何かを頑張って達成したときには褒めてほしいと思い、気に入った相手には「仕方ないなあ」と、思われても甘やかされたいもの。褒められたり甘やかされるとそれだけで満たされた気持ちを感じることができます。

 ですが、甘やかされたり褒められるだけではなく、時には叱ってほしいと思うことはありませんか。人は誰かに怒られることで、前に進むエネルギーが湧き出てくることがあります。

◆優しいだけじゃない!ときにはキツい言い方も──『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』よりアイリーン

©永瀬さらさ・紫真依/KADOKAWA/悪ラス製作委員会2022

<画像引用元:https://akulas-pr.com/story/ep04/ ©永瀬さらさ・紫真依/KADOKAWA/悪ラス製作委員会2022>

 公爵家の一人娘のアイリーンは、セドリック・ジャンヌ・エルメイアに婚約破棄されてしまいます。その悲しみがきっかけとなり、現在の場所が前世で好んでいた乙女ゲームの中で、自身がその中の悪役令嬢であることに気づきます。

 彼女はとても明るく優しく、そして人前では滅多に涙は見せないという強さを持っています。そのため、悪役令嬢ゆえに心ない言葉を投げかけられてしまっても、誰かに弱さを見せることは少ないです。

 しかし、悪役令嬢とは思えないような心優しい部分を持っているため、困っている人がいると相手とどのような関係・身分など気にすることがなく、ヒーローのように救ってくれます。

 そんなアイリーンは、叱るよりも相手の良いところを見つけて、気持ちを前向きにしてくれるような褒めかたをしてくれるハズ。ですが、時には「シャキっとしなさい!」といったような、ちょっとキツい言い方をするかもしれません。

 作中の第8話では、魔物になったことで、生きることを諦めかけたジェームスに「あなたは私が守ると言ったでしょ! 信じなさい! 許さないわよ! ここで魔物になって殺されるなんて……信じて私を受け入れなさいっ!」と、アイリーンは怒りました。

 怒るようなことがあまりなくても必要であれば相手のことを想い、叱ることもあるでしょう。彼女が心から相手のことを思って叱る気持ちに気づき、あなたも甘やかされるよりも叱られたいと思ってしまうかもしれません。

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