『ソードアート・オンライン アリシゼーション』が2018年10月より開始。『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』(以下、SAO アリシゼーション後半)の第1クールは2019年10月に始まり、分割2クールの形式を取っていた最終章となる第2クールが、今夏より放送されます。
<画像引用元:https://sao-alicization.net/news/?article_id=52906 より引用掲載 ©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project>
コロナウイルスの影響で本来の4月から放映時期がずれ込んでしまいましたが、いよいよ原作小説10巻分にもおよぶ物語に、幕が降ろされようとしています。
そこで、今回は放送開始の前に、期間の空いてしまった第1クールでの物語を振り返りながら、第2クールを最大限楽しむために、その見どころをピックアップしていきます。
▼『SAO アリシゼーション前半』のストーリーはこちら
束の間の平穏と、混沌を極める人界とダークテリトリーの戦争
<画像引用元:https://sao-alicization.net/story/?id=ep02 より引用掲載 ©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project>
アンダーワールドでは、アドミニストレータとの死闘の末に心神喪失状態に陥ったキリトを守るべく、アリスはルーリッド村の外れに住み、日々を過ごしていました。しかし、東の大門の天命が尽きかけ、この機に人界の外にあるダークテリトリーが侵攻してくるとの報が、アリスの耳に届きます。
時を同じくして現実世界では、襲撃を仕掛けた謎の組織がオーシャンタートルの一部が占拠し、優秀な人工知能としてのアリスを奪取すべく、アンダーワールドへの干渉を始めます。
その計画に利用されたのが、一触即発の人界とダークテリトリー間の戦争でした。
ダークテリトリー側にもその戦争を快く思わない勢力がいましたが、襲撃犯のリーダーであるガブリエル・ミラーの介入により、開戦。そしてアリスを見つけるべく、人界軍へと猛攻撃を仕掛けます。
ガブリエルたちの介入に一足遅れて気付いたラース側も、アスナをアンダーワールドへダイブさせ、アリス擁する人界軍へのコンタクトを取りました。
開戦当初はベルクーリを筆頭に整合騎士の圧倒的な戦闘力をもって優勢を保っていた人界軍でしたが、ガブリエルの部下・クリッターによる工作で、米国から多数のMMOプレイヤーが暗黒騎士としてログイン。無差別にアンダーワールド人を蹂躙し始め、状況は一変しました。
その騒ぎに乗じてガブリエルはアリスを捕らえ、ワールドエンド・オールターへと向かいます。
自軍を省みぬこの事態にダークテリトリー軍の拳闘士ギルドチャンピオン・イスカーンが反発。人界軍と共闘してMMOプレイヤーたちを食い止めている間に、アリスを取り戻せとアスナに告げます。
皆の協力を受けてガブリエルの後を追うアスナは、再び米国プレイヤーたちに囲まれてしまいました。あわや万事休すかと思われた彼女らの前に現れたのは、弓を携えた青髪の少女――シノンでした。
ここまでが、第1クールで描かれた内容。最終章では、アンダーワールド人とリアルワールド人が入り乱れ、さらに激しさを増した戦いが予想されますね。
アスナに続いて、盟友たちがアンダーワールドの危機に駆けつける!
<画像引用元:https://sao-alicization.net/story/?id=ep10 より引用掲載 ©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project>
PVにも映っていますが、アスナとシノンに続き、多くの仲間たちがアンダーワールドの危機に駆けつけてくる模様。
第11話では、リズベットらがALOプレイヤーたちにアンダーワールドへのダイブを求めていましたが、その中には各種族の長やスリーピング・ナイツの面々の姿も。
MMORPGとして運営されているわけではないアンダーワールドにキャラクターを移すことのリスクを説明するリズベットは、多くのプレイヤーから糾弾を受けますが、かつてキリトたちと触れ合った者たちの視線はまっすぐ彼女を捉え、その言葉に耳を傾けます。
その上でPVに映っていたALOプレイヤーたちは、リズベットの言葉に心を動かされたことになります。
そんな固い決意を持ったプレイヤーたちが、意思の強さが力になるアンダーワールドでどのように立ち回るのか、楽しみですね。
キリト覚醒の鍵は、魂に刻まれた記憶の数々
<画像引用元:https://sao-alicization.net/story/?id=ep07 より引用掲載 ©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project>
作中でラースのスタッフ・比嘉も言及していましたが、心神喪失の渦中にあるキリトは、体に染み付いた反射でしか行動できない状態。
そんな状況にも関わらず、ユージオの形見である青薔薇の剣を取られれば奪い返そうとし、ティーゼやロニエのピンチには彼女らを守ろうとしました。
アスナと再開を果たした彼が、大きく動揺して涙を流したことからもわかるように、キリトの心にはこれまでの冒険の記憶がしっかりと残っています。
キリトの覚醒を促すには、その記憶を大きく揺さぶり、刺激を与える必要があるのだと思います。
ALOプレイヤーたちがアンダーワールドへやって来て、SAOサバイバーの仲間やリーファと接触することで、事態が良い方向に傾くことを願うばかりですね。
また、少々メタい話ですが、やはり最後は主人公であるキリトにカッコよく決めて欲しいところ。
――加速するアンダーワールドでの戦争に終止符が打たれる、『SAO アリシゼーション後半』第2クール。誰かがワールドエンド・オールターに辿り着いた時、笑うのは人界軍かダークテリトリー軍か。はたまたアンダーワールドの消滅が待っているのか。
『SAO』史上最長シリーズの物語、その結末をぜひ見届けてみませんか。
(Edit&Text/叶梢)
TVアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld」オフィシャルサイト
©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project