アニメやコミックス、ドラマなどを見ていて、作品に登場するキャラクターに恋をすることがあります。そんな相手はやっぱりヒロインと同じくヒーロー……とは限りません!
周りを見渡してみてください! ヒーローの近くに親友や兄弟やライバル、店の店員、知り合いのお兄さんなどはいませんか?
実はヒーローよりもすぐ近くにいる人物の方が魅力的な時があったりするのです。
今回はそんなヒーローの隣の彼について、その良さを紹介したいと思います。
実は意外と多い、●●率!
様々な作品に登場するヒーロー。一匹狼のパターンもごくまれにありますが、基本は2人もしくは集団で行動しています。
F4だって、桜蘭高校ホスト部だって、虹色デイズだって、フルーツバスケットだって!そうです、男子が集っているのです。
そしてこれも鉄則ですが、集団の中に同じタイプの人間はいません。ヒーローが俺様やチャラいタイプだったらすぐ傍にいる幼なじみは冷静なメガネ男子か常識人。それ以外に女の子みたいに可愛いけど腹黒いキャラがいたり、熱血なスポーツ男子がいたり、フェロモン垂れ流し系男子がいたり……などなど。
そうなんです! その中に必ずと言っていいほどキャスティングされるのが……メガネ男子。はい、大好物がやってきました。眼鏡キャラは主人公の近くに置きやすいものなのです。
例えばヒーローが生徒会長だったら。副会長って大体……眼鏡かけてますよね?
ヒーローがアイドルだったら。二番手って基本…… 眼鏡かけてますよね?
あと関係ないですけど、クラス委員長ってほぼ……眼鏡かけてますよね?
ヒーローがスーパー戦隊だったら。ブルーってやっぱり……眼鏡かけて……るかどうかはわかりませんが、かけて欲しいですよね!
ヒーローの周りに4人仲間がいたとしたら、一番距離が近いポジション(幼なじみとか親友)にはメガネ男子がいる率高しです!
ですがこの親友というポジション、一歩間違うと大変なことになってしまうのです。
友情と恋とは紙一重
大変なこととは何か? ズバリ、恋のライバルへの転生です!!
ヒーローの一番近くにいるという事は、当然ヒロインにも近い位置にいる訳で。二人が関われば関わるほど、隣の彼もヒロインとの関わりが深くなります。
そうなると……
・ヒーローがヒロインを好きな理由がわかってくる
・ヒロインとは遠慮なく話せる仲に
・ヒロインに肩入れするようになる
・ヒーローに傷つけられたヒロインを助けてあげたいと思うようになる
・自分なら泣かさないのにと考え始める
―― 気が付くと……好きになっている。
という訳です(どういう訳だ)。
で、ヒーローの親友はかなりの割合で「イケメン+頭脳明晰+スポーツ万能+フェミニスト」だったりするので、ヒロインでもちょっとグラついてしまうかもしれない……いや、でも私はヒロインだから! と踏ん張る義理は読者・視聴者である私たちにはないので遠慮なく撃ち抜かれてもいいのです。
【隣の彼の大原則】
・隣の彼はイケメン
・ヒーローと違って欠点や弱いところがあまりない
・決断力や行動力に優れている、時には助言だってしちゃう
・ヒロインを包み込む包容力を兼ね備えている、もしくは不器用だけど優しい
・頭脳明晰でスポーツ万能
・周囲からの人気が高い、もしくは密かに憧れられている
それにヒーローは話の展開上、よく煮え切らない態度を取ったり、「これ言えば全部解決するよ」っていう大事な事を言わなかったり、ウジウジくよくよしたりするので、反して決断力があって男らしくて優しくて自分の味方になってくれる、隣の彼がより魅力的に見えるのかもしれません。
オススメの隣の彼
ここからは独断で選んだオススメの隣の彼をご紹介します。
◆鳳鏡夜(おおとり きょうや):桜蘭高校ホスト部
クラス委員長であり、ホスト部の副部長兼店長。私が大好きな知性派・眼鏡男子です。「悪魔の笑み」をたたえ、「影のキング」「腹黒い策士」と呼ばれており態度もまあ控えめに言ってドSですが……むしろそこが良い!!! 実は仲間思いのツンデレという飛び道具と熱さも隠し持つレジェンドオブ・隣の彼。
◆後平(あとひら):日々蝶々
ヒーローである川澄奏一の先輩で、川澄の兄・壱の友人。イケメンで女子から人気があるものの空気が読めない性格で冷たい印象。彼はヒロイン・紫石すいれんの事が好きになります。恋心を自覚してからの後平は結構ぐいぐいアピールしたり川澄とも真っ向から対決するので、強引なイケメンが好きな人には堪りません! 私も堪りませんでした(ドキドキ)ちなみに……下の名前は? とずっと思っていました。
◆弘光廣祐(ひろみつ こうすけ):ヒロイン失格
私は声を大にして言いたい……なぜヒロインは彼を選ばなかったのか!? バスケ部所属のイケメンで最初はかなりのチャラ男ぶりに嫌悪感すら覚えたものでした。女子との付き合いもいい加減、でも真剣な気持ちには真剣に答えたり相手を気づかうことも出来る、ただのチャラ男ではない面も。当初はヒロイン・松崎はとりに興味本位で近づいた廣祐でしたが、彼女のことを本気で好きになります。はとりと付き合いだした時も他の女子とは縁を切り、身体の関係もはとりの気持ちを尊重するなど真摯な態度で臨んでくれたおかげで私はすっかり廣祐派になってしまいました。というか、ヒーロー・寺坂利太に全くもって魅力を感じることが出来ませんでした。何で廣祐にせえへんかったんや……はとり。
◆三崎貴也(みさき たかや):ハツ*ハル
ヒーローの一ノ瀬海とは幼なじみで親友。海がチャラいタイプなので貴也は逆にクールで頭脳明晰、面倒に巻き込まれたくないと言いつつも友達思い。程よく喋り、程よく助言し、程よく動き、クソほどカッコいい。そしてヒーローの親友ポジで、ヒロインの相談に乗ったりもしていますが、ヒロインには恋をしません。彼が好きになる相手はヒロイングループに属する新聞部の巨乳・眼鏡っ子なんです、でかした!
――今回は主人公ではなく、その周辺にいるキャラクターにスポットを当ててみました。ヒーローの傍らにいながら様々な役割を担っている隣の彼。私は大概ヒーローではなく隣の彼に恋焦がれています。
今後も新しい作品に出逢うたびにセンター脇の人物に注目してしまうことでしょう。出来れば眼鏡率多めでお願いしたいところです。
(Edit&Text/彩乃)