『文豪ストレイドッグス』のキラーフェイス、太宰治。
太宰治といえば“包帯”ですね。付けている理由は明らかになってはいませんが、包帯を付けているのが当たり前と思えるほど、しっくりきます。
ではなぜ、太宰治が包帯を付けているのか? それには、織田作之助の死が関係している?? そこで、今回は、太宰治がなぜ包帯を付けているのか主に彼と織田作之助との関係をフォーカスして考察していきます。
包帯は“生まれ変わり”の表れ
太宰治の包帯は生まれ変わりを表したものではないのでしょうか?“生まれ変わり”というのは、殺しの太宰から救済の太宰への生まれ変わりのこと。織田作之助の最期の言葉は、太宰を人の命を奪う道から人を救う道へ誘うものでした。太宰がその言葉を受け入れるトリガーになったのが、言葉を発した本人、織田作之助の死です。マフィアのままで居続ければ大事に思った一人の友を失う、まさに目の前の現状が太宰治を救済の道へ誘った要因です。
子どもたちの死
太宰治が包帯を付けるようになった理由のひとつに、友である織田作之助を死に向かわせる原因となった、子どもたちの死が挙げられます。
織田作之助は子どもたちを殺されていなければ、死地へ向かう必要はなく、太宰も引き留めようとして織田作之助の覚悟に圧されて手を伸ばせませんでした。そしてその一件を引き起こす原因となった、ポートマフィアが合わさることで、太宰治のマフィアとしての道を閉ざす充分なキッカケになったんです。
それからの彼は、過去の自分を包帯に封印し現在に至るのではないでしょうか。
“隠し持っていた心”を包帯で表現している
隠し持っていた心というものは、太宰治がマフィア時代に自ら手を下している場面が無いことから考察しました。
彼は銃を突きつけたり発砲してはいますが、結果として誰も殺してはいません。常に太宰自身では無く、太宰治の近くに居た人が手を下しています。
太宰治は「人を殺したくない」思いを心に潜ませていて、織田作之助の言葉と死によって、表に引きずり出されてきたのではないでしょうか?
――『文豪ストレイドッグス』は3月3日より、劇場版がロードショーされますが、その中で、もしかしたら、太宰治がなぜ包帯をしているのか明かされるかもしれませんね。
ここでは織田作之助の死が太宰治の包帯と関係していると綴りましたが、映画では意外な謎が明かされるかもしれませんね。
これからの『文豪ストレイドッグス』の展開からも目が離せません!!
(Text/フリーマン田中 Edit/南つばさ)
映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」公式サイト
©2018 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグスDA製作委員会