物語に登場する悪役はさまざまな理由から悪の道へ進んでしまいますが、時には世界の平和を守るために悪の道へ進んでしまうキャラがいます。次の3人も戦争を防ぐためや、愛する弟を守るために悪役となり、自分の役目をやりとげました。

◆一族を滅ぼしたのは里の平和と弟を守るため──『NARUTO -ナルト-』よりイタチ

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 うちはイタチは、うちは一族を消したことで弟のサスケに恨まれていましたが、その理由は木ノ葉隠れの里や弟を守るためでした。

 彼は幼い頃から抜きん出た実力を持っていましたが、ある日、サスケ以外のうちは一族の命を奪ってしまいます。この事件以降、彼はサスケから憎まれており、第二部ではサスケが生き残るかたちで2人の戦いに決着がつきました。

 しかし、その後、暁の一員であるトビから彼が一族を滅ぼした理由は、木ノ葉隠れの里から課せられた任務で、うちはが計画していたクーデターを止めるものだったと語られます。

 しかも、イタチはサスケと戦う理由について万華鏡写輪眼を得るためと語っていましたが、実は自身を討たせてサスケを英雄に仕立て上げることや、サスケの万華鏡写輪眼を開眼させることなどが目的で、どれもサスケのためのものでした。

ここまででもイタチは見事な聖人ぶりですが、第四次忍界大戦の穢土転生によって生き返ったときにも彼の人の良さが出ます。

 彼はナルトに火影の資格を説いたり、サスケと一緒に戦った後には「おれはお前をずっと愛している」と本心を告げたりしました。

 これらの活躍によりイタチは「幸せになってほしかった……」「優しすぎる」とファンの間で言われ、作中でも特に人気キャラとなりました。

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