<この記事にはネタバレが登場します。ご注意ください。>
『転生したらスライムだった件』(略称、転スラ)と言えば、最弱のモンスタースライムに転生したはずが、どんどんスキルを獲得し、最強のスライムになって無双する……。そんな物語が魅力ですよね。
最弱種族と言っても、序盤から強キャラになってしまったリムルには、2期序盤まで苦戦するほどの敵は現れませんでした。いわゆる無双状態です。
<画像引用元:https://www.ten-sura.com/anime/tensura/story/no23 より引用掲載 ©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会>
しかし、2期中盤から突如苦戦するほどの強敵ヒナタ・サカグチが登場。同じように最強の配下だったシオンやハクロウも人間たちに破れてしまいます。
「あれ、リムルたちって、この世界で最強じゃないのか?」
そう、疑問を抱いた方もいるでしょう。
最強と思われたリムルたちですが、上には上がいたわけです。では、今のリムルたちって、どれくらい強いのでしょうか?
ここでは、Web版、漫画版、小説版を参考にし、現在のリムルたちの強さを紹介していきます。
<以下、ネタバレが登場します。ご注意ください。>
◆主人公・リムルの強さって今どれくらい? リムルの強さの秘密とは?
<画像引用元:https://www.ten-sura.com/anime/tensura/story/no29 より引用掲載 ©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会>
『転スラ』では、これからヒナタ以上に強い敵も登場します。そんな強敵たちを前にリムルは進化を余儀なくされていきますが、今現在はどれくらい強いのでしょうか?
《『転スラ』世界魔物危険度ランク》
▼天災級(カタストロフ)人類の存亡を掛けるレベル
作中登場キャラは、ヴェルドラ、ミリム・ナーヴァなど
▼災禍級(ディザスター)大国が総力を上げて対処するレベル
作中登場キャラは、魔王カリオン、オークロードなど
▼災厄級(カラミティ)小さな国が滅ぶレベル
作中登場キャラは、1期ラスボスの暴風大妖渦など
▼災害級(ハザード)街に甚大な被害が出るレベル
作中登場キャラは、ドライアドのトレイニーさんなど
アニメ2期第1~10話時点時点のリムルの強さは、災禍級相当。『転スラ』世界魔物危険度ランクで言えば上から2つ目です。この時点でリムルの敵がほとんどいないことが分かります。ヒナタはかなりレアパターンだったということです。
そもそも、リムルを最強たらしめている秘密は、スキルの強さあります。
リムルは3つものユニークスキルを所有(「大賢者」「暴食者」「変質者」)しており、戦闘面では「暴食者」が、作戦面では「大賢者」が活躍する無敵の布陣を築いていました。
このユニークスキルとは非常に珍しいもので、ほとんどの魔物は持っていません。テンペストを襲った転生者たちもユニークスキルを持っていましたが、それは1人1つ。あのヒナタですら、ユニークスキルは2つしか持っていません。1人で3つものユニークスキルを持っているリムルがどれだけ破格の存在か想像できるでしょう。
また、リムルは魔素量もチート級に多いです。魔素とは、『転スラ』世界における体力やスキルの元となるエネルギーのことで、それなりに重要な要素となっています。
ユニークスキルを1つ多く持っているリムルがヒナタに敗北したのは、主に魔素量が原因です。ヒナタは戦う前に、結界内の魔素量を減衰させる術式を発動させていました。結界により力を断たれたリムルは、本来の力では戦えなかったわけです。
敗北したリムルですが『転スラ』世界では、かなり上位の存在でした。だからこそ、ヒナタの強さにはビックリしてしまいますよね。
この先の『転スラ』では、リムルとヒナタの再戦がありますが、進化したリムルとヒナタは、どちらが強いのか。2人のバトルからは目が離せそうにありません。
◆テンペスト主力はベニマルら鬼人たちか? リムル最強の配下を紹介
<画像引用元:https://www.ten-sura.com/anime/tensura/story/no19 より引用掲載 ©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会>
『転スラ』はリムルが最強であることはもちろん、配下の層が厚いことも魅力の1つ。物語が進んでいくごとに、強力な配下が増えていくのは、どこか気持ち良さがありますよね。しかし、配下が多すぎると「今、どの配下が強いの?」「リムルの配下で主力は誰?」などの疑問が生まれてくるハズ。
そこでここでは、リムル配下を魔素量の多い順に紹介します。
※魔素量はWeb版を参考にしています。
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▼シオン
<画像引用元:https://www.ten-sura.com/anime/tensura/story/no14 より引用掲載 ©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会>
災害級の実力者。魔素量が非常に多く、ベニマルすら凌駕するほど。リムルの秘書兼護衛を担当しています。その喧嘩っ早さからテンペストの一番槍になることも多いキャラ。
▼ランガ
常にリムルの影に潜んでいるため、直接戦闘をする機会は少ないものの、テンペストでは幹部級の実力者。戦争時も前線に出るより、リムルの護衛を担当していることが多いです。
▼ベニマル
災害級の魔物で、リムルに次ぐ実力者。軍事部門を担当しており戦争時は、テンペストの主力軍を率いて攻勢にでることが多いです。リムルの右腕とも呼ばれており、名実ともにテンペストのナンバー2。
▼ソウエイ
<画像引用元:https://www.ten-sura.com/anime/tensura/story/no14 より引用掲載 ©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会>
災害級の魔物で、ベニマルに比肩する実力者。しかし、大規模な戦争には表立って参加せず、ベニマル影、リムルの懐刀として行動します。テンペストでは、諜報活動を任されており、忍者のようなポジションのキャラです。
▼ゲルド
テンペスト随一の防御力を持つ災害級の魔物。戦争時は、その高い防御力を活かし、守備軍を率いてテンペストの守りを担当します。建築部門を任されており、街道の整備に精を出しているキャラ。
▼ガビル
<画像引用元:https://www.ten-sura.com/anime/tensura/story/no13 より引用掲載 ©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会>
お調子者であるため弱く見えますが、リムルに名付けられてからは災害級の実力を持つ結構強い魔物になります。戦争時は、飛行能力を活かし前線でベニマルたちと肩を並べるものの、基本は技術開発などの後方任務を担当しています。
▼ハクロウ
災害級の実力を持っているものの、年老いているためか、ベニマルやソウエイなどの若い鬼人に比べれば、かなり魔素量が少ないです。しかし、剣術の腕前は達人級であり、その技量だけで多くの強者と渡り合える強さを持っています。
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こうしてみると、テンペストって戦力過剰ですよね。災害級の魔物が何体もいるなんて、人間からしたら気が気じゃないです。
その上テンペストでは、これらの戦力が個別に戦うのではなく、主にベニマルたち鬼人が攻撃を、ゲルドやガビルたちが守備を担当する戦力分担をしています。軍備も徐々に整ってきており、ベニマルの配下には主力軍を、ゲルドの配下には守備軍を配備し、戦争対策もバッチリ。テンペストは、組織された魔物の恐ろしさを教えてくれます。
◆リムルの味方は国外にもいる? 外交で得た、その交友関係とは?
<画像引用元:https://www.ten-sura.com/anime/tensura/story/no5 より引用掲載 ©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会>
リムルには、国外にも多くの協力者がいます。代表的な例で言えば、武装国家ドワルゴンです。リムルが最初に国交を持った国であり、国王ガゼルはリムルを弟弟子として可愛がっています。
その上、ドワルゴンは非常に強力な軍事力を誇る国で、有事の際は助け合う相互協力を約束しています。国外にいる頼れる味方と言えます。
では、ドワルゴン以外に、リムルが外交で得た交友関係とは一体どれほどあるのでしょうか。
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▼獣王国ユーラザニア
魔王カリオンが治める国。使者の交換や特産品の輸出などの国交が始まったばかりですが、複数の上位魔人など強大な戦力を有しており、戦時は頼りになる友好国です。
▼ブルムンド王国
現在は、冒険者であったシズさんとエレンたちを通じて出会ったブルムンド王国ギルドマスターフューズとの個人的な交友関係のみ。しかし、フューズはブルムンド王国の貴族とパイプを持っているため今後の国交が期待されます。
<画像引用元:https://www.ten-sura.com/anime/tensura/story/no21 より引用掲載 ©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会>
▼イングラシア王国
国交はありませんが、リムルが短期間学園で教師を務めていたため、教え子であるクロエ・オベールたちと個人的な交流があります。彼女たちは、まだ子供ではあるものの、強大な力を持っているので無視できない戦力と言えます。
<画像引用元:https://www.ten-sura.com/anime/tensura/story/no22 より引用掲載 ©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会>
▼魔王ラミリス
クロエたちのため、精霊の棲家へ足を運んだ際に、友好を結んだ魔王。固有の領土を持ちませんが、自身のスキルで広大な亜空間を作り出すことのできる作中屈指のチートキャラ。リムルやヴェルドラとは、非常に馬が合い今後とっても頼りになる人物です。
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国交を結んでいるドワルゴンとユーラザニアだけでも相当な戦力ですが、リムルの個人的交流も無視できない繋がりと言えるでしょう。
主に貿易のため広げていた国交ですが、今回の様な戦争でも同盟を組むなどの対策が取れます。イチ早く、他国へ赴いて友好を結んでいたリムルは慧眼だったと言えます。
――最初はゴブリンの村から始まったテンペストも、今では国と言えるほど大きなものになってきました。リムルが個人的に強いのはもちろん、配下の魔物たちも多くなっていき、これからは軍隊と遜色ない組織を作り上げていきます。
リムルが作り上げたテンペストが国として、充実していく様子を見るのも『転スラ』の楽しみ方の1つ。軍事方面や外交方面、貿易方面、商業方面へと様々な発展を遂げるテンペストの活躍はこれからも要注目ですね!
〈文/天乃ひる (@amano_hiru)〉
©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会