Nintendo Switch専用ソフトとして発売中の『ポケットモンスター ソード・シールド』。その追加要素が遊べるエキスパンションパス第1弾の“鎧の孤島”が2020年6月17日より配信をスタートしました。
おかげで久しぶりにポケモン熱が再燃しまして、何度目かのポケモンマイブームが到来しております。
今回お話したいのは、そんな『ポケットモンスター ソード・シールド』のゲームの話……ではなく、『ポケットモンスター ソード・シールド』を遊んでいる人にこそ観てほしいアニメがあるので、それを紹介します。
観ています? ポケモンWEBアニメ『薄明の翼』
『ポケットモンスター ソード・シールド』を遊んでいる人にこそ観てほしいアニメというのが、現在WEB上で無料配信されている短編アニメーションシリーズ『薄明の翼』です。
制作は『ペンギン・ハイウェイ』や『泣きたい私は猫をかぶる』のスタジオコロリドです。
現在地上波で放送されているTVアニメ『ポケットモンスター』シリーズは、サトシくんがいろんな地方を冒険する作品となっていますが、このWEB上で配信されている『薄明の翼』はそれとは趣向の違う作品。
毎話『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場するキャラクターにスポットを当てて、そのキャラクター独自の物語を描くという試みになっています。ゲームでは描かれなかったキャラクターの一面を知ることができたりして、非常に良い作りとなっています。
ゲームの深みが増す!? オススメの第5話「秘書」
中でもオススメしたいのは第5話「秘書」。
このエピソードで注目されているのが、ゲーム中でも強烈な印象を残すキャラクターの一人である、ローズ委員長の秘書・オリーヴ。
ゲーム内でもヒステリックな一面を見せたり、キョダイマックス・ダストダスを繰り出して主人公と戦うといった活躍を見せてきましたが、アニメではそれに至るまでのオリーヴが描かれます。
ゲームを遊んだ人には、嫌なキャラクターで完結している人もいたかもしれませんが、『薄明の翼』では、研究者として研究に没頭していたイメチェン前の姿や、手持ちのポケモンだったダストダスの進化前であろうヤブクロンの姿などを観ることができます。
ゲームを遊んでいて、なんでオリーヴの切り札となるポケモンがゴミすてばポケモンのダストダスなのだろうという疑問があったのですが、アニメを観て納得です。研究に没頭して、なかなか不衛生な部屋で長い間研究を続けていたようです。清潔なゲームでのイメージとは違った過去があったのですね。まさにゲームでは描かれなかった一面です。
そしてそんな研究のメンバーがどんどん減り、孤立していくオリーヴをローズ委員長が見つけるという出会いのシーンが描かれます。このシーンからも、オリーヴがゲーム内であれだけローズ委員長に熱心に従事するというのも、納得しました。
というかちょっと泣けてきちゃうよ、これ!
まさか、ゲームでは嫌なやつという印象だったオリーヴにこんな苦労をしていた頃があったなんて! このアニメを観てから、オリーヴやローズ委員長のことが大好きになってしまいましたよ。やっぱり人それぞれ知られざるドラマを抱えているのですね。勝手に嫌なやつだと思っていてすみませんでした。
――『薄明の翼』は毎月1話ずつ配信で、2020年6月現在で第5話まで配信中。
全7話配信予定で大詰めを迎えています。
ゲームを遊んでいる人ほど、「あっ」と思う小ネタも満載ですので、まだ観ていなかったという人もぜひこの機会に観てみてください。短いので気軽に観られますよ〜。
(Edit&Text/ネジムラ89)
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