2018年3月3日より公開がスタートした、映画『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)』。本映画は、太宰治が敵側につくなど、予告編から驚かされましたが、本作の見どころはそれだけでなく、物語を一貫して私たちの想像を遥かに超えた展開が満載!

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画像引用元:映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」公式サイト トップページより引用(2018年3月16日閲覧)

 さて、本記事では、まだ観ていない方向けに、ネタバレを回避しつつ映画『文豪ストレイドッグス』の見どころを紹介していきます。

「策略渦巻く異変の行方は如何に、ヨコハマの命運はどうなってしまうのか?」

 それは、この記事を読んで、実際に自分の目で確かめてみてください。

敵側についた太宰治は、組織を動かすボスよりボスらしい!

  まず本予告で衝撃だったのが「敵側につく太宰治」でした。
 敵側についた太宰。その風格は、組織を動かすボスよりボスらしい! 本映画を通して、彼がカリスマ溢れるキャラだと再認識させられました。

文スト 太宰治
画像引用元:文豪ストレイドッグス スリムソフトパスケース 太宰治 PA-PSC0701販売元:ハクバ写真産業

 さて、太宰は探偵社を裏切った訳になりますが、彼の性格、行動、知能からして単なる裏切りでは無いと、公開前から察していたわけですが、同じ敵側にいるのは太宰とタメを張れるほど狡猾で頭のキレる澁澤龍彦と、フョードル・Dの二人。そこに太宰という、『文豪ストレイドッグス』の誇る頭脳+癒やしボケが入り込むことで、どのような波乱が起きるのか、少なくとも「異能者連続自殺事件の首謀者を倒して終わり」といった単純な事件ではないことは想像にし難くありません。

 予告編を見ると太宰の裏切りと芥川の太宰殺す発言が目に付きますが、断然違いました。詳しくは語るとネタバレになってしまいますが、本映画では、太宰と中也のダブルタッグの圧勝です。太宰×中也推しの方であれば身悶えするほどでした。中也の実力を実感できる戦闘シーンもこの映画の見どころのひとつであり、予告編でも出ていたバイクはモチロンのこと、異能を持っていてもそれは人間のやる事ではないとツッコミたくなるような戦闘シーンもあります。

 さらに、「やっぱ双黒ですね!」と言いたくなるようなシチュエーションもあるので、カッコイイも味わえれば、尊いも味わえるという、二度美味しいが体験できるんです。なので、双黒の良さを味わいたいのであれば観て損はないですよ!

鏡花が敦をリードする?

文豪ストレイドッグス 泉鏡花
画像引用元:文豪ストレイドッグス (11) (角川コミックス・エース)出版社:KADOKAWA

 今回、強く感じたのが、敦と鏡花の立ち位置が逆になっていたこと。鏡花が頼れるお姉さんとなり、敦がまさかのヘタレに落ち込み、鏡花が凄く頼もしい存在として描かれていました。

 でも今回は仕方ないのかもしれません。なにせ太宰が敵側に回り、敦からすれば動揺を隠せないでしょうし、戦うことにも迷いが生じているでしょうから。一応、敦がヘタレている理由が「アレをしてしまったこと」なんですが、それにしても最後の最後以外はヘタレが基本なので、重度のヘタレを嫌う方には少し辛いかもしれません。

 鏡花が見違えたように頼れるお姉さんをしているので、鏡花好きにとっては心が満たされる映画であることマチガイナシ! また、鏡花自体の強さやスキルも映画では発揮されており、アニメ版ではそこまで観れなかった鏡花の戦闘術が今回、多くフィーチャーされていました。

 
――映画『文豪ストレイドッグス』ですが、アクションシーンが絶え間なく展開されていて、飽きのくる場面がひとつもないというのがグッドポイントでした。

 太宰と中也ファン、敦と鏡花ファンの方であれば満足いく内容です。次点として、芥川に国木田や坂口安吾辺りは出番がありますが、他の探偵社やポートマフィアの人員であまり出張ってこないキャラ、一度も登場しないキャラもいるので、オールスターとは程遠い映画になっています。

 双黒、敦や鏡花が好きであれば余裕で心が満たされる出来栄えですので、まだ未鑑賞のみなさんは、ぜひ、劇場で映画『版文豪ストレイドックス』を楽しんでみてください!

Text/フリーマン田中 Edit/チャールズ野田)


映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」公式サイト
©2018 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグスDA製作委員会

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