2017年秋、あの映画が復活してしまいました・・・その名も『SAW』。
シチュエーションホラーブームの火付け役として多くのシリーズを経て一度幕を閉じた『SAW』シリーズが、この秋『ジグソウ:ソウ・レガシー』のタイトルで復活し、劇場上映を果たしました。
この映画、いわゆる“エグい”描写が多くある映画でして、当初こそそうでもなかったのですか後半のシリーズは観ていられない程で苦手でした。
そんなグロ描写が苦手な私ですが、
アニメならそういう描写全然大丈夫なんですよね。
フィクション前提なおかげか、結構過激な死に方をするキャラクターがいても平気で楽しめたりします。
ということで、アニメーションでそういった過激な描写、さらにはカッコいいアクション映画で挟まれていてすごく興奮した作品がいくつかあるので、そんな作品を今回3本紹介します。
ストレンヂア 無皇刃譚
2007年に公開された日本の時代劇アニメ、それが『ストレンヂア無皇刃譚』です。
名無しの浪人が、ある少年を民国の戦士から守るために戦っていくうちに、日本の武人たちも巻き込んで大きな戦いになっていく物語となっています。
スピーディーなアクションは今見ても新鮮で、「動いているのが気持ちいい」というアニメーションならではの感動がある作品でした。
そして、なんといっても戦闘の容赦のなさも魅力! クライマックスの三つ巴の戦シーンでは、女戦士でも容赦なく凄惨な死に様を迎えたり、強力なキャラクターであっても一瞬の隙で無残に散っていきます。そのあっけなさが現実的に思えて、痛烈に印象に残っています。
こちら12歳未満の子には、保護者の助言・指導が必要なPG12指定作品となっていますのでご注意を。
アーチ&シパック-世界ウンコ大戦争-
2006年に韓国で公開され、さらに、6年の時を経て2012年にやっと日本公開を果たしたアニメーション映画が『アーチ&シパック-世界ウンコ大戦争-』です。
ふざけたタイトルで油断してしまうかもしれませんが、この映画では、大便が貴重なエネルギーとして重宝される世界という設定なので、こんなタイトルとなっています。
ヒロインの女の子がある事件で大量にエネルギーを生産できるようになってしまい、そのヒロインをめぐって、主人公たちと悪人たち、そして政府の三つ巴の血で血を洗う戦いに発展していくハードコアな物語となっています。
終盤は悪人サイドの改造人間たちと、政府サイドのサイボーグの頂上決戦のようになっており、非常に良く動くアクションが楽しめます。
そして忘れちゃいけないのが悪人サイドの戦闘兵的キャラクター“フロシキ”。このキャラクターがそんな強者たちの為のかませ犬かのように、映画の随所でゴミの様に無残に死んでいきます。
その姿でかわいそうで、おかしくて、愛おしいのです。ぜひ、フロシキくんたちの死に様をその目に焼き付けてあげてください。
GANTZ:O
最後の一本は昨年2016年に公開されたばかりの新しめの作品、『GANTZ:O』を紹介します。
TVアニメ化、そして実写映画化も果たした人気シリーズ『GANTZ』ですが、いずれの作品でも映像化されていなかった“大阪編”を一本の映画として再構成し、美麗3DCGアニメーションとして映画化した作品です。
原作漫画では過激なアクションが盛り込まれており、映像化毎に「どこまで再現するのか」という部分がポイントとなっておりましたが、この映画、かなり逃げていないです。そこまでやるのか! という驚きが詰まった映像、そして展開が用意されておりまして、原作ファンにこそオススメできるアニメ映画となっています。
こちらもPG12作品となっていますのでご注意を。
いずれの作品も無残に死んでいくキャラクターが登場してしまうのですが、実写では心苦しいという人もアニメーションなら精神を保てるかもしれません。
そこを確かめるためにもぜひ、こちらの作品をチェックしてみてください。いずれもグロありきではなく、アクションありきで面白い映画なのでオススメです。
(Edit&Text/ネジムラ89)
映画『ジグソウ:ソウ・レガシー』公式サイト 11.10(金)公開
©2017 Lions Gate Entertainment inc.
© BONES/ストレンヂア製作委員会2007
アーチ&シパック 世界ウンコ大戦争
(C) Studo2.0
© 奥浩哉/集英社・「GANTZ:O」製作委員会