日常系アニメっていいですよね。出てくるヒロインがみんな可愛くて、気の滅入ることは何も起こりません。ただ平和で、学生や社会人が「疲れた心や体が癒される」と口を揃えるのも納得できます。
そんな中、現在放送中の『三ツ星カラーズ』にはヤバいヒロインが登場します。その名も”琴葉”。日常系コメディーのキャラクターにもかかわらず、放っておくと猟奇犯罪者に育ちそうな心の闇が魅力です。
今回はその琴葉の(イカレっぷりな)魅力をご紹介します!
琴葉は頭脳派キャラ
『三ツ星カラーズ』は、東京・上野の街の平和を守る女子小学生3人チーム。結衣・さっちゃん・琴葉が構成メンバーで、琴葉は頭脳派キャラの立ち位置です。
さっちゃんは事件(?)を持ち込んでは元気に引っかき回し、結衣は常識を持ち合わしたキャラで2人にツッコミを入れます。
琴葉は小学生にしては大人びていて、いつも(3DSらしき)携帯ゲームに興じています。カラーズ会議の最中、事件の現場などで、空いた時間はゲームから目を離しません。この異常なまでの凝り性が探偵っぽいですよね。世の名探偵は、ひと癖ふた癖あるようなキャラクターばかりです。
そして事件解決の糸口を見つけると、あっという間に推理の整合性を組み合わせ、「ゲームクリヤー!」と宣言します。
Sっ気じゃ済まない?衝撃の1話
とにかく第1話での立ち居振る舞いが衝撃的でした。
結衣が見かけた「パンダみたいな猫」の正体を探るため、商店街を調査するカラーズ。さっちゃんが黒いアレのように床を這いつくばりカサカサ動いて、琴葉のもとへ寄ったときです!琴葉がさっちゃんの後頭部を踏みつけ、「一度してみたかった」と満足そうに言い捨てます。
普通の日常系コメディーと高をくくっていたので、そのキャラクターとの落差に驚きました!ぶっとんだキャラ好きとしては、心を掴まれる場面だと思います。
さらに腐れ警官の斉藤がカラーズによる金的でうずくまった際にも、後頭部を踏みつけ興奮顔。「どんな教育をしているんだ」と苦情が来そうですが、「人の後頭部を踏みつけてはいけません」と教育できる機会はそう多くありません。
◆危険思想がどんどん明らかに
話が進むと、琴葉の過激な性格がどんどん明らかになります。そして子供とは思えないサイコ発言が繰り出されるのです。
◆「私はぶっこ○したかったんだが…」
前述のパンダみたいな猫が「怪物じゃなくてよかったね」というくだりで言い放ったセリフ。普通小学生ぐらいの子供って、怪物やおばけの類を怖がりですよね。それを嬉しそうにSATSUGAI…完全にヤベー奴です。
◆「パンダはその気になれば食べれる」
食べられないパン?の正解をカラーズで考えたときのセリフ。他のマイナー肉もひと通り食べたような貫禄がありました。パンダ肉…そんなものを食べたら、どこかから苦情が来そうですね。
◆「このゲームはちゃんと血が出る」
さっちゃんに「そのゲーム楽しい?」と聞かれたときの回答。普段見せない満面の笑みを浮かべました。血が出るゲームはほとんど年齢制限が設けられているので、手に入れた経緯が気になります。親にバレないようにCEROマークを隠したのでしょうか。
◆「目ん玉にリコーダーぶっ刺して、チューリップが咲いたを奏でるぞ、このブタ野郎」
復縁を望む元カレからの電話を、大学生のももかより引き継いだときのセリフ。元カレにしてみたら「えっ…この幼い声誰!?てかブタ野郎!?」と面食らいますよね。初対面の年上相手にも、ペースを崩さないのはさすがです。
行動だってクレイジーガール
考えることがクレイジーなら、当然行動もクレイジーです。名探偵のやることは常人に理解できちゃダメですよね!
◆斉藤を陥れる
ロケットランチャーを発射したり、カラーズを上野から追い出したりと、斉藤も大概ですが、琴葉はその上をいきます。斉藤に冷たくあしらわれたとき、お腹を抑えてうずくまり「斉藤に蹴られた」と告発するのです。下手をすれば、懲戒処分は免れないところですね。
◆アメ横の門を登る
クイズの解答が”アメ横の門”だと気づいた琴葉。高さ数メートルの門をよじ登り、頂上で「ゲームクリヤー!」と勝ち誇ります。落ちたらタダじゃ済まない状況でも誇らずにいられない、自己顕示欲の塊です。
◆けん玉を武器装備する
懐かしのオモチャを譲り受けたとき、真っ先にけん玉をゲット。嬉々として振り回し、斉藤が遊ぼうとした紙飛行機やベーゴマなどをけん玉で粉砕します。そしてご満悦の表情。
ただ結衣とさっちゃんが遊んでいた紙風船を、衝動で破壊したときはさすがに反省していました。謝れる子だったんですね!
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自覚と優しさに矯正の余地?
このままヤベー大人になるのかと心配させつつ、まともな成長を予感させる描写もいくつかあります。自己分析や、人並みの優しさを持ち合わせている部分ですね。
◆自分の異常さに自覚あり
さっちゃんに「ゲームばっかりやってるからそうなる」と責められたとき、「ゲームに害があるみたいに言わないで。私は元からこうなの」と反論しています。自分の異常さに自覚がある=本人がその気なら普通に振る舞えるということですよね。その気なら……。
◆かわいそうなぞうで泣く
さっちゃんがカラーズ基地に持ち込んだ”かわいそうなぞう”の本を読んで、顔を隠していました。てっきり「餓死した象の肉はまずそう」と無表情で言い捨てるのかと思ったので、この反応は意外でした。そして「この子、まだやり直せる!」と感じた瞬間でもあります。
◆ゲーム下手という事実が判明する
カラーズ弱点探し会議で、結衣から、琴葉はゲームが下手と指摘され、ヒドく狼狽します。四六時中プレイしていられるほど、ゲームが好きなのに下手って……号泣する琴葉の年相応さに少しほっとしました。
自分の思い通りに操作できない方が、ゲームと現実の区別がつきやすいかもしれません。
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まったく小学生はサイコだぜ!
日常系の皮をかぶったヤベー奴、”琴葉”が活躍する『三ツ星カラーズ』は現在放送中です! 誰にも真似できない彼女のクレイジーガールっぷりを一緒に見守りましょう。
(Edit&Text/うだつ)
◆CHECK!!
©2017 カツヲ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/三ツ星カラーズ製作委員会