<この記事にはTVアニメ『ワンピース』と原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
敗北したはずのルフィの身体に異変が! ルフィが自身の最高地点と謳うギア5の姿で再び立ち上がる──!
象主(ズニーシャ) の言う解放のドラムとともにジョイボーイが光臨!? カイドウによって鬼ヶ島中が絶望に包まれる中、第1071話「ルフィの最高地点 到達!“ギア5”」では復活したルフィが、そんな雰囲気を吹き飛ばす驚きの新形態で反撃に出る様子を、劇場版かと思うようなド派手な映像で見せる必見の回となりました。
◆ゴムゴムの実には「もう一つの名前」があった!その正体は?
一時は死んだかと思われたルフィがついに復活。そんな自身の無事を自ら不思議に思っているルフィですが、それよりも楽しくなってきたと笑いながら覇気を撒き散らす様子はもはや何かに取り憑かれているようでどこか不気味でもあります。
このルフィになにが起こっているのかを解説してくれるかのように、ここで場面は聖地マリージョアの五老星の会話へと重なっていきます。世界政府が800年も前からゴムゴムの実を求めていたこと、それが一度も叶わなかったこと、そしてゴムゴムの実のもう一つの名前が「動物(ゾオン)系ヒトヒトの実 モデル:ニカ」であることが五老星の口から明らかに──。
「ニカ」はあまり聞きなれない名前ですが、この名前は以前にも作中に登場しています。ジンベエとフーズ・フーの戦いで、フーズ・フーが収監されていた際に看守から太陽の神・ニカの存在を聞いており、後日看守がなぜか消されたという事件があったとかつて語っていました。
フーズ・フーといえばゴムゴムの実を護送中にシャンクスによってそれを奪われてしまって収監されたという経緯の持ち主。ニカについて看守が口を滑らせてしまったのも、フーズ・フーがゴムゴムの実を盗まれてしまったことから事情を知っている誰かがうっかり話してしまったのでしょう。
そんなニカは、その身体はゴムそのものの性質を持ち、空想のまま戦い、人々を笑顔にした“解放の戦士”であり、覚醒するとゴムの体にさらなる腕力と自由を与える“世界でもっともふざけた能力”とのこと。その実態は後編の実際の戦闘シーンで明らかになっていきます──!
◆日和VS.オロチも佳境!ついにその素顔を明かす!
ここで場面は転じて、小紫と黒炭オロチの様子へと移ります。海楼石の釘を刺されて、悪魔の実の能力が使えなくなったオロチは、卑怯にも味方であるかのように振る舞って小紫に助けを求めます。
それに対して小紫は改めておでんやワノ国の人たちにオロチが行なった悪行の数々をつきつけ、そのお面を外します。その顔は、怒りと悲しみが満ち溢れ涙として零れ落ちていくような壮絶なもの。ここでついに小紫ではなく、おでんの娘・光月日和としてオロチを威嚇するのでした。ここ数年続いてきたワノ国の壮絶な状況を思い返すと胸がすくシーンとなっています。
しかし、そこへ現れたのはもう力を失い小さな姿になった火前坊ことカン十郎。
オロチの加勢となり日和が一転してピンチを迎える、といった展開になったかと思いきや。もはやカン十郎はオロチにしか意識がいってないのか、作戦の失敗を唱えたままフラフラと身動きの取れないオロチに近づき、あっという間にオロチを火に包んでしまうのでした。
ピンチを脱してすぐさま調子の良いことを口走っていたオロチに制裁を加えるかのような、これまた勧善懲悪ぶりが気持ちの良い顛末に。
オロチが悲鳴をあげる中、日和はワノ国の夜明けを祈るとともに、そこに重なるように再びギア5のルフィへと物語は移っていきます。