◆放送後からは本格的にブレイバーンがプロモーションに登場!
放送後からは放送前とは一転して派手で鮮やかなビジュアルや映像などが一挙に解禁され、ブレイバーンの姿もお披露目された新たなプロモーション映像も発表されました。
もはやこのプロモーション映像は第1話のダイジェスト映像と言わんばかりにブレイバーンのその異質ぶりが分かる内容となっています。
第1話ではエンディングにて披露されたOP映像も放送の終了に合わせて、公式で配信がスタート。やはりこのOP映像もテンションや内容が放送前に公開されていたプロモーション映像とは別物。隠す必要がなくなるやいなや、率先してブレイバーンの露出が急増しています。
◆勇者シリーズを想像する視聴者も多い?監督が実は“バリっている”で有名なあの人
今回の放送をきっかけにX(旧Twitter)ではトレンド欄に“勇者シリーズ”が上がってくるなど話題になりました。
勇者シリーズといえば『勇者王ガオガイガー』などを代表とした90年代に放送されたロボットアニメシリーズで、いずれもブレイバーンのようなロボットが活躍する内容を4クールにかけて放送してきました。
第1話の最後には「正真正銘の勇者、彼のようになりたかったんだ」というモノローグが登場することもあり、勇者シリーズを連想するのも無理がないのですが、それ以上に思わず「勇者シリーズ」を口にしたくなるのは事前のプロモーション映像に潜んでいた“ヒント”の影響も大きいでしょう。
なんたって事前のプロモーション映像は、大胆にも監督の大張正己さんの名前のみが大きく表示されて終わります。大張さんといえばロボットアニメ界でもレジェンドクラスのアニメーターの一人であり、勇者シリーズでも知られる御方。彼の名前が最後に示されるということは──? というロボットアニメファンに向けた目配せだったのだと、今となっては思い知ります。
大張さんといえば独特な光沢や作画、特徴的な演出でも知られていて、それらをそのまま名前から引用して“バリってる”という俗称で呼ばれるほどです。
何を隠そう『ポプテピピック』の第13話にあたるTVスペシャル版のオープニングや、第2シリーズ第2話「グレートバリバリピピック「出た!超クソデカ合体」」で散々いじられている“バリ”とは大張さんのことや大張さんの作風を指しています。
勇者シリーズを知らない人も「こういうアニメの俗称なのか」とイメージできるでしょう。
一方で大張さんが監督として名を連ねてはいるものの、公式側では今のところ『勇気爆発バーンブレイバーン』を勇者シリーズとしては謳っておらず、厳密にはシリーズ下にはないようです。
ただし、そんな本家の勇者シリーズも生誕30周年を記念して完全新作シリーズとして『勇者宇宙(ブレイブユニバース)ソーグレーダー』をWEBコミックとして昨年スタートさせています。勇者シリーズもしっかり新たな動きを見せている今、2024年はロボットアニメに新たな風が吹き始めています。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi