『鬼滅の刃』が終了し、次の大ヒット作が期待されている「週刊少年ジャンプ」より、新たなアニメ化作品が発表されました。
それは2018年に連載を開始したばかりの新進気鋭の作品『呪術廻戦』です。
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この作品は「ジャンプ」で連載していた大ヒット漫画『BLEACH』とどこか似た雰囲気の作品で、呪霊と呪術師の戦いを描いたダークファンタジーモノ。
SNS上で、『鬼滅の刃』より面白いと言われることもある『呪術廻戦』は、どんなアニメになるのでしょうか。
そこで今回は、2020年秋より放送が決定した『呪術廻戦』が、どんな作品なのかを紹介していきます。
呪術を使って化物を倒す!! ダークファンタジー
<画像引用元:https://www.jujutsukaisen.jp/news/20200525_01.php より引用掲載 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会>
『呪術廻戦』は、人間から流れ出た負の感情から生まれる呪い(呪霊)を呪術で祓う物語。一般人などは容赦なく殺されるダークな作品です。
基本的には、「呪術高等専門学校」という学校を舞台としますが、学園モノではなく呪霊との呪術戦がメインのバトルモノと言えるでしょう。
物語の敵となる呪霊たちは、非常におどろおどろしい姿をしており、本能的恐怖が呼び起こされるようなデザインが特徴です。その不気味さがよりダークな雰囲気を生み出し、作品のいい味になっています。
主人公は、呪霊の中でも最強と恐れられる呪霊(宿儺)の一部を身体に取り込んでしまい、宿儺の器になった少年(虎杖 悠仁)です。宿儺を取り込んだことで呪術師にとって危険な存在となった彼は「今ここで宿儺を取り込んだ呪霊として殺されるか」「宿儺の器として全ての宿儺を封印した後に殺されるか」の選択を迫られることになります。
まさにどちらを選んでも地獄の選択肢ですよね。近頃、楽なスタートを切っている主人公が多い中、虎杖 悠仁はかなり不遇なスタートと言えるでしょう。
当然、主人公は宿儺の器になることを選び、宿儺との共存生活をしていくとこになります。この部分は『NARUTO -ナルト-』で言うところのナルトと九尾のような関係と言えるかもしれませんね。
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『呪術廻戦』の特徴的なポイントの一つとして呪霊側、呪術師側、それぞれ最強の存在が物語序盤から登場することがあげられます。
これは、ラスボスが序盤からわかっている展開なのか、それとも別のラスボスがいてナルトと九尾のように最終的には協力する関係になる展開なのか非常に気になるポイントです。
また、これには序盤から派手な戦いを魅せ読者を引き込めるメリットがある分、主人公たちの成長次第で戦いが物足りなく感じてしまうリスクもあります。
さて、『呪術廻戦』はどうなっていくのでしょうか。現状では、各最強の存在の強さをアピールしつつ、主人公たちとは別次元の戦闘を描くことで上手く戦いを魅せていますが、アニメで上手く魅せることが出来るのでしょうか。期待のポイントです。
キャラクターのセリフがかっこよすぎる! 多くの名言を生み出す作品
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人気の高い作品には、多くの読者が知っている有名なセリフ(名言)がありますよね。実は、『呪術廻戦』にも、すでにいくつかの名言が生まれています。ここでは、筆者が特に好きなセリフをいくつか紹介していきます。
◆夜蛾正道
「自分が呪いに殺された時もそうやって祖父のせいにするのか」
主人公の呪霊と戦う理由が祖父の遺言、「お前は強いから人を助けろ」にあると聞いた学長が言ったセリフです。
呪術師という業界の過酷さを表しており、また自分の行動理由を人に委ねるなという当たり前のようで深い意味が込められた言葉でもあります。
◆釘崎野薔薇
「寝不足か? 毛穴開いてんぞ」
これは女性呪術師同士の口喧嘩で出たセリフです。
毛穴という、あまりにも女性目線すぎる煽り文句に多くの男性読者がたまげたセリフになります。
このセリフ以降、顔出しNGで性別が不明だった作者・芥見下々さんの女性漫画家説が爆発的増えたほどです。
しかし、2019年のジャンプフェスタ以降は、男性漫画家さん説が有力になっています。
◆釘崎野薔薇
「完璧も理不尽も答える義務がどこにある?テメェの人生は仕事かよ」
これもまた、女性呪術師同士の戦いの中で出たセリフです。
エリート呪術師家系に産まれた女呪術師は、実力も可愛さも完璧でなければ舐められる理不尽な環境で生きているというセリフに対して、生き方に義務はなく、人生は自分で取捨選択をするべきだと説いたセリフになります。
SNS上で『呪術廻戦』と似ていると言われている『BLEACH』では、藍染 惣右介という名言製造機がいましたが、本作では、釘崎 野薔薇というキャラクターが名言をバンバン生み出しています。
アニメでもいくつか登場すると思うのでぜひ、楽しみにしていてください。
アニメ化間近!! 放送に辺り注目するポイントはどこ?
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『呪術廻戦』で、もう一点注目したいのが作画です。
『鬼滅の刃』が注目された大きな要因として、やはり作画が素晴らしかったことが上げられます。『鬼滅の刃』はアニメ終了後毎晩SNSでアニメの切り抜きが大量に出回り、カッコイイ戦闘シーンや滑らかに動き回るキャラクターたちなどが、どんどん宣伝されていきました。
SNSで多くの情報をやり取りしている視聴者が多い中、この宣伝は非常に大きな効果があったのではないでしょうか。特に『鬼滅の刃』を制作した「ufotable」は美しい夜の戦闘に定評のある制作会社で『鬼滅の刃』の作風とマッチしていたと言えるでしょう。
『呪術廻戦』を制作する制作会社「MAPPA」はどんな作画に仕上げてくるのでしょうか。
「MAPPA」が今年制作したアニメの中に『ドロヘドロ』という作品があります。この作品は、『呪術廻戦』と同じような不気味な雰囲気が売りの作品でした。アニメの評価としては、そこそこだったものの雰囲気は十分に演出出来ていたので、期待したいですね。
――『鬼滅の刃』の次に来るであろう、「ジャンプ」作品『呪術廻戦』について知っていただけましたか。
『呪術廻戦』は「ジャンプ」でも、まだまだ始まったばかりの作品で原作も11巻しか出版されていません。
長期連載作品よりも遥かに追っかけやすい作品となっています。アニメ化前のこの機会に『呪術廻戦』を読破してみてはいかがでしょうか。
(Edit&Text/天乃ひる)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会