『ジャンプ』作品の中には、思わず叫びたくなるカッコいい名前の技がたくさんあり、子供のころに、語感のよさから技の名前を大声で叫んでいたという人もいるでしょう。

 特に名前が「漢字の技」は響きがよく、中2心をくすぐられるものばかり。次の4つの技は、もしかしたら子供のころ、友達の前でポーズをキメてマネしていたかもしれません。

◆ピッコロのとっておき「魔貫光殺砲」──『ドラゴンボール』

 ピッコロが使う魔貫光殺砲は、名前から連想させられる貫通属性にロマンを感じます。技名に「魔」が入るとグッと中二病感が増しますし、技の形状・放つ動作のカッコよさはもちろん語感がいいので、つい叫びたくなる技です。

 指先に気を集中するのに時間がかかるため、原作では悟空と組んで戦ったラディッツ戦でしか使われていません。

 一発目はラディッツにかわされますが、二発目はラディッツを押さえ込んでいた悟空もろとも貫いています。

 本来は悟空を倒すためにピッコロが編み出した、とっておきの技でした。ピッコロにとっては望んだ形とは違いましたが、悟空の命を初めて奪った技だけあってインパクトも強いです。

◆飛天御剣流の奥義「天翔龍閃」──『るろうに剣心』

 飛天御剣流は、龍翔閃や九頭龍閃など音読みの技ばかりですが、奥義の天翔龍閃だけ「あまかけるりゅうのひらめき」と訓読します。そこに和月伸宏先生の技名へのこだわりを感じます。

 天翔龍閃は緋村剣心が使う飛天御剣流の奥義で、師匠の比古清十郎から継承されました。通常の抜刀術と違い、抜刀するときに左足(鞘側の足)を踏み込むことで超神速の域にまで高めた斬撃を繰り出します。

 刀による攻撃と鞘による追撃がセットとなっている双龍閃のように、飛天御剣流の抜刀術は二段構えとなっているのが特徴。天翔龍閃も初撃の太刀のあと、その衝撃で生み出した真空領域で相手の自由を奪い、遠心力とさらなる踏み込みによる推進力で二撃目を浴びせる二段構えの技です。

 同時に9方向からの攻撃を浴びせる突進技の九頭龍閃に対して、天翔龍閃は奥義でありながらカウンター技なところがまた渋いといえます。

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