2020年秋アニメも30分アニメを中心に盛り上がっている中、15分アニメにも関わらず凄まじい存在感を放ってるアニメがあります。
それが、『秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~』。
<画像引用元:https://xn--u9j429qiq1a.jp/gs/ より引用掲載 ©2008 DLEInc.>
本作は、シリーズとしては2006年から14年に渡って続いてる大人気作品です。
しかしながら、ビジュアルだけで
「好みじゃない」
と敬遠している方も多いのでは。
ここでは、そんな方が『鷹の爪』を観てみたくなるように、3つの視点から本作の奥の深さを語らせていただきます。
◆津田健次郎、中田譲治、佐藤利奈…声優陣が豪華!
<画像引用元:https://xn--u9j429qiq1a.jp/gs/story/ より引用掲載 ©2008 DLEInc.>
これまでにTVで放送、映画で上映された『秘密結社 鷹の爪』シリーズでは、声優、監督、脚本、キャラクターデザインをFROGMAN氏が基本一人で担当していたこともあり、声優ファンには全く響かない作品という印象がありました。
そこを解消しようとしたのかは定かではありませんが、TVシリーズ第7弾となる『ゴールデン・スペル』では趣向を変え、津田健次郎さん、中田譲治さん、佐藤利奈さんなど、毎クールのように名前を見かける実力派かつ人気を集める声優が起用されていて最高に贅沢な時間が堪能できる作りになってます。
正直なところ本作には、主役となる総統、吉田くんを見れば分かるようにイケメンも可愛い子も登場しないのですが、今季放送中の『ゴールデン・スペル』は声だけでも楽しむことができます。
声優ファンの方は、ベテラン声優たちの織りなす『鷹の爪』ワールドを楽しんでみてはいかがでしょうか。
◆面白いのは本編だけじゃない!放送前と放送後の完全オリジナルCMも楽しめる!
アニメといえば、放送前、放送中、放送後にCMが挟まるのがお決まりだと思います。『鷹の爪』の放送で流れるCMは完全オリジナル。
ではなぜ、本作のCMはオリジナルなのか?
『アニゲー☆イレブン!』に、監督のFROGMAN氏が出演した際、
「放送直前までスポンサーが決まっておらず、そんな中決まったスポンサーの日清食品さんもタダではスポンサーになってくれなかった」
と語っていました。
日清食品が提示したスポンサーになる条件、それは、
「CMの出来がよければ提供費を支払う」
というモノ。
そのこともあり、本作のCMは毎回、鷹の爪団の吉田くんが日清食品の商品を変わった形でPRしようとするスペシャルな仕様になっています。
しかも、そのCMの内容に対して、日清食品の部長さんと鷹の爪団が反省会をするという動画もYouTubeにアップされていて、本編のみならず観終わった後も作品をいろいろな角度、媒体で楽しむことができます。
◆ギャグだけじゃない!青春物もあれば、ホロリもある
<画像引用元:https://xn--u9j429qiq1a.jp/gs/story/ より引用掲載 ©2008 DLEInc.>
『秘密結社 鷹の爪』と聞くと、ギャグアニメを連想する方が多いと思います。
しかし、放送中の『ゴールデン・スペル』は物語の展開が多様。様々なシチュエーションが楽しめます。
例えば、第7話は佐藤利奈さんと津田健次郎さんの演じるキャラが、学園物ラブコメを見せるという前後の脈絡がないストーリーでした。
第9話においては、黒幕かと思われていたシュガーが、どん底から中田譲治さん演じるキャラに救われたという重たい過去が判明。この話には思わず涙しました。
そんな唐突な展開も気になるところですが、『ゴールデン・スペル』では、鷹の爪団の総統と事件のカギを握るクロッター社の社長である黒輝という学生時代からの同級生コンビの関係性が少しずつ明かされるなどの見どころもたくさんあります。
「最終回の収録ではスタッフさんが泣いていた」
という話をFROGMAN氏が前述の番組に出演した際に話していたので、今作はただのギャグアニメでは終わらなさそうです。
――この記事を読んで、絵柄だけで敬遠していたけどちょっと面白そう! そう思った方は、試しに第1話だけでも観てみてください。
『鷹の爪』の織りなす世界観にグッと引き込まれるハズです!
(Text/マツ Edit/大石ピザポテト)
新TVアニメ『秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~』公式サイト
©2008 DLEInc.