あのスタジオジブリの宮崎駿監督が再び長編アニメーション映画を監督する、映画『君たちはどう生きるか』は7月14日に公開を控えています。すでに公開まで約一ヶ月に迫っているわけですが、予告映像どころかスクリーンショットなども発表されていません。唯一、明らかになっているのは鳥を思わせる生き物のポスタービジュアルのみ。『君たちはどう生きるか』に何が起こっているのでしょうか。

◆『君たちはどう生きるか』はポスター以外の告知はなし?

 映画『君たちはどう生きるか』について一番大きな情報が発表されたのが昨年、2022年の12月。長らく制作中であることは発表されていた宮崎駿監督の新作長編のタイトルが正式に『君たちはどう生きるのか』であり、2023年7月14日に公開されることとポスタービジュアルが発表されました。

 宮崎駿監督が原作・脚本も務めるということだったのですが、そのあらすじや登場人物に関しての発表は一切なし。ポスターに映っているのが生き物なのか、なんなのかも分からないままでした。

 映画のティーザーポスターは「なんだろう」と気を引かせる役割も持っているので、このポスターもそういった役割を持ったビジュアルなのかと思いきや、1月、2月、3月……と 本来であれば夏休みシーズンの映画に関しての情報が発表される春休みシーズンを迎えても一向に別のビジュアルは発表されませんでした。

 4月には『君たちはどう生きるか』の興行のライバルとなる8月4日公開のディズニー・ピクサー新作『マイ・エレメント』や、初の3DCG映画となる同じく8月4日公開の『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦とべとべ手巻き寿司』といった作品たちの特報映像が映画館では流れていたのですが、それよりも先に公開を迎える『君たちはどう生きるか』の映像は一切流れていない、本来の興行の流れから比較すると異常な事態となっていました。

 てっきり制作が遅れているせいなのかと勘ぐってしまっていたのですが、これに関して文藝春秋が公開したスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと文藝春秋編集長の新谷学の対談動画では、予告編やTVスポット、新聞広告なども一切しない方針であることが語られ、狙ってやっていたことが明らかになりました。

 映画の存在を知ってもらうためには「映画の存在を知ってもらう」ということが大切なので、従来の宣伝のような予告編であったり広告が大切なわけですが、こと宮崎駿監督といえば日本を代表する誰もが知る監督。

 何月何日になんという作品が公開されるかは知られていなくても、宮崎駿監督の新作が公開されれば否が応でも口コミでその存在が知られるはずでしょう。そういう意味では確かに無茶ではない方針と言えそうです。

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