『ぼくたちは勉強ができない』のヒロインである古橋文乃。第7話で遂に、ヒロインらしい、唯我との関係が恋仲へと発展させるようなイベントが盛り込まれていましたね。今までは、唯我や他のヒロインと織りなす、ちょっとエッチな要素を含む、ギャグ強めのパートが多かっただけに、古橋文乃ファンにとっては嬉し楽しいラブコメシーンだったと思います。唯我とのヒロインレースに、どこか一歩距離を置いた様な感じであった文乃が、存在感を強めた記念すべきこの第7話。あらためてちょっと振り返っていきたいと思います。

ぼく勉 第7話
画像引用元:https://boku-ben.com/story/07.html より引用掲載 ©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

女心の師匠

ぼく勉 第6話
https://boku-ben.com/story/06.html より引用掲載 ©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会

 これは第6話の唯我から、女心について相談を受けたことがきっかけでした。ヒロインの武元うるかや、緒方理珠の成績が急に下がったことに、彼女達の心の内が解らない唯我が、文乃にだけ相談する。文乃は2人の胸の内、唯我が好きである、ということには触れず、何とか唯我に的確なアドバイス(?)を施し、しまいには師匠とまで言われようになります

 第7話でも、2人の密会が続き、この段階では文乃は唯我にとって女心の師匠であり、また、仲の良い女友達といった感じです。しかし文乃の、ここ最近毎日2人でお話しているなぁ、という心の声に、2人の親密度がどんどん急上昇していると思わせてくれます。

学校裏庭でのご神木でのスキャンダルと、唯我の彼氏という疑惑

 桐須真冬先生の家を訪れた、と話してくれた唯我に慌てる文乃。武元うるかや、緒方理珠の耳に入らぬよう、文乃は唯我を学校裏庭のご神木にまで連れて行き、鬼気迫る勢いで口止めします。唯我の事が好きな2人に知れたら確かに大変なことになりそうですもんね。危険を食い止めたと一安心する文乃ですが、その行動が新たな危険を生みだしてしまいます。

 文乃のクラスメイトがご神木での一連の流れを遠くから見ていたのです。そして、実はご神木がカップル専用スポットとして有名な場所だったという。なんというテンプレ。でもそれが良い。これがきっかけで、唯我の彼氏と疑われる文乃。さらに、噂になっていた唯我とキスした相手というのも、文乃と勘違いされる。文乃は慌てふためくもどうすることもできず、何も知らない唯我に連れられ図書室でいつものように勉強を開始します。

唯我の、変わらない、真っすぐで優しい勉強

 文乃は唯我と2人で、図書室でいつも通り勉強します。普段通り勉強を教えてくれる唯我に、文乃は恋人という周りの人達の誤解のせいから、距離を取ってしまいます。席と席との幅が妙に開いている。文乃の女心が垣間見えてとても可愛いです。とうの唯我はそんな事に気付くこともなく、今まで通り文乃に勉強を教え続けます。唯我を意識し過ぎて計算ミスをしてしまう文乃は、いつも通り真摯に教えてくれる唯我に罪悪感を感じてしまいます。こんなことしてら、唯我くんに見限られちゃう、と弱気な事を思ってしまいます。ここでふと我に返ってしまう文乃。唯我が桐須真冬先生の家に行った事を思い出し、「桐須先生、私たちの受験科目変えさせろって言わなかった?」と思わず尋ねてしまいます。

 文乃が抱えている大きな不安の1つ、桐須先生の思惑。それが急に露見する。ですがそれを聞いた唯我は、女心を疎いのに、か弱い女心をくすぐる言葉で優しく受け止めてくれるのです。「ああ、そんな感じの事は言われたなあ」、ただ事実として、そんなことがあったなあと、でもそれだけのことだよ。というような感じで、文乃に穏やかに呟くのです。そして、すぐにいつも通り、文乃の苦手な数学を一生懸命教えてくれる。そんな唯我に文乃は、思わず目を丸くし、そして、少し頬が赤くなってしまいます。でも顔を赤くしながらも、心入れ替えて、数学の問題に取り組み始めます。そしてそんな様子を観ていた生徒たちは、唯我と文乃の恋人関係は誤解だったと気付かされるのです。

絶対好きになんてなるはずがない。友達が好きな人のこと

 カップル専用スポットのご神木での密会から生じた恋仲の噂。その疑いは晴れ、このまま何ごともなく終わるのかと思いきや、後日談のシーンでがらりと変わります。

 いつものように文乃と唯我が2人で話しているなか、文乃が恋人として疑われていたことを打ち明かします。全然気付いてなかった唯我は慌てふためき「それは迷惑だったよな! すまん」と謝るも、文乃は「迷惑とかじゃ。原因作ったのは私だし」と場を取り持ちます。急に訪れる沈黙。ふと文乃の瞳が何か意味深に動きます、そして唯我に振り向き―

「ねえ。いっそのこと、ほんとに付き合ちゃう?」

 とからかうように言う文乃。

「えっ」

 戸惑う唯我。

「なんてね、冗談冗談。ビックリした?」

 一瞬顔をそらし、文乃は笑いながら唯我にまた振り向くと、顔を真っ赤にし動揺しまくっている唯我が。まんざらでもない唯我に、文乃も顔を真っ赤にして慌てて言葉を取り消します。そして唯我に「なんでお前の方が恥ずかしがってんだよ」と突っ込まれるしまつ。唯我に「ごめんね! ごめんね!」と顔をそらしながら、絶対好きになんてなるはずがない、友達が好きな人のこと、と心の中で思いながら話は終わります。

 いや、もうこの終わり方は、フラグでしかないですよね。恋仲という周囲の誤解から始まった騒動ですが、これがきっかとなって、なにやら文乃の女心に変化が現れたといったところかなと思われます。でなければ「ねえ。いっそのこと、ほんとに付き合ちゃう?」なんて中々出てこないと思いますからね、いやそれにしても冗談ぽく言った文乃さんはマジ可愛かった。

 さて、これから文乃が唯我に対する思いが何だか恋愛へと変わって行きそうな雰囲気。『ぼくたちは勉強ができない』も8話まで来て後半戦に入る中、どのようなヒロインレースを文乃は観せてくれるのか、今まで目立った恋愛展開が無かっただけに、大いに期待したいと思います。

(Edit&Text/おみくじ)

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