◆『ポプテピピック』第二シリーズが放つ新たな魔球
第一シリーズから多くのアニメーション作家を起用して、毎週あっと驚く内容を放送するといえば『ポプテピピック』。こちらは明確にコーナーとして、映像制作ユニットAC部が描く「ボブネミミック」が用意されていたりと、パート別に制作を担当する人が移り変わっていく様子が顕著でした。
第一シリーズではペイント・オン・グラスの手法のインパクトが大きい佐藤美代さんや、ベーコンむしゃむしゃくんという謎キャラクターのわずかなパートのために胡ゆぇんゆぇんさんといったアニメーション作家をピンポイントに起用したりと、従来から積極的に外部のアニメーション作家を起用していました。
10月からスタートした第二シリーズからもそのスタンスは変わらず。攻めたパロディネタや、シュールなネタの数々にしれっと思わぬ作家が参加しているという作品となっています。
中でも、その個性が爆発していたのが第8話のエンディングテーマを担当した葛飾出身さん。レトロでサイケデリックな映像と、どこか不安にさせるアレンジが施された主題歌で、トラウマを植え付けるような映像に仕上がっています。
なんでもありの『ポプテピピック』でしたが、ここに来てまだそんな新しい球種を用意できるのか、と驚かされました。