アニメでは脱がされたり盗まれたり、はき忘れたりなどのトラブルで「ノーパン」になる女の子がいます。しかし、ノーパン状態のリアクションは人それぞれ。自分から積極的に脱いだり、意外に堂々としていたりするキャラも。
次の5人はノーパントラブルに見舞われてしまった若い女の子たちです。
◆大股開きでスカートをめくるブルマ──『ドラゴンボール』
筋斗雲をもらった孫悟空を見て、ブルマは亀仙人が首から下げていたドラゴンボールをねだります。
「パンチーをみせてくれたらな!!」という亀仙人の要求に対して、そのくらいならとブルマは大股を開いて豪快にスカートをめくりますが、実はノーパン状態でした。
悲劇をまねいたのは、孫悟飯が生きていたころに悟空がしてもらっていた、股間のタマを枕にして寝る方法です。前日、悟空はブルマ相手に同じことをしてもらおうとパンツを脱がしますが、アレがついていないことで断念。
そのままパンツをはいてない状態になっていたため、ブルマは亀仙人に過剰なサービスをすることになりました。寝ているうちに脱がされたとしても、ブルマもはいてないことに気づかないとはうっかりしすぎでしょう。
今のご時世では、亀仙人のやっていることはセクハラ以外のなにものでもありません。しかし、たった1個のドラゴンボールでも「パンチーを見たい」という欲望を超える願いを叶えてしまうところは、やはりただ者ではないのかもしれません。
◆やられたらやり返すが裏目に出るドジっ子、緑川花──『監獄学園』
藤野清志(通称、キヨシ)がカラスのヒナを助けて巣に戻してやったところ、親カラスに襲われて木から落下。そこには外で小用を足していたノーパン状態の緑川花がおり、ばっちりキヨシに目撃されることになりました。
これを恨みに思った花は、キヨシに屈辱を与えるため、なぜか放尿シーンを見せるよう強要。トイレでキヨシに迫りますが、必死の抵抗に合います。
しかし、うっかり花が足を滑らせた際にキヨシのパンツに手をかけて脱がすと、その反動で盛大に放尿。花は全身でキヨシの尿を浴びる、さらなる屈辱を受けました。
その後も相変わらずキヨシの放尿シーンを見ようとする花。そして、第11話では看守室でキヨシと2人きりになると、ペットボトルに放尿しろと迫ります。
しかし、退学阻止の作戦のため、開き直ったキヨシは豪快にパンツを脱いで、放尿するからペットボトルを持っていてくれと花に頼む、変態丸出しな行動に出ました。その勢いにたじろいだ花は、「目には目を」精神で先に自分の尿をキヨシにぶっかけようと、自らノーパン状態に。
しかし、さらに迫ってくるキヨシに圧倒されて、花は思わず膝蹴りを繰り出します。その結果、痛みでうずくまるキヨシの前にはノーパン状態の花のアソコが。おしっこを見られ、おしっこをかけられた花は、さらにノーパン状態のアソコをマジマジと見られる屈辱を味わいます。しかも、キヨシからアソコをメデューサ呼ばわりされると、泣き出してしまいました。
放尿シーンを見られたことから始まったノーパントラブルは、花のやられたらやり返すの精神がたたって、さらなる悲劇を招くことに。
普段からキヨシたちを殴ったり蹴ったりしている暴力的な花ですが、ノーパントラブルで意外に純情なドジっ子であることが分かり、そのギャップで好きになったという視聴者も多いでしょう。
◆ノーパン状態で学園を飛び回るシェリル・ノーム──『マクロスF』
美星学園でシャワーを浴びたシェリルは、着替え中にバジュラの子ども、あい君にパンツを持っていかれます。シェリルはパンツを取り戻すべく、ワンピース1枚を着ただけのノーパン状態で学園中を飛び回ることになりました。
ワンピースのスカートの丈は長めなものの、パワードスーツであるEXギアを体につけて高速移動しているため、中が見えそうでハラハラするシーンが多いです。しかし、シェリルの気の強さはハンパではないため、恥じらう様子は一切ありませんでした。
最終的にはあい君を追って屋上からジャンプ、空中で無事にパンツを取り戻します。このときこそ、下からスカートの中が見えないよう慌ててワンピースを抑える仕草を見せますが、むしろこの状況で気にするのは落ちて死ぬことでしょう。
EXギアで空を飛んで来たアルトに抱きかかえられて事なきを得ますが、落ちていたら命を落としています。宇宙中で大人気の歌姫のパンツが人の手に渡ったら大変だと思いますが、ノーパン状態の中を見られたり、撮影されたりしていたらもっと大変です。
ましてや「銀河の妖精」と呼ばれるシェリルがパンツを追って転落死するマヌケな最後となってしまったら、いろんな意味で悲しむ人も多いでしょう。気が強く、行動力があるところがシェリルの魅力ですが、ノーパンのときは女の子らしく恥じらってほしいところです。
パンツをはいていてもノーパン状態でもシェリルはシェリル、ブレないところはさすがです。
◆ノーパン状態で危ない行動に走る百木るん──『Aチャンネル』
百木るんは普段から女の子らしい格好をしており、スカートをはいていることが多いです。しかし、おっとり天然な性格のせいか抜けているところがあり、うっかりパンツをはき忘れてノーパン状態で登校してしまいます。
朝に弱いこともあって、靴下も片方はき忘れてしまうほど。一緒に登校していた一井透(通称、トオル)に指摘されて、靴下を脱いだ際に前かがみになるとノーパン状態であることが発覚。トオルがパンツをはき忘れていることを指摘すると、その場にしゃがみこんで恥ずかしがるという、よりスカートの中が見えやすい危ない態勢をとります。
さらには、パンツをはき忘れたことをトオルに呆れられていると思ったるんは、恥ずかしさでその場から猛ダッシュ。ノーパン状態でしゃがんだり、思い切りダッシュしたりするなど、自分から見せにいっているとしか思えません。
靴下やパンツをはき忘れていたことを恥ずかしがっても、見られることにはまったくの無防備。トオルが普段からるんの世話を焼きたがったり、心配したりするのも納得できます。
◆勇ましさと恥じらう姿のギャップを見せる陸奥圓──『陸奥圓明流外伝 修羅の刻』
陸奥圓(むつつぶら)は河原の草むらで小用をしているところ敵に襲われて、ノーパン状態で戦うことに。しかし、まったく動じることなく次々と敵を撃破していきます。
圓は真田の生き残り、幸村の九女で護身術や忍びの技を仕込まれており、女ながら戦いの中で生きる心構えができています。性格も負けん気が強く、普段から男っぽい言動をしているので、ノーパン状態で戦うことに何も感じないと思いきや……。
バク転しながら蹴りを繰り出すなど、派手な立ち回りで撃退していたものの、敵のリーダーの言葉で戦況は変わることに。「小用の途中、その格好で派手に動くと目のやり場に困る」と言われると、一瞬恥じらいを見せて動きが止まります。その隙を突かれて、投網によって捕らえられてしまいました。
冷静に考えれば夜だったので、しっかり見られているとは思えません。しかし、急襲した敵を相手に夢中で戦っていただけに、ふと冷静にさせられたときに女が出てしまったのでしょう。前述したキャラクターに比べて、戦いの中で生きる圓がもっとも女の子らしいリアクションをとったのは意外です。
──『行列のできる法律相談所』で紹介された、女優の高木美保さんの沖縄ロケのエピソード。白いワンピースが強風で張り付いてしまい、毛が透けて見えていると指摘されたときの彼女のリアクションは「あら、透けてた?」とあっけらかんとしたものだったそうです。
リアルの女性がそうなのですから、トラブルからノーパンになってしまったアニメキャラが、意外に堂々としているのもきっと自然なことなのでしょう。
〈文/諫山就〉
《諫山就》
フリーライターとして活動中。漫画・アニメ・医療・金融などの記事、YouTube用シナリオを執筆・編集しています。
※サムネイル画像:Amazonより