春アニメも第3話の放送が過ぎ、そろそろ追いつかないと苦労しそう……。
絵が好みなこのアニメ、設定が複雑そうで敷居が高い……。
なんてお悩みのアナタ、そうそこのアナタへオススメなアニメがありまして。
それはずばり、『RobiHachi(ロビハチ)』!
『RobiHachi(ロビハチ)』は、キャラの関係や設定など、必ずしも頭に入れなくてOK。ノリと勢いで楽しませてくれます。ぶっちゃけ2、3話くらい見逃してもまったく問題ないと思われる、そのくらい「何も考えずに観れるアニメ」なのです。
本作は、200年以上前に発表された傑作『東海道中膝栗毛』をモチーフとした、SFロードムービーな作風。
原典の主人公のひとり弥次郎兵衛を「ロビー・ヤージ」、もうひとりの喜多八は「ハッチ・キタ」ともじり、続けて「弥次八」と読む所を「ロビハチ」としてアニメへリメイクした……、
そんな情報どうでもいい!
「何も考えずに観れるアニメ」である本作品は、何の予備知識がなくとも楽しめます。
ピンチに表れる巨大ロボ、銀河道中ヒザクリガー! 変形合体と共に流れる、往年のロボットアニメOPを彷彿とさせるBGM! 歌うは串田アキラさん!? 串田アキラさんの無駄遣い!?
……と、このくらい阿呆なノリと勢いでゴリ押ししてきますので。最低限必要な情報は、せいぜい「主人公が逃げてて悪役が追ってる」くらいでしょうか。
分かりやすい設定に、安心の声優陣。
「借金取りから逃げる」という至極シンプルな目的から、勢いで地球を飛び出したロビー。なし崩し的に同行することになった、「面白い事」を求める秀才・ハッチ。
困った彼らは「そうだ、イセカンダル行こう」のCMで話題のイセカンダルへ、厄落としのための逃避行を開始します。「それは京都だろ」とツッコんだら負けです。
オリジナルと見比べてみるのも一興ではあるものの、あまり真面目に考えてはいけません。実際、第2話でロビーとハッチは大阪(っぽい火星)へ赴きますが、本家で大阪が登場するのは物語の終盤です。
そして、声優さんの配役も見事。主人公のロビーに中井和哉さん、借金取りのボスに杉田智和さん、マスコットキャラに阪口大助さんと、お馴染みの声と演技力で世界観を固めてくれています。冒険も失敗もする気のない配役なので、「何も考えず観れる」のレベルが上がっています。
憎めない悪役トリオが歌うEDも、チープな魅力が満載。
これからロビーとハッチは、京都(っぽい惑星)に行ったり草津(っぽい惑星)に行ったりしながら、イセカンダルを目指すのでしょう。
厄落としの旅、そのラストでは「本当の幸運は自らの手で勝ち取るもの」「旅はまだ始まったばかり」的な結論に落ち着くのでしょうそんな気がします。
展開が手に取るように分かっていても何故か観てしまう、なぜなら「何も考えずに観れるアニメ」だから!
みなさんも、心を空っぽにして『RobiHachi(ロビハチ)』を観ませんか……?
(Edit&Text/ヒダマル)
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