2021年冬、五つ子姉妹との恋愛を描いたTVアニメ『五等分の花嫁』が『五等分の花嫁∬』のタイトルで帰ってきました。
<画像引用元:https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/ より引用掲載 ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁∬」製作委員会>
大好評の第1話、2話の放送を終え、熱もまだ冷めやらない方も大勢いるのではないでしょうか。
多くのファンを抱える本作、人気のポイントはなんと言っても一癖も二癖もある魅力的なヒロインたち。
本作に登場する五つ子姉妹ですが、作中の設定では外から見分けがつかないほどそっくり。あまりにも似すぎていて、本人たちや親類にしか見分けがつかないこともしばしば。1期でも、そういった五つ子ならではのエピソードがよく登場していました。
例えば、意地を張って家庭教師を受けようとしない五月と仲直りするため風太郎が機転を利かせた「三玖だと勘違いしました作戦」。五つ子の誰かに成り代わり、本音を伝えるという、実に『五等分の花嫁』らしいエピソードでしたよね。
今回は、そんな視聴者の印象に残っているような名エピソードを、アニメ1期から3つ紹介していきます。
◆三玖の意外な一面が多数!? 戦国武将クイズが恋のキッカケ
<画像引用元:https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/1st/story/story02.html より引用掲載 ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁∬」製作委員会>
風太郎が、初めて三玖と心を通わせたエピソードを覚えているでしょうか。クイズ勝負を仕掛け、それから逃げる三玖と2人で追いかけっこする話です。
風太郎は、三玖の好きなものを題材にクイズ勝負をすることで彼女の関心を引こうとします。その三玖の好きなものというのが戦国武将。しかも、その武将に対する知識は風太郎以上。このクイズ勝負のために風太郎は、わざわざ図書館で勉強をしなければならないほどでした。
万全の準備をして挑んだ戦国武将クイズですが、風太郎の予想に反し面倒くさがった三玖は逃げてしまいます。逃すまいと風太郎も追いかけるのですが、風太郎はガリ勉キャラ。体力が無く女の子1人を追いかけるだけでバテバテ。一方、三玖も五つ子一体力が無いようで、少し走っただけでヘトヘト。そんな泥沼の状態からスタートする戦国武将しりとりは、絵面的にとてもシュールだったので印象に残っている方も多いでしょう。
また、力の限り走る三玖が魅力的なシーンでもありました。体力の無い女の子が汗だくになりながら走り続けるなんて、どこか背徳的な魅力がありますよね。それに加えトレードマークであるタイツを脱ぐシーンには、ドキっとさせられた視聴者もいるのではないでしょうか。
このエピソードには、
・三玖が重度の歴女だということ
・運動が苦手であること
・姉妹間の変装が得意であること
・タイツとヘッドフォンがトレードマークであること
など多くの特徴が詰め込まれており、三玖を紹介する上で最適の話となっていました。また、このエピソードを経て、三玖は風太郎と心を通わせることになります。そのため『五等分の花嫁』の印象的なエピソードの中では、かなり人気の高い話の一つと言えるかもしれません。
◆一花と風太郎が倉庫に閉じ込められる!? 密室で見せる彼女の表情に…
<画像引用元:https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/1st/story/story11.html より引用掲載 ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁∬」製作委員会>
次に『五等分の花嫁』で印象的なエピソードとして紹介するは、林間学校で風太郎と一花が倉庫に閉じ込められた時の話です。一花が「女優業に専念するため学校を辞めようか」と風太郎に相談する、少し重い話だったので鮮明に思い出せる方も多いかもしれませんね。
キャンプファイヤーの準備を進めていた風太郎と一花は、不注意から倉庫に閉じ込められてしまいます。かなりの非常事態ですが、こんな時でも一花の心にあるのは三玖のことでした。「2人きりでいるところを三玖に知られたら……」三玖に気を使い、風太郎を意識しないようにしていた一花でしたが、密室であるためかどうしても上手くいきません。風太郎の行動一つ一つに普段見せることのない様々な表情を浮かべてしまいます。
さらに、キャンプファイヤーで風太郎が誰と踊るのかを気にしている姿は、サバサバしている一花とは違う、しおらしい雰囲気が出ており普段とは別の魅力を感じさせてくれました。また、最終的に誰とも踊らない選択をしようとする風太郎に、一花が涙を流したシーンでは驚いた視聴者も多いハズです。
自分の涙に一花本人も驚いていたぐらいです。まさに突然感情が溢れてしまった場面だったのでしょう。一花の女の子らしい一面であり、キャンプファイヤーに期待していた心の表れでもありましたね。
このエピソードには、普段の一花が見せることのない、
・悲しそうな顔
・不安そうな顔
・恥ずかしがっている顔
・怒っている顔
・後悔している顔
などの弱い面がたくさん描かれています。一花の意外な一面を垣間見て、改めて惚れ込んでしまった方もたくさんいるでしょう。それに加え、一歩引いて風太郎と接していた一花が本格的に風太郎を意識するようになる重要な回でもあります。1期最終回付近ということもあり『五等分の花嫁』で印象に残った話として相応しいエピソードと言えるのではないでしょうか。
◆2期への伏線? 二乃が惚れてしまう1枚の写真とは?
<画像引用元:https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/1st/story/story10.html より引用掲載 ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁∬」製作委員会>
最後に、印象的なエピソードというより、2期をさらに楽しむために思い出して欲しい重要なエピソードを紹介して締めくくりたいと思います。
中野家を訪ねた風太郎が、突如二乃の耳にピアスを開ける手伝いをすることになるエピソードを思い出してください。これは本当に何気ないエピソードとして描かれていますが、後の展開にも関わってくる重要なシーンとなっています。
慣れた手付きでピアスの穴を開けようとする風太郎と、自分で頼んだのに腰が引けている二乃が印象的なシーンだったので、すんなりと思い出せた方もいるかもしれませんね。普段は風太郎をイジって遊んでいる二乃が、風太郎にやり返されている珍しいシーンでもありました。不安げにしている二乃の表情がとても可愛かったので、思い出せていない方は見返してみてください。
このエピソードで重要な点は2つあります。1つは二乃が子供の頃の風太郎の写真を見て惚れてしまう展開。二乃は風太郎と気づかず別人だと思いこんでいましたが、これが林間学校編、さらにはその後のエピソードにも関わってくる重要な勘違いに発展……。『五等分の花嫁』をよりラブコメらしくしてくれます。
2つ目は、五つ子の誰かと風太郎が撮った思い出の写真です。2期1話でもあったように、風太郎は昔、五つ子の誰かと出会っています。誰と出会っていたのか『五等分の花嫁』で最も気になる謎と言えるでしょう。
これはその謎が、1番始めに提示されたエピソードとなっています。こうしてみると、何気ないエピソードとして描かれたのが、不思議なくらい大事な話ですよね。
――『五等分の花嫁』には、こうしたドキドキしてしまう名エピソードがたくさんあります。今回紹介したエピソードに登場しなかった四葉にも、風太郎に膝枕しながら「好きだから………嘘」と呟く最高にエモいシーンがあります。四葉の小悪魔のような笑顔がいつもと違いすぎて、このシーンで恋に落ちてしまった視聴者も多いハズ。
また、あまり1期ではフォーカスされなかった五月。2期ではそんな彼女にも重要なシーンが用意されているハズなので、これからのストーリー展開を楽しみにしていてください。
〈Edit&Text/天乃ひる〉
©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁∬」製作委員会
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