自由で少し変わっているうさぎは、ちいかわやハチワレと一緒に行動しているときも一人で突っ走ってしまったり、2人が不思議に思うようなことに関心を抱いたりと自由ゆえに「どういうこと?」といったような行動を見せてくれます。
そのため、ほかの子とは少し違った部分に興味を持ってしまい、時にやり過ぎてしまって怒られてしまうことも何度かありました。
そんな周りの子たちからは不思議に思われることが多いうさぎですが、自由でマイペースだからこそ思わず笑みがこぼれてしまうような、かわいい行動がたくさんあります。
◆うさぎのかわいいターザン
常に誰かと一緒に過ごすばかりではないうさぎは、一人でも何か楽しみを見つけて遊ぶことができます。
そんなうさぎは木から伸びていたツルに上手に掴まり「ウゥゥゥゥワァァァァラッ!」と、ターザンごっこをして登場しました。ジャンプをして上手に着地ができるとかわいいお尻を見せながら「ウ!ヤ!イ!ハ!」と、口ずさみながら両腕を大きく振りながらどこか楽しそうに大きく歩きます。
すると、偶然にも同じように一人で散歩をしていたモモンガと「初めまして」をしたのでした。お互いにしっかりと初めましてをするタイプではないものの、自由でマイペースな2人だからこそ仲良くなれそうな予感をしていたファンも多かったのではないでしょうか。
ですが、自分が一番という気持ちが強いモモンガが少し怪しむ感情を込めて「なんだァ、おまえ」と、迷うことなくうさぎに絡みます。すると、モモンガの声かけが邪魔とでも言うように「ウララライィィィイイハァアッ!」と、いつも以上の奇声を発してモモンガに攻撃してしまううさぎ。
2人の距離感が手をつなげるほどだったこともあり、さすがのモモンガであってもうさぎの声の大きさには耐えきれなかったのか、表情を崩しながら耳を抑えてしまったのでした。うさぎもモモンガも自由でマイペースゆえにほかの子のように「どう思われるのかな」と気にするタイプではないため、初めましてであってもこのような向き合い方となってしまったのでしょう。
また、うさぎはちいかわやハチワレのことは友達と心から認めていることもあり、いつも一緒に過ごすときには自由の中にも思いやりはもちろん、気遣いが感じられていました。
ですが、モモンガとは初めましてだったこともあり「気を使わなくていいよねッ」などと、うさぎの中で判断して奇声を発してしまったのかもしれません。
普段から自分が一番と思っているモモンガは構ってちゃんな性格も持っており、ほかの子の気持ちをくむことなく求めては迷惑がられていました。そんなモモンガであってもモモンガの自由を上回るうさぎには勝てない様子に、思わず笑みがこぼれてしまったファンも多かったハズ。
そんな2人の初めましての回ではうさぎの闊歩するかわいい姿と、モモンガ相手にも負けない強いうさぎの自由さに思わずキュンキュンと癒された人も多かったのではないでしょうか。
◆みんなの憧れのランカーマーク
討伐中にちいかわが困っていたところラッコに助けてもらったことがきっかけとなり、初めましてだったもののご飯に連れて行ってもらったちいかわとハチワレ。そんなラッコからの優しさに心にあたたかさを感じていると、そのラッコがまさかの上位ランカーだと知ってはちいかわとハチワレは驚きを隠せません。
生活のためだけに討伐していると思いきや、討伐にランキングがあったことにびっくりした人も多いのではないでしょうか。
すると、ラッコの存在を知ったことで「討伐成績ランキングの上位までに入ると、武器に自分の顔マークを入れてもらえるって!」ということを知ると少し興奮気味にハチワレが教えてくれました。助けてもらうことが多く、大きな討伐はまだ怖いちいかわも「今は弱いけれど、いつかは上位ランカーになりたいッ!」といった憧れの気持ちを抱きます。
そんなある日、片手に武器を持ってかっこよく歩くうさぎに「もしかして……討伐帰り?」といって聞くハチワレ。討伐帰りであるのにもかかわらず、いつもと変わらない自信満々なうさぎの様子に討伐が余裕であったことが感じられました。
すると、うさぎは横向きに持っていた武器を少しかっこよくビュンッと振ると、縦向きに武器を持ち替えます。近くにはちいかわとハチワレがいたことで危なくないように持ち替えたようにも受け取れてしまうため、一緒に過ごすことが増えたことでうさぎも2人と同じように大切な友達と感じられるようになったのかもしれません。
初めてうさぎが使っていた武器を知ったちいかわとハチワレがじっくり眺めていると「ワァッ!?」「そのマークって……!?」と、驚きながら何かを発見してしまいます。うさぎの武器をよく見てみると、討伐成績ランキングの上位に入らなければもらえない顔マークがあったのです……!
しかし、うさぎがそれほどまでに強いのかと思い武器をよく見てみると……実は正式な顔マークではなく、実はうさぎが自分で描いた顔マークだったのです。
自由を好みマイペースに生きているうさぎゆえに、誰かと競うことなど苦手なイメージがありました。ですが、こうして自分でラクガキしてしまうほどまでに、上位ランカーに憧れを抱いているうさぎになんだか愛おしさに似た想いを抱いてしまうでしょう。
◆くりまんじゅうからもらったチーズ鱈
友達も大切だけども一人の時間も大切にしているうさぎは、常に誰かといなくても自分だけの楽しみや遊び方を見つけられるのです。そんなうさぎは一人で過ごしているときに寂しさや孤独などを感じることがなく、物事をネガティブに考えてしまうようなこともありません。
多くの場合、初めましてはもちろん、それほど話したことがない相手だと「話しかけても大丈夫かな」「どうやって声をかけようかな」などと、不安に感じてしまうもの。ですが、自由でいつも明るく元気なうさぎは初対面はもちろん、それほど深く関わりがない相手でも気にしないのです。
いつものように切り株をイス代わりにしたくりまんじゅうが、ドリンクとチーズ鱈を持って楽しんでいました。うさぎほどではないものの、くりまんじゅうもどこか個性が強い子ゆえにチーズ鱈を剥がすようにした変わった食べ方をしていたのでした。
そんな中、急にどこからかうさぎがやってくると、くりまんじゅうのお尻の側に置いてあるチーズ鱈を「なんだろう……」というように覗き込みます。すると、以前から友達だったかのような距離感でうさぎは「分けてくれッ」というように手を差し出しすと、くりまんじゅうが食べていたチーズ鱈をおねだりしました。
これまでちいかわに差し入れをしたり、いけないことをしたら怒ってくれたりと、小さな子には優しいくりまんじゅう。そんなくりまんじゅうはうさぎからのおねだりに嫌な顔をせず、チーズ鱈を1本だけではなく2本も分けてくれたのでした。
くりまんじゅうからチーズ鱈を分けてもらったうさぎは、少し興奮気味にチーズ鱈の両端だけを薄く剥がすという意味が分からないことを始めます。すると、真ん中だけがくっついている状態にすると「ウラッ」といって3つの束になっているチーズ鱈を見せてくれました。
くりまんじゅうがうさぎの様子を見ているのにもかかわらず、自由人なうさぎには関係ないとでも言うように真ん中だけがつながっているチーズ鱈を両手に持つと……両手を動かしながらジャンプして飛ぼうとする遊びを始めます。
そんな意味が分からないことを突然にも始めたうさぎに、どこか小さな子のようなイメージを抱いては、あまりのかわいさにキュンキュンしたファンも多かったのではないでしょうか。
──自由人ゆえに自分のことばかりを優先しがちですが実は、怖いもの知らずであったりしっかりしていて頼りになる部分をたくさん持っているうさぎ。ですが、時にイタズラをしてしまったり小さなことで楽しみを見つけたりと、意外にもかわいい一面も持っているのです。
そのため、ちいかわやハチワレと一緒に遊んでいるときには誰よりもテンションが高く「うるさッ」なんて言われてしまうこともありますが、一緒に大きな討伐へ向かったときにはリタイヤに嫌がる様子を見せながらも2人を守ってくれます。
こうしたギャップにたくさんのファンも惹かれては「なにそれ!?」となって、うさぎに愛おしさを感じてしまうのかもしれません。
〈文/柳瀬蓮 @_prince0807_〉
元キャバ嬢ライター。脚本、エッセイ、アニメ以外では主にスピリチュアルや恋愛について、さまざまなメディアで執筆中。赤髪やピアスで派手な見た目をしているものの中身はふわふわしている人。誰かを傷つけてしまわないような記事を心がけています◎。10年の夜職経験を生かし『アニギャラ☆REW』では「アニメで学ぶ恋愛術」を連載中。