現在、アニメ第3シーズンの放送再開が待ちわびられている大人気アニメ『キングダム』。
この作品は、アニメが人気なのはモチロンですが、それだけではなく2019年春に公開された実写映画『キングダム』も大好評で、2020年春に地上波初放送された時などは視聴率が16.5%にも達し話題となりました。*1
<画像引用元:https://kingdom-the-movie.jp/ より引用掲載 ©原泰久 / 集英社 ©2019年映画「キングダム」製作委員会>
そんな大人気映画『キングダム』の続編が制作されることが地上波放送と同時に発表され、SNS上では期待の声や、続編の内容、キャスト予想など様々な情報が飛び交っています。
パート1のできが非常に良かったこともあり、続編には期待してしまいますよね。
しかし、手放しで続編に期待できるわけではありません。パート1のできから続編も期待できると評価してしまう人もいますが、実は映画化されたパート1は原作『キングダム』で言うところのプロローグのような部分です。
続編では、さらに『キングダム』らしい派手な戦いが予想されます。そのためSNS上では、『キングダム』の良い部分を上手く実写化できるのかと不安の声も上がっているのです。
そこで、今回は映画『キングダム』続編の気になるポイントを3つ紹介していきます。
キングダムらしい大規模戦闘を再現できるのか? 気になるスケールの問題
<画像引用元:https://kingdom-the-movie.jp/ より引用掲載 ©原泰久 / 集英社 ©2019年映画「キングダム」製作委員会>
『キングダム』は古代中国の春秋戦国時代に起きた戦争を描いた作品です。
そのため、物語の盛り上がりポイントでは数万人対数万人の戦いが毎度のごとく繰り広げられ、またそれは本作の魅力の一つともなっています。
『キングダム』続編で懸念されているポイントの一つは、そんな大規模戦争のスケールを余すことなく再現できるかという部分です。
パート1が成功したんだから、大丈夫だと考えている人もいるでしょう。しかし、『キングダム』パート1は本作の中でもかなり、規模の小さな戦いを描いた部分なのです。
物語的には、秦王の座を争った重要な局面ですが、あくまでもそれは秦国内での内輪揉めであり、特に主人公、信と一緒に戦った嬴政はほとんどの手勢を連れていませんでした。
結果的には腹心、昌文君の兵と山民族王、楊端和の力を借りそれなりの戦いをしているようにも見えましたが、あくまでも城内の小人数戦闘です。『キングダム』の見所である、数万人対数万人の戦いではありませんでした。
そのため、パート1では、『キングダム』の本質を出し切っていないのです。しかし、続編では、おそらく数万対数万の戦闘が発生します。
ですので、続編ではパート1と同じスケールではなく、それを遥かに超えるスケールの人員や撮影場所、それを支える資金が必要になるハズです。
特に、続編では、信の初陣が描かれることになるでしょう。嬴政の下で戦っていた時よりも遥かに規模の大きな戦いに、信は多くのものを感じていきます。果たして実写でそれほど規模の大きな戦闘を描き切ることができるでしょうか。
非常に気になるポイントであり、映画の成功の鍵を握る部分だと言えるでしょう。
新キャラクターが登場! あの大人気キャラクター「羌瘣」のキャストは?
映画『キングダム』が成功した背景には、物語が面白かったことやアクションが素晴らしかったことの他に、キャストが良かった点も上げられます。
主人公、信役には多くのアニメ映画で活躍している俳優、山﨑賢人さん。
<画像引用元:https://kingdom-the-movie.jp/cast/index.html より引用掲載 ©原泰久 / 集英社 ©2019年映画「キングダム」製作委員会>
秦王、嬴政役には多くのドラマに出演しその演技力に定評のある吉沢亮さんが起用されました。
<画像引用元:https://kingdom-the-movie.jp/cast/index.html より引用掲載 ©原泰久 / 集英社 ©2019年映画「キングダム」製作委員会>
また、女性陣の配役も男性陣に負けておらず、重要なキャラクターでもある河了貂には橋本環奈さんが、楊端和役には長澤まさみさんがキャスティングされました。
<画像引用元:https://kingdom-the-movie.jp/cast/index.html より引用掲載 ©原泰久 / 集英社 ©2019年映画「キングダム」製作委員会>
<画像引用元:https://kingdom-the-movie.jp/cast/index.html より引用掲載 ©原泰久 / 集英社 ©2019年映画「キングダム」製作委員会>
その他のキャラクターも人気俳優さんが務め『キングダム』は非常にキャストに恵まれた映画だったと言えます。
そこで、気になるのが、続編で登場する新キャラクターのキャスティングです。
特に信の相棒であり、続編でのもう一人の主人公でもある羌瘣のキャストは非常に大きな注目を集めています。
しかし、残念ながら2020年7月現在、誰が羌瘣役を務めるかは発表されていません。そこでここでは、誰が羌瘣役を務めるのか少し予想していきたいと思います。
羌瘣は、美しいだけではなく、戦闘面でも信に引けを取らない実力派キャラクターです。
そのため、羌瘣役は美しいだけではなく激しいアクションもこなせることが必要になってきます。
羌瘣の雰囲気に似ており、なおかつアクションもこなせる女優となると非常に難しいですよね。
SNS上では、羌瘣役として広瀬すずさんを推す声が多く見られました。広瀬すずさんは若い層に人気の高い女優で、アニメ映画にも多く出演されています。確かに羌瘣役を務めてもおかしくない女優ですよね。しかし、派手なアクションをこなせるのか少し不安です。
そこで、実はもう1人、羌瘣役としてキャスティングされる可能性の高い女優がいます。それが、山本千尋さんです。
「山本千尋って、誰?」となってしまう方も多いのではないでしょうか。確かに山本千尋さんには広瀬すずさんのような知名度はありません。
しかし、実は山本千尋さん、女優でありながら武術太極拳選手として世界ジュニア武術選手権大会で金メダルを2度獲得経験があるのです。つまり、アクションシーンはお手の物。
さらに、なんと1度、羌瘣役を務めている女優でもあるのです。
キングダムが映画化されるよりも前、連載10周年記念動画というものがありました。そこでは、実写版『キングダム』として信役を山﨑賢人さんが、羌瘣役を山本千尋さんが務めていたのです。
信役としてキャスティングされた山﨑賢人さんが映画でも信役を務めていることから山本千尋さんも、再び羌瘣役として選ばれる可能性が高いというのが今回の予想となります。
実際に誰がキャスティングされるかは、発表されるまではわかりません。しかし、現状では羌瘣役に山本千尋さんが選ばれる可能性が高いのではないでしょうか。
実写版の限界? 漫画に描かれていた派手なアクションを実現できるのか?
<画像引用元:https://kingdom-the-movie.jp/ より引用掲載 ©原泰久 / 集英社 ©2019年映画「キングダム」製作委員会>
『キングダム』を実写化するにあたってもう一つの気になるポイントが派手なアクションを実現できるのかということです。『キングダム』パート1では、完成度が高く満足できるレベルのアクションでしたが、続編でも同じようなアクションが期待できるのでしょうか。
そこでここでは、続編で登場するであろう派手なアクションシーンを紹介したいと思います。
◆信が初陣で、敵陣を飛び越えるシーン
これは絶望的な状況の中、信が活路を開いたシーンです。
このシーンでは、多くの歩兵が死地に向かうだろうと考えていた中、信は驚きのジャンプ力で、敵を飛び越え懐に入り、包囲を壊滅させました。続編ではおそらく最初に訪れるであろう派手なシーンとなっていますので、注目のポイントと言えます。
◆秦軍将軍麃公と魏軍将軍呉慶の一騎打ち
戦の終盤、両軍の兵がぶつかりあった結果、将軍同士が相対するシーン。
これは戦争の終幕を飾る場面で両軍の将軍がぶつかり合うという非常に重要なシーンです。信の目指す将軍とは、どれほどの存在なのかを彼に理解させた重要なシーンにもなります。そのため、今までの戦いを遥かに越える迫力のあるシーンにするとこが期待されるでしょう。
◆大王嬴政の暗殺に動いた羌瘣とそれを阻止する信の戦いのシーン
羌瘣の異質な強さを描いたシーンであり、力技の多い『キングダム』では珍しく羌瘣の剣技が光る技巧派シーンです。基本的に雑魚狩りばかりの羌瘣が1対1で戦う珍しい場面でもあり、羌瘣の強さと信の強さを表現する重要なシーンとなっています。
どのシーンもパート1よりも派手なアクションが期待される場面となっています。続編がどんな評価を得るかは、これらのアクションが実現できるか、また、うまく表現できるかにかかっているのではないでしょうか。
――実写版『キングダム』の気になる3つのポイントはいかがだったでしょか。
実写映画の成功は非常に珍しいので、大変期待を集めています。
そのため、ファンの間ではこの点はどうなる、ここはどうするのだろうと気にしているのではないでしょうか。
また、もう一つ気になるポイントとして、原作通りのエピソードで映画化されるのかが上げられます。パート1以降の『キングダム』は区切りの悪い部分が多く、パート1のような大団円のような場面は少ないです。そのため、映画化するにあたってどのような結末を最後に持ってくるのかが注目されています。
公開日の発表もまだなので、随分先の話になりますが、期待を裏切らない完成度になることを祈って待つことにしましょう。
(Edit&Text/天乃ひる)
*1「キングダム」地上波初放送で視聴率16.5%!続編決定で主演・山崎賢人「楽しみに待っててください!」(ザテレビジョン)
©原泰久 / 集英社 ©2019年映画「キングダム」製作委員会