<※この記事にはTVアニメ『鬼滅の刃』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』未登場のキャラについて、いわゆるネタバレが登場します。閲覧する際はご注意ください(物語の根幹に触れるネタバレはありません)>
現在公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、アニメ史に残るほど大ヒットしていますよね。「もうね、何回も観た」という方も大勢いるでしょう。
その劇場版でラスボスとして登場するのが、上弦の参「猗窩座」(あかざ)です。
<画像引用元:https://kimetsu.com/anime/ より引用掲載 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable>
アニメでは、下弦の鬼しか登場しておらず、初めて登場した上弦の強さに驚いたのではないでしょうか。
こんなに強い鬼が猗窩座を除いて他に5人もいるなんて衝撃ですよね。
そんな強い鬼が、まだまだいることで『鬼滅』ワールドの広さを知りワクワクしている方もいるでしょう。また、他の上弦の存在が気になって原作を一気読みした方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな最強の鬼である上弦を、あまりネタバレにならない範囲で紹介しつつ、すでに上弦の存在を知っている方にも「そんな設定あったの!?」となるようなちょっとした設定も合わせて紹介していきます。
<※以下、TVアニメ『鬼滅の刃』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』未登場のキャラについて、いわゆるネタバレが登場します。閲覧する際はご注意ください(物語の根幹に触れるネタバレはありません)>
◆そもそも「上弦」ってなに? 最強の鬼集団、十二鬼月(じゅうにきづき)とは?
<画像引用元:https://kimetsu.com/anime/risshihen/story/?story=8 より引用掲載 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable>
そもそも、上弦とは最初の鬼、鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)によって厳選された最強の鬼集団「十二鬼月」の中でも上位の実力を持つ6人のことを指し、下弦と上弦では大きな実力差があるとされています。劇場版に登場した下弦の壱・魘夢(えんむ)と上弦の陸は、階級が一つしか違いませんが、強さとしてのレベルは段違いということです。
また、十二鬼月はその特徴として、目に証が刻まれており、下弦であれば片目に上弦であれば両目に階級を表す数字が刻まれています。
十二鬼月の強さは、先程述べたように下弦より上弦が上であり、さらにその中でも数字が小さくなっていくほど強力な鬼であることを示します。つまり、上弦の参であった猗窩座はかなり強い部類だということです。
<画像引用元:https://kimetsu.com/anime/risshihen/story/?story=21 より引用掲載 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable>
アニメ終盤で登場した、蜘蛛の糸を操る白髪の鬼、累(るい)は下弦の伍でした。下弦の伍と言えば、上から11番目ですが、他の鬼とは別格の強さを持っていましたよね。それをも超える上弦の参「猗窩座」がどれくらい強い鬼なのか、想像に難くないでしょう。
上弦の強さは柱3人分に匹敵するとも言われています。上弦のどの階級の者を基準にしているかはわかりませんが、相当な強さです。
また、十二鬼月の階級は、入れ替わることもあるようです。空席になれば、階級を繰り上げることや、別の者を宛がうこと、さらには上弦同士の一対一の戦いでも階級が変わることがあるそうです。つまり、上弦の壱や弐の階級を維持しているのは、それほど強力な鬼であることを意味しているのです。また、上弦は過去100年一度も鬼殺隊に敗れていません。逆に下弦の鬼はかなり入れ替わりが激しいようで、上弦の別格さが窺えますね。
そんな最強の鬼集団、十二鬼月の上弦にはどんな鬼たちがいるのでしょうか。
◆上弦の鬼には、猗窩座の他にどんなキャラがいるの? いつ頃登場するのか?
▼上弦の陸「堕姫」
上弦の参「猗窩座」の次に登場する上弦です。猗窩座戦ではお荷物になっていた炭治郎がちゃんと対決することになる初めての上弦であり、その上弦の強さをありありと示したキャラになります。
読み方は、堕姫(だき)。上弦の中で唯一の女性キャラであり、情婦のような格好をしていることもあり、連載当時は、
「エロ過ぎる上弦が現れた」
「まだ見ていたいから倒さないでくれ」
と話題にもなっていました。
登場するのは、無限列車編の次である吉原遊郭編。原作の9巻から11巻です。
<画像引用元:鬼滅の刃 9 (ジャンプコミックスDIGITAL) 出版社:集英社>
吉原遊郭編では、音柱・宇髄天元(うずい てんげん)も登場するので、見所満載の回となっています。
▼上弦の伍「玉壺」
上弦の肆と共に登場し、一体でも強敵である上弦が2体も同時に登場する非常事態を演出しました。
読み方は、玉壺(ぎょっこ)。上弦の中では、1番人間離れした外見をしており、ほとんど化物です。己の肉体で戦うことの多い上弦の中では少ない、血鬼術を中心に立ち回る鬼。あまりに残虐な行為や戦い方をするため「上弦の中で1番人気の無い鬼」と言われています。
登場するのは、刀鍛冶の里編。原作12巻から14巻です。
<画像引用元:鬼滅の刃 12 (ジャンプコミックスDIGITAL) 出版社:集英社>
玉壺戦では、霞柱・時透無一郎(ときとう むいちろう)が登場するので、時透君の可愛さに惚れてしまっている方は大注目です。
▼上弦の肆「半天狗」
上弦の伍「玉壺」とほぼ同時期に登場する上弦です。今までの上弦は柱が中心になって戦っていましたが、この上弦の肆戦では、炭治郎と禰豆子が中心になります。
読み方は、半天狗(はんてんぐ)。分裂するタイプの鬼で、それぞれが別の血鬼術を使用。炭治郎たちを苦戦させます。『鬼滅の刃』にしては、かなり長い期間戦っていた鬼であり、上弦の中では1番苦戦した鬼かもしれません。
また分裂体は、全くの別個体ではなく実は若い頃の半天狗の姿だそうです。
登場するのは、刀鍛冶の里編。原作12巻から15巻です。
<画像引用元:鬼滅の刃 14 (ジャンプコミックスDIGITAL) 出版社:集英社>
半天狗戦では、恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじ みつり)が登場します。甘露寺は胡蝶しのぶと並ぶ人気女性キャラのなで注目です。また、炭治郎が己の能力を開花させていく重要な戦闘にもなっています。
▼上弦の参「猗窩座」
劇場版「無限列車編」で登場した最初の上弦の鬼。
そのスポーティーなビジュアルから上弦の中では1番人気の高い鬼です。武道家のような一面も見せますが、鬼らしい残虐性も持っており、非常に厄介なキャラと言えます。
読み方は、猗窩座(あかざ)。肉弾戦を得意としており、その拳は柱であっても致命傷になるほどの威力を秘めています。
登場するのは、原作8巻の無限列車編。
真面目であるためか、上弦の中では1番鬼舞辻無惨に気に入られている鬼でもあります。
▼上弦の弐「童磨」
最終決戦で登場する鬼であり、先に上弦になっていた猗窩座を一度倒し、より上の階級を奪い取った鬼です。
かなり残忍な性格をしており、人間の中でも特に綺麗な女を好んで喰うタイプ。原作では、人気の高いあのキャラを喰ったことで、かなりヘイトを集めたキャラでもあります。
読み方は、童磨(どうま)。玉壺よりも、さらに血鬼術を駆使して戦う鬼であり、あまりに強力な血鬼術であるため「一人だけ世界観が違うんじゃないか」とも言われていました。
登場するのは、無限城での決戦編。原作16巻から19巻です。
<画像引用元:鬼滅の刃 18 (ジャンプコミックスDIGITAL) 出版社:集英社>
上弦の陸をスカウトした人物であり、作中においては鬼殺隊がされるとムカつくことを数多く行っている鬼と言えるでしょう。
実は上弦の中で一番、鬼舞辻無惨に嫌われている可哀想な鬼でもあります。
▼上弦の壱「黒死牟」
最終決戦で登場する鬼であり、十二鬼月で最強の鬼。さらには、鬼舞辻無惨から生まれた鬼の中でも最強の存在です。
武士のような服装をしていることから、登場当初から様々な考察が巻き起こっており、
「鬼になる前は鬼殺隊の一員だったのではないか」
「最初の呼吸を生み出した存在ではないか」
など囁かれていました。
読み方は、黒死牟(こくしぼう)。主に剣術で戦う鬼です。その剣術の冴えは凄まじく、柱3人を相手にしても圧倒するほどの力をみせます。
登場するのは、無限城での決戦編。原作19巻から20巻です。
強すぎて、読者に絶望を与えたほどのキャラで、対峙した鬼殺隊は多くの犠牲を出すことになります。さすが400年も鬼をやっているだけありますね。
――今回6人全ての上弦を紹介しましたが、実は他にも上弦は存在します。
十二鬼月では、ある上弦が倒されると他の鬼が上弦に配属されることになっているのです。そのため、この6人以外にも上弦と呼ばれる鬼が登場するのですが、それはまた原作で確認してみてください。
(Edit&Text/天乃ひる)
※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となります。
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable