Netflixで配信の実写版『ONE PIECE』がSNSなどで高い評価を得たり、1月19日に公開が決まっている『ゴールデンカムイ』の実写映画が、動画予告などを通して再現度が高いとファンがSNSで期待を示したりする一方で、「これ本当にあのアニメの実写?」といったように、ファンの反応がいまいちだった実写映画があります。
そもそも、漫画やアニメを実写で再現するのは難しいものですが、中には作品の世界観自体を変えてしまい、ファンを混乱させてしまった映画も……。
次の5つの作品は、ファンの間で特に評価が分かれた実写映画といえます。
◆人類最強の男「リヴァイ」が登場しない?──『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』
<画像引用元:Amazonより>
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』には、原作の人気キャラクターのリヴァイが登場せず、原作にはいない7人のオリジナルキャラクターが登場したため、ファンの間では評価が大きく分かれています。
リヴァイの代わりに、シキシマという人物が「人類最強の男」として登場しますが、「なぜ、リヴァイを登場させず、よく分からないオリジナルキャラクターを登場させるのか」公開当時、多くのファンが疑問に思ったようです。
また、主要シーンに登場する巨人は、特殊メイクによっておどろおどろしい顔になっていますが、一瞬だけ映るシーンでは細かなメイクがされていなかったため、「巨人が普通のおじさん、おばさんだった」という声が当時、X(旧Twitter)で多くつぶやかれました。
そのような意見の多い『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』ですが、石原さとみさんが演じるハンジに関しては「役にハマっていた」「本物のハンジかと思った」と高評価を受けています。
◆悟空がいじめられっ子!?──『ドラゴンボール EVOLUTION』
<画像引用元:Amazonより>
映画・ドラマ・アニメレビューサービス、『Filmarks(フィルマークス)』で、星1.7という評価が付いている『ドラゴンボール EVOLUTION』。なぜこのような結果になったのかというと、その理由は物語の雰囲気やキャラクターのイメージが原作とかけ離れていたからでしょう。
『ドラゴンボール EVOLUTION』では、悟空が高校生という設定で、しかもいじめられっ子という原作とはまったく違う悟空が描かれています。
また、原作では恋愛描写がほとんどないにもかかわらず、この映画の悟空は、同級生のチチに恋心を抱いています。
『ドラゴンボール EVOLUTION』はアメリカで作られたハリウッド映画のため、製作国の文化が反映されてしまうのは仕方ない部分はあるものの、原作の雰囲気とは大きくかけ離れてしまったことが、違和感の原因となってしまったようです。
また、製作総指揮者として参加した、原作者の鳥山明先生は、この映画の予告編で、「脚本やキャラクター造りは原作者としては『え?』って感じはあります」とメッセージを寄せています。
映画を観た人の感想の中には、「『ドラゴンボール』だと思わなければイケる」という肯定的な意見もあり、原作とは別の物語として見れば楽しめるようですが、このような感想にはやや皮肉がこめられているのも否めません。
◆役者の熱演でキャラがヤンキー化──『BLEACH』
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実写映画『BLEACH』は、「実写映画のキャストと、原作のキャラクターのイメージが合っていない」というコメントが公開当時、Xで多くつぶやかれていました。
朽木白夜や阿散井恋次の髪型は、現実ではあまり見かけないため「コスプレっぽい」と感じてしまう人も少なくないようです。
また、この作品では死神たちが敵として登場するため、役者陣は悪役感を演出する演技をしています。
それが裏目に出てしまい、原作を知っている人は「ヤンキーみたい」「このキャラはこんなにやさぐれた雰囲気じゃない」と感じたそうです。
一方で、戦闘シーンについては良い評価が寄せられています。
一護と恋次が戦うシーンでは、剣での攻撃の合間に蹴りや拳を繰り出すアクションがあり、リアルな戦いとなりました。敵の虚(ホロウ)のCGに対しても「動きが怖くて見応えがあった」と、好感の声があがっています。