◆ポンコツだけど実は……『プリマドール』より灰桜
<画像引用元:https://primadoll.jp/story/08.html ©VISUAL ARTS / Key / BAS・プリマドール製作委員会>
灰桜は兵器として作られた自律人形でしたが、戦後きれいに修復されたことで喫茶・黒猫亭で働きながら「自分の役目を知りたい」という夢を抱き頑張っている女の子。彼女は修復の際に一度記憶がリセットされている影響から、ポンコツな行動が頻繁に見られます。
また、好奇心旺盛で歌うことも歌を聞くことも大好き。なにか気になることがあれば黒猫亭の仕事を忘れて突っ走り、周囲を振り回してしまうことも度々あります。
そのため、黒猫亭のメンバーには何度も叱られていることがありますが、いけないことをしてしまったときには自分から素直に謝れる素直な一面もあるのです。
そんな灰桜は、誰かが困っていると助けてあげるというとても優しい心を持っています。たとえ自分が困っていても、迷わず誰かに手を差し伸べたいと思っているため、誰よりも真っ先に変化に気づけるのは灰桜の長所です。
作中でも何度もそうした様子が見られましたね。第4話では、黒猫亭が営業中に鴉羽が電話を受けたことによりマスター・ナギが危機的状況であることを知ってしまいます。心配でいますぐにでも側に行きたいと思っているものの鴉羽は「マスターのために作られたものだから、マスターの命令は絶対!」と自分の気持ちを抑え込んでしまうのです。
しかし、そんな鴉羽の様子に「本当はどうしたいんですか?」と灰桜はそっと寄り添い、本音を引き出してくれました。「マスターのお側にいたい……がっかりさせることになっても、命令ではなくても側にいたい……」と鴉羽の想いを受け取り、マスターを助けに行こうと働きかけてくれたのです。
「誰かのために」という強い想いを抱いているため、普段はポンコツであるものの誰かの変化にいち早く気づけたり、寄り添い一緒に悲しんだりと優しく背中を押してくれる灰桜。
そうした機微に気付ける繊細さは女の子特有かもしれません。男性には打ち明けにくい悩みがあっても、灰桜には安心して相談できそうです。黒猫亭のみんなが、何かと頼ってしまうのも納得ですね。
──どんなときも元気で明るい千束、ネガティブで引っ込み思案なかのん、ポンコツだけどいざというときには頼れる灰桜。それぞれ違ったタイプの女の子たちですが、いざというときには優しく寄り添ってくれるはずです。あなたはどのタイプの女の子に頼りたいと思いますか?
〈文/柳瀬蓮 @_prince0807_〉
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