衝撃的な最終回を迎えたことで、読者の心に残り続ける漫画があります。

 夢オチになった作品や、本編とは無関係なラストを迎えた作品など、その結末はさまざま。

 次の4つの作品は、衝撃のラストを迎え読者をザワつかせた漫画です。

物語と関係ない「ダルシムのセリフ」で最終回!?──『焼きたて!!ジャぱん』

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 ゲーム『ストリートファイター』のダルシムの「なんやて!?」というセリフで締めくくられた『焼きたて!!ジャぱん』。

 パン職人を目指す少年たちの活躍を描いたこの作品のラストシーンが、物語とは関係のないダルシムの変顔とセリフで幕を閉じたことから、衝撃的すぎると読者から注目を集めました。

 なぜ最終回にダルシムが登場したのかというと、その理由は物語終盤の数話前にまでさかのぼります。

 『焼きたて!!ジャぱん』は、終盤に近づくにつれてシュールなギャグシーンが増えていきました。そのようなギャグシーンの一環で、主人公の友人である河内恭介がダルシムに変身するエピソードがあります。

 その後、ダルシムになった河内は元の姿に戻れなくなり、パン職人になることをやめることに。代わりに、河内はストリートファイターの世界で戦っていくことを決め、最終回のラストシーンでリュウとケンと戦う姿を見せました。

 そのような本編の内容とは関係のない最終回を迎えたことで、『5ちゃんねる』などの掲示板やX(旧Twitter)などのSNSでは「最終回がヤバかった作品」として話題となっています。

 また、『焼きたて!!ジャぱん』とは関係のないキャラクターに思えるダルシムですが、作者の橋口たかしさんは、1993年に『コロコロコミック』で『ストII爆笑!!4コマギャグ外伝』という作品を掲載していた過去があります。

 そのため、『ストII爆笑!!4コマギャグ外伝』を読んだことのある人の中には、『焼きたて!!ジャぱん』のダルシムネタに懐かしさを覚えたかもしれません。

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◆最終回は作者の愚痴!? 主人公のモデルは「アノ漫画」の作者だった──『幕張』

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 『幕張』の最終回では、主人公の塩田鉄人の正体が明かされます。

 作中に実在の人物が登場したり、ほかの人気漫画のネタが登場したりと、尖った作風で人気だった『幕張』。最終回でもそのノリは繰り広げられ、主人公の正体が『とっても!ラッキーマン』の作者である、漫画家のガモウひろしさんだと明かされました。

 これまでにも、実在の漫画家をモデルにしたキャラクターが登場したことのある『幕張』。最終回にもこのシュールな作風が持ち込まれ、読者の印象に残りました。

 また、最終回が掲載された『週刊少年ジャンプ』の巻末の作者コメントには「俺は自由だ!」という一文が掲載されており、本編の内容と合わせて読んだ人にじわじわとした面白さを残しました。

 さらに、漫画の制作陣が最終回に登場したことも、『幕張』の最終回が注目された理由です。

 漫画のコミックでは、おまけ漫画に作者や制作スタッフが登場することがありますが、『幕張』では最終回のストーリーに作者本人が登場。

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 作者の登場シーンで、なぜ最終回を迎えたのかを聞かれたときに、後ろに控えていたアシスタントたちが「打ち切りだよ打ち切り」と暴露し、作者の木多康昭さんは「やってられっかボケ!!」と本音を愚痴りました。

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