◆最強の戦いを「兵器で終わらす」のってアリ?──『HUNTER×HUNTER』メルエム戦
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『HUNTER×HUNTER』の「キメラアント編」では、作中最強ではと疑われるほどの強さを持つメルエムに、ハンター協会の会長、ネテロがどう戦うのか注目されましたが、勝敗を決めたのはまさかの毒物でした。
「キメラアント編」の最終決戦はネテロとメルエムの戦いで幕を引きます。ネテロはこれまで明かされてこなかった念能力「百式観音」を見せ、メルエムでも回避しきれない攻撃を繰り出しました。
最初は攻撃を受けるメルエムでしたが、わずかな攻撃パターンに気づきネテロの足と腕を負傷させます。
ネテロは百式観音の最大の切り札でもある「零乃掌」を繰り出すも、メルエムを倒すことはできませんでしたが、彼には別の切り札がありました。
それは、ネテロの心臓が止まると同時に発動する毒物を含んだ爆弾です。ネテロは自分の心臓を突き爆弾を起動させ、メルエムはこの爆弾に含まれた毒物によって死亡します。
「キメラアント編」は人間と虫の戦いを描いただけに「現実味がある終わり方」と肯定的な意見がある一方、毒物という兵器を持ち込んだ最終決戦に「あんな結末ありなの?」と批判的な意見が出てSNS上で物議を呼びました。
確かに格闘戦の末に兵器を使うのは少年漫画らしくない戦い方ですが、ネテロが格闘戦で倒していれば、その後の屈指の名シーンであるメルエムとコムギの最後のシーンにはつながらなかったでしょう。その後の流れを踏まえても、あの結末しかなかったのではと考えられます。