「週刊少年ジャンプ」原作アニメ『BLEACH 千年血戦篇』とは──?

 TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』は『週刊少年ジャンプ」で、2001年から2016年までの間、連載していた久保帯人先生の描く『BLEACH」の単行本第55巻以降の内容をさします。

 物語の内容としては、生まれつき霊感の強い主人公・黒崎一護が虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊を退治しにきた死神の朽木ルキアとの出会いから始まります。

◆「千年血戦篇」ってどんな内容?

©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

<©久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ>

 ルキアと出会うまでは死神の存在すら信じていなかった一護が、ルキアと出会い自身の強い霊感を霊力として鍛え戦うことで周囲を守っていく姿はまさに『週刊少年ジャンプ」王道の主人公です。

 ルキアとの出会いから一護自身が死神代行として死神の力を身に付ける「死神代行篇」(単行本1巻〜8巻)、事情があったとはいえ、人間である一護に死神の力を分け与えてしまったルキアが死神の住む尸魂界(ソウルソサエティ)で重罪となり、それを救出しようと一護たちが尸魂界へと向かい死神たちと戦うことでルキアを救出する「尸魂界篇」(単行本9巻〜21巻)など、主人公の一護の成長とともに相対する敵キャラクターも非常に魅力的なキャラクターが多く登場します。

 久保帯人先生の描く漫画は「おしゃれ」と表現され、他の作品にはないバトルの演出やキャラクターネームや必殺技の名前など抜群のネーミングセンスなども度々話題に。『BLEACH」最終章と言われる「千年血戦篇」は、見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)という名の組織から襲撃を受けた尸魂界を守るために戦います。

 最終章であり総集篇と言われる「千年血戦篇」では、主人公である一護の知られざるルーツについても明かされると同時に歴代のキャラクターたちが集結。キャラクターの中には、初めて戦闘シーンが描かれるキャラクターや驚きの関係性なども明らかになり、原作を未読の方は必見の内容になっています。

 また分割4クールということもあり、アニメオリジナルシーンが多数盛り込まれている「千年血戦篇」は原作ファンも毎話驚きの連続です。

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◆『BLEACH 千年血戦篇』のアニメ化分割4クールとは?

 第1クールのアニメ放送前から話題になった『BLEACH 千年血戦篇』のアニメ化は、前篇となる「死神代行消失篇」(単行本49巻〜54巻)からなんと10年の期間を空けての制作となりました。

 原作漫画が既に連載終了している中で、10年の期間を空けてのアニメ化に「千年血戦篇」でも重要なキャラクターである石田雨竜役の杉山紀彰さんが、きょねんの9月に行われたイベント「TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』千人先行上映会」で、「10年待ったのは無駄ではなかった」と語っていました。

 BLEACHのアニメがテレビで放送していた時代は、ブラウン管テレビが主流だったので現在の3D技術の進歩や地上デジタル放送・4K放送の普及と比較すると大きな変化があります。

 「死神代行消失篇」以降のアニメ化を待ち望んだファンにとっては決して短いとは言えない10年という期間ですが、技術の進歩を考慮すると絶好のタイミングだったともいえます。

 そんな『BLEACH 千年血戦篇』のアニメ化に伴い行われた、先述の先行上映会にて、『BLEACH 千年血戦篇』のアニメ分割4クールで制作されることが発表。先行上映会は全国の映画館でライブビューイングも行われていたので、各地で大きな話題となりました。

 昨今のアニメ化事情としては、1クールごとに制作決定の発表を行うのが恒例です。そして、1クール放送終了後に期間を空けて続編の制作についての言及や発表があることが多いです。

 『BLEACH 千年血戦篇』では、第1クールの放送開始前に分割4クールが発表になったので、制作陣の意気込みがうかがえます。

 分割4クールとは、『BLEACH 千年血戦篇』の内容(単行本55巻〜74巻)を第1クールから第4クールまでに分割しアニメ化することです。

 通常よりも余裕を持った話数の配分なので、アニメオリジナルシーンという原作コミックにはない補足描写が多く入る点にも注目されています。

 監修にしっかり久保帯人先生の名前があり、小説版の内容やゲームオリジナルの技なども幅広く採用されているので原作ファンも毎話放送が楽しみでしょう。

◆『BLEACH 千年血戦篇』のアニメから追加になった声優は?

 主人公、黒崎一護役の声優である森田成一さんや、朽木ルキア役の折笠富美子さん、涅マユリ役の中尾隆聖さんなど、豪華な声優陣で話題の『BLEACH』ですが、今回の『BLEACH 千年血戦篇』は総集編とあって、さらにたくさんの声優陣が追加されました。

 特に見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)の戦闘部隊である滅却師は、アニメ初登場のキャラクターがほとんどなので、今回『BLEACH 千年血戦篇』で担当声優が決まりました。

 TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』で追加された滅却師の担当声優は次のとおり。

・菅生隆之(ユーハバッハ)

・梅原裕一郎(ユーグラム・ハッシュヴァルト)

・武内駿輔(アスキン・ナックルヴァール)

・竹達彩奈(バンビエッタ・バスターバイン)

・小野友樹(バズビー)

・内山夕実(キャンディス・キャットニップ)

・花江夏樹(グレミィ・トゥミュー)

・日野聡(リジェ・バロ)

・松岡禎丞(エス・ノト)

・山寺宏一(キルゲ・オピー)

・BG9(田中秀幸)

・土師孝也(ロバート・アキュトロン)

・金光宣明(ドリスコール・ベルチ)

・間宮康弘(マスク・ド・マスキュリン)

・前野智昭(ナナナ・ナジャークープ)

・KENN(ベレニケ・ガブリエリ)

・藤原貴弘(ジェローム・ギズバット)

・駒田航(アズギアロ・イーバーン)

・濱野大輝(リューダース・フリーゲン)

※敬称略

 他作品で主人公を担当することの多い声優の目立つ豪華過ぎるキャスティングは話題になりましたが、『BLEACH 千年血戦篇』は第3クール第4クールとさらにキャラクターが追加登場するので今後の発表も楽しみです。

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