夏アニメ『まちカドまぞく』は、ある日突然、魔族の力に目覚めてしまった吉田優子が、魔法少女を倒すために有りとあらゆる手を使って勝負を挑む奮闘記です。勝負といっても大きな戦闘シーンがあるわけではなく、優子と魔法少女である千代田桃のほのぼのとした日常が描かれています。
魔族なのにドジで身体が弱い優子をいつも気遣ってる桃ですが、何故か魔法少女に変身するのを拒んでいる様子。第1話でダンプカーに轢かれそうだった優子を助けるために変身した時は「変身したのなんて何年かぶりだけど」って言ってましたし、第2話で優子に決闘を挑まれた際にも「魔法少女はやりたくない」と話していました。なぜ桃は魔法少女への変身を拒んでいるのでしょうか?
今回は、桃がなぜ魔法少女に変身したくないのか考察してみました。
魔法少女・千代田桃プロフィール
優子と同じ桜ヶ丘高等学校に通う15歳。クールで真面目なように見えますが、結構大雑把で感情的になることもしばしば。
魔法少女変身時の活動名は“フレッシュピーチ”で、数年前に世界を救ったらしいのですが、魔法少女としてのやる気は今のところなさそうです。優子を助ける際にダンプカーを片手で止めてましたが、自分で「魔法少女の中では弱いほう」と言っていました。
世界を救った時に何かトラウマになるような事が起きた?
桃が魔法少女になりたくないと思う一番ありがちな原因は、トラウマなのではないでしょうか。数年前、世界を救った時に何かトラウマになるようなことが起きたとか。
実際、第2話でランニング中に「走っていると嫌な事を忘れられる」と桃はボソリと呟いていました。嫌な事とは、例えば世界を救う戦いの中で仲間や友人など誰かを失ったとか……?
どのようなトラウマかは今のところ分かりませんが、桃は傷付いていると考えられますよね。
魔法少女コスチュームが恥ずかしい?
桃がフレッシュピーチに変身すると、白とピンクのひらひらした可愛いコスチュームに変わります。
数年前ならいざ知らず、高校生になった桃にとってこのコスチュームは恥ずかしいだけなのかもしれませんね。
魔法少女ではない普通の女子高生になりたいから?
当然ですが、魔法少女は“普通”ではありません。敵との戦いの中で大なり小なり傷を負うものですし、学校の同級生などから一目置かれてしまうこともあるでしょう。そのような環境から脱し、普通の女子高生としての生活を送りたいという思いから、変身を拒むようになったのではないでしょうか。
――桃がなぜ魔法少女になりたがらないのか考察してみましたが、やはり過去の出来事がキーポイントになってくると思います。
一見するとほのぼのしてて何も考えずに観られるアニメですが、あっさり流されそうなセリフの中にとても重要なことが隠されているような気がします。
桃の事だけでなく、吉田家や優子の秘められた力のことなど意外と謎や伏線も多いので、色んな視点で楽しんで観られるアニメなのではないでしょうか。
(Edit&Text/魔法使い鳥々エリー)
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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会