『呪術廻戦』第7話でついにその力を見せた五条悟。あまりにも規格外すぎる「無量空処」の能力に、あっけに取られてしまった方も多いのではないでしょうか。
<画像引用元:https://www.jujutsukaisen.jp/episodes/03.php より引用掲載 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会>
ほかの呪術師たちの能力は、1対1を想定しているものが多い中、五条の能力は圧倒的な範囲攻撃。これには「チートなのでは?」と思わざるを得ません。
しかし、五条が本当に無敵だった場合、この物語も五条1人ですべて済んでしまいます。
おそらく何かしらの弱点があるのではないかと思われます。
そこでこの記事では、現在分かっている情報から五条悟の強さを分析!
無量空処とは何なのか、本当に五条は最強なのかを語っていきます。
◆自称最強キャラ・五条悟の「無量空処」とは
<画像引用元:https://www.jujutsukaisen.jp/episodes/07.php より引用掲載 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会>
第7話で、特級呪霊・漏瑚の攻撃を簡単に防ぎきったり、漏瑚を一瞬で戦闘不能にしたりと、あり得ない強さを見せた五条悟。
特に、彼の使う領域展開「無量空処」は、特級呪霊でも手も足も出ないほどの強さでした。
これにはテレビの前で、思わず「は?」と言ってしまった方も多いハズ。それもそのはず、五条の能力は知れば知るほど「強すぎ」と言いたくなるチート級能力。現在分かっている部分だけでも、十分にヤバい能力なのです。
そこで、まずは五条悟が使う術式「無下限呪術」と、領域展開の「無量空処」について説明します。
▼五条悟だけが使える術式「無下限呪術」(ネタバレ有り)
<画像引用元:https://www.jujutsukaisen.jp/episodes/07.php より引用掲載 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会>
五条悟が使う術式は「無下限呪術」と言い、自身と対象の間に「無限」を創り出す能力です。
第7話で漏瑚が五条に触れられなかったのは、漏瑚と五条の間に「無限」があったからで、無限を超えられないため永遠に五条へ到達することができなかったのです。
「無下限呪術」については、原作の2巻に詳しい解説があります。かいつまんで説明をすると、以下のようになります。
■無下限呪術とは、「アキレスと亀」に登場する「収束する無限級数」を現実にするもの。
■五条の術式には、本来存在しない、0と0を分割した「何か」が存在する。
■0を分割した「何か」が存在することにより、対象をゆっくりにしたり、物を吸い込むような空間の動きが作れる。
正直理解が難しいですよね。これを理解するには「アキレスと亀」を理解するのが早いと思います。
アキレスと亀とは、哲学者ゼノンによって語られたパラドックスの一つで、亀よりも足が速いアキレスが、いつまでたっても亀に追い付けないというものです。
その理屈はこうです。
1.アキレスと亀が同時にスタートし、アキレスが、少し前にいる亀を追いかける。
2.アキレスが亀のいた地点に到達したとき、亀はアキレスが走った時間分だけ前に進んでいる。
3.アキレスがまた亀のいた地点に到達したとき、亀もまた、アキレスが走った時間分だけ前に進んでいる。
4.以下これを繰り返すので、アキレスは亀に到達することはできない。
これは現実的というよりも数学的な考えで、この考えを数学的に表したのが無限級数です。
つまり、話を『呪術廻戦』に戻すと、アキレスが「漏瑚」で、亀が「五条」ということになります。漏瑚が五条に近づこうとすると、五条との間に無限級数があるため、いつまでたっても五条に到達することができないのです。
▼チート級領域展開「無量空処」
さらに難解なのが、領域展開の「無量空処」です。作品の中では、五条が「生きるという行為に無限回の作業を強制する」と言っていましたが、どういう意味なのでしょうか。
無量空処に捕らわれた漏瑚は、「いつまでも情報が完結しない」と言っていました。これは、何かしらの行動を起こした場合に、いつまでもその結果に到達できない、到達するための行動を無限に繰り返してしまうという状態にあるのです。
例えば、目の前のりんごを手に取ろうとした場合、いつまでたってもりんごに手が届くことは無く、無限にりんごを取ろうとする行動だけが繰り返されることになります。
その結果、無量空処に捕らわれた者は何もすることができなくなり、すべてが分かるような感覚に捕らわれることとなります。
つまり、無量空処に捕らわれた時点で、何をしようとしても結果に到達できない。完全に無力化されることとなるのです。
◆無量空処に弱点は無いのか?
<画像引用元:https://www.jujutsukaisen.jp/episodes/07.php より引用掲載 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会>
五条悟の持つ「無下限呪術」と「無量空処」。守りも攻めも隙がないため、最強を通り越したチート級能力になっています。
正直弱点が思いつかない能力で、彼は最強と呼ぶにふさわしい人物だと思いますが、同時に無敵であるとも言えるのでしょうか?
おそらく、能力を使っている間はほぼ無敵の状態だと思います。
しかし、能力を使う前だったらどうでしょうか?
能力を使っていないときなら、呪術師も一般人と同じです。五条に存在を悟られないように近づき、一撃で仕留めることができれば、もしかしたら五条を倒すことができるかもしれません。
ですが、漏瑚の上空からの奇襲を避けたことを考えると、五条は周囲を察する能力もかなり高いと考えられます。完全に五条の意識の外から瞬間的に息の根を止めない限り、彼を倒すのは無理なのではないでしょうか。
◆知るほどに強さが分かる五条悟
<画像引用元:https://www.jujutsukaisen.jp/episodes/07.php より引用掲載 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会>
「無下限呪術」と「無量空処」の登場により、チートキャラの座を確立した五条悟。しかし、これは能力の全貌ではなく、さらに隠れた強さがあることは間違いありません。
果たして今後どのような能力を見せてくれるのか。知れば知るほどチートキャラな、五条悟の活躍から目が離せませんね!
ちなみに、無下限呪術や無量空処の説明は、コミックスの2巻に詳しく載っていますので、気になる方はそちらもぜひチェックしてくださいね。
(Edit&Text/からすけ)
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会