4月から放送が始まった春アニメ、『グレイプニル』。
<画像引用元:http://gleipnir-anime.com/news/1/ より引用掲載 ©武田すん・講談社/グレイプニル製作委員会>
本作は、犬の着ぐるみに変身する能力を得た主人公・加賀谷修一と、彼が助けた女子高校生の青木紅愛(クレア)の二人が、謎のコインを巡る熾烈な戦いに巻き込まれるストーリー。
バトルものの『グレイプニル』ですが、第2話時点ですでに多くの謎が提示されました。今回は第2話までに登場した謎について解説していきます。
災厄をもたらす「コイン」と謎の青年
<画像引用元:http://gleipnir-anime.com/story/story01/ より引用掲載 ©武田すん・講談社/グレイプニル製作委員会>
第1話冒頭でいきなり登場した「コイン」と、そのコインを入れた自動販売機の中から現れた謎の青年。自動販売機から登場するという時点で、普通の人物ではなさそうです。
彼は「ありがとうございます。このコインを見つけてくれたのは、あなたですね」とつぶやきました。彼はどうやらこの「コイン」を集めているよう。つまり、この青年が「コイン」の代償として願いを叶えているようです。
そしてこの「コイン」は何なのか。クレアは、「世界に災厄をもたらすもの」と言いました。「コイン」が集まるとどうなるのか、想像もつきませんが、それらを集めさせている謎の青年の目的はあまり良いものではないように思われます。
彼の正体が敵なのか味方なのか、現時点では謎に包まれています。ですが、物語のカギを握るキーパーソンであることはマチガイナイでしょう。
「バケモノ」の正体とは?
<画像引用元:http://gleipnir-anime.com/story/story01/ より引用掲載 ©武田すん・講談社/グレイプニル製作委員会>
犬の着ぐるみに変身した修一の姿を見てクレアは、「バケモノ」と呼びます。謎の多い少女であるクレアは修一に対してほとんど何も語りませんが、彼女は過去に「バケモノ」に遭遇したことがあるよう……。
どうやら、『グレイプニル』の世界には、修一のような「バケモノ」が多く存在しているようです。
実際、修一とクレアの持つコインを狙って襲撃した「収集者」は、両手両足が犬のバケモノに変身を遂げます。
この事実を踏まえると、「収集者」=「ばけもの」であると推測することができます。
「ばけもの」になってしまった人はその力を行使して「コイン」を集め、さらに自らの欲望を充足させようとしているのでしょう。
なぜ修一は「着ぐるみ」に変身してしまったのか
<画像引用元:http://gleipnir-anime.com/story/story02/ より引用掲載 ©武田すん・講談社/グレイプニル製作委員会>
着ぐるみに変身した理由をクレアに問い詰められた時、修一は、
「なぜ、自分が着ぐるみに変身してしまうのか分からない」
と言いました。
どうやら彼は自ら願った結果、変身能力を得たわけではないようです。
では、なぜ修一は「着ぐるみ」に変身してしまうのでしょうか? その理由は「着ぐるみであること」、それ自体に隠されていると考えられます。
第2話では、戦う意思のない修一の中に、文字通り着ぐるみとなった彼の背中のチャックを開けて、クレアが入り、代わりに戦います。
つまり修一が「着ぐるみ」である理由とは、誰かがその中に入るためなのです。
では、その「誰か」とは何者なのか? それは現時点では明らかにされていませんが、その人物が修一を着ぐるみにしてしまった張本人なのではないでしょうか?
その「誰か」が修一と一緒になるために彼を着ぐるみにするよう願い、その結果修一は着ぐるみの姿に変身してしまうようになってしまった。
この考察が真実かどうかは分かりませんが、もし事実だとしたら修一は本当に気の毒だと思いますね……。
――以上の考察で見てきたように、謎だらけの『グレイプニル』。
これらの謎がどう解き明かされていくのか、それも大変楽しみなのですが、本作の魅力はそれだけではありません。
修一とクレアの微妙な関係、目まぐるしいスピードで展開される戦闘、時々挟まれるフェティシズムをくすぐるカットも魅力の本作。もちろん、ますます深まるであろう謎も見逃すことはできません!
この記事を読んで気になった方は、ぜひ一度『グレイプニル』をご覧になってください!
(Editi&Text/シモヤマコウキ)
©武田すん・講談社/グレイプニル製作委員会