『東京卍リベンジャーズ』の舞台となっている、今から18年前の2005年は、どんな時代だったのでしょうか? 当時学生たちの間でブームとなっていたものや、当時のSNSがどのようなものだったのか、見てみましょう。
◆ガラケー全盛期! ケータイストラップが“個性の証”
<画像:Wakko / stock.adobe.com(画像はイメージです)>
折りたたみ式の携帯電話、通称「ガラケー」が普及し始めたのは、2000年代に入る少し前のことでした。
ガラケーが登場した当初は、ビジネスマンが仕事のために使うことがほとんどで、学生など一般層に広まったのは2000年代に入ってからです。
2005年頃になると、学校によっては生活ツールとして校内への持ち込みが許可され携帯電話にお気に入りのストラップを着ける学生の姿が見られるようになり、人気キャラクターのストラップや旅行のお土産ストラップなど、さまざまなストラップが若者たちのケータイ電話を彩りました。
それが高じて、ケータイストラップを大量に付けすぎて、ケータイ電話本体のほうが飾りのようになってしまった人もいます。
タレントのベッキーさんも、ストラップを大量に着けている芸能人として話題となりました。
また、同じキャリアのケータイ電話にしか絵文字が送れないというのも、2005年特有の携帯事情といえます。
当時は、docomoとauがケータイ電話界の二大キャリアとしてユーザー率を独占しており、絵文字はそれぞれ自社ユーザーの間でしか使えなかったです。
そのため、他社のケータイ電話宛てにメールを送る際ときは、「(^_^)」「(;_😉」など、シンプルで使い勝手の良い顔文字が使われ、いつしかインターネットの掲示板や店頭の商品ポップなどでも顔文字を頻繁に見かけるようになっていきました。
◆「AKB48」「電車男」などが流行! 多くのサブカルが生まれた年
<画像引用元:Amazonより>
アイドルのAKB48や、「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」の掲示板が元になった『電車男』が登場したのも2005年です。
今でも雑誌やテレビなどで見かけるAKB48。しかし、創設された当初は、ドン・キホーテ秋葉原店8階のAKB48劇場(旧秋葉原48劇場)でひっそりとライブを行っていました。
また、この年に実写映画化された『電車男』も、若者の間で社会現象を巻き起こしています。
『電車男』はインターネット掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」に立てられた、とあるスレッドの内容を元に、これまでに映画、テレビドラマ、漫画など、さまざまなメディア展開をしています。
2005年に上映された実写版の映画には、俳優の山田孝之さんなど、豪華キャストを起用されたため、話題となりました。