『ドラゴンボール』には原作であまり使われなかったのにインパクトの強い技があり、その例として天津飯の排球拳などが挙げられます。また、登場キャラがタッグを組んだ際、必殺技を組み合わせたら最強なのではという技もいくつかあります。

◆出番が少ないのにインパクトがでかい技

 『ドラゴンボール』には原作であまり使われなかったのに、ものすごいインパクトを残した技があります。その中には天津飯の黒歴史に認定されたり、『ドラゴンボール』の最強技としてファンの間で語り継がれているものも。次の技は、威力やネーミング、使い手の突然の奇行から読者に大きな衝撃を与えました。

●天津飯の黒歴史──排球拳

 天津飯が第22回天下一武道会の決勝で使った排球拳は、ヤバい意味でインパクトが強く黒歴史となっています。相手をバレーボールに見立てて、レシーブやアタックで攻撃する技ですが、「排球拳いくわよーっ!!!」「はぁ〜い♡」など天津飯の口調はまさに女子バレー部員。

 この技のときは顔つきすら変わり、細く中央に酔った眼はキツネのようです。アニメでは初代声優の鈴置洋孝さんの裏声による演技によって、排球拳のおもしろさが見事に表現されていました。

 しかし、その口調と顔つきがやはり天津飯の本来のイメージとはかけ離れているため、黒歴史と化しています。それを本人も自覚しているのか、排球拳を見せたのは天下一武道会決勝の悟空戦たったの一度でした。

 ただ、排球拳のアタックで武舞台に叩きつけられた悟空の様子を見ると、威力は高いようです。『ドラゴンボール』に、まだギャグ路線の色が残っていたころ特有の技といえるでしょう。

●かめはめ波よりアブない技──萬國驚天掌

 萬國驚天掌は亀仙人がジャッキー・チュンとして出場した第21回天下一武道会で、一度だけ見せた技になります。危険すぎて亀仙人もめったに使わない技であり、悟空を追い詰めたことからインパクトが強かったです。

 萬國驚天掌は人体に流れる微量の電気を増幅して、両手から放出する技となっています。アニメやゲームでは、おなじみのいわゆる属性技ですが『ドラゴンボール』では珍しい部類です。

 その威力は絶大で一番弟子の孫悟飯も耐えられず、悟空もあと少しでギブアップするところでした。満月を見て大猿化しなければ、萬國驚天掌によって悟空は負けていたでしょう。

 技のネーミングも1960~70年代にフジテレビ系列で放送されていたバラエティ番組『万国びっくりショー』が由来なっているため、印象に残っている人も多いハズ。

 かめはめ波とは違って、この技は亀仙流の弟子が誰も受け継がなかったのも出番が少なかった理由です。それだけ覚えるのも難しい技だったのかもしれません。

詳しく読む⇒「天津飯の黒歴史?」「亀仙人の必殺技は“かめはめ波”だけじゃない!」 『ドラゴンボール』出番が少ないのにインパクトがでかい4つの技

◆「あのキャラ」たちがコンビを組んだら最強? 夢の合体ワザ

 『ドラゴンボール』にはタイプが似ている技があります。もしこの2人のキャラクターが出会っていたら……、一緒に戦っていたら……、おもしろい技の組み合わせが見られたかも。そんな妄想をしたことがある読者も多いのではないでしょうか。

●お笑いコンビとしての相性も最強?──排球拳×クラッシャーボール

 天津飯の排球拳もジースのクラッシャーボールもバレーボール要素の強い技です。天津飯とジースが組んで戦えば、きっとおもしろいバレーボールコンビネーション技が見られたでしょう。コンビネーションにはクラッシャーボールをベースとするパターン、排球拳をベースとする2パターンが考えられます。

 悟空には真正面からクラッシャーボールをぶつけて簡単にはじかれてしまいましたが、天津飯によるフォローがあれば敵の死角からぶつけることも可能でしょう。ジースが繰り出したクラッシャーボールを、天津飯がレシーブやトスなどでフォロー、再びジースにアタックさせれば多角的に攻められるので命中率はかなり上がるはずです。

 排球拳をベースにすれば、相手をボールに見立ててレシーブやアタックでダメージを与えます。悟空戦ではこれを天津飯1人でやっていましたが、ジースがいればクイックアタックなどのコンビネーション技も可能です。

 また、お互いアタックの応酬で相手にダメージを与え続けることもできます。さらには地面に叩きつけた相手に、クラッシャーボールで追い打ちをかけることも有効でしょう。

 アニメでは「特戦隊の赤いマグマ」と名乗っていたジースは、バータとも良いコンビネーションを見せていました。そのため、天津飯と呼吸を合わせるのも難しくはないと思われます。

 しかも、この2人は笑いを取りにいくことへも貪欲です。天津飯は排球拳を使っているとき、おネェ言葉のバレー部員となって明らかに笑いを取りに行っていました。

 ジースはギニュー特戦隊に所属しており、全員で見せる決めポーズの絶妙なダサさはまさにフリーザ軍団のお笑い集団。しかも、ギニューが悟空たちに「かわいがってやるぞ」といったのに対して、「かわいがるといってもアタマをよしよしとなでたり、たかいたかいとかをするんじゃないぞ。いためつけてやるということだ」と見事なボケを披露しています。

 そのため、天津飯とジースは意外に、お笑い枠としての相性も良さそうです。この2人が組んでいれば、最強のお笑いコンビとして活躍していたかもしれません。

●セルやブウにも対抗できる最強コンビ技?──瞬間移動×兎人参化

 魔人ブウは頭部の触覚から放つ光線で、相手をさまざまなお菓子や物質に変えられますが、『ドラゴンボール』には兎人参化という似たような能力を持つキャラクターが既にいます。悟空の瞬間移動とのコンビであれば、魔人ブウを逆に人参に変えられたかもしれません。

 もちろん悟空も兎人参化に触ってしまうと人参になってしまうため、鎖などでグルグル巻きして持ち運び、モーニングスターのように投げつけてぶつける必要があります。しかし、瞬間移動で不意を突けばセルや魔人ブウ相手でも当てることはできそうですし、相手がよけずに兎人参化を防いだり弾き飛ばしたりすればこちらのもの。その瞬間に人参にできるでしょう。

 ただ、『ドラゴンボール』には超能力がよく出てきますが、実力差が大きすぎると通じないのではないかといわれています。その証拠に魔人ブウにコーヒーキャンディにされたベジットは、その状態で強さを発揮しています。

 また、『ドラゴンボール超』では自身以外の時間を0.1秒ほど止められる、「時飛ばし」という特殊能力を使うヒットが登場。しかし、この能力はスーパーサイヤ人ゴッドになった悟空には効きませんでした。これに対してウイスは、「時飛ばし」のような特殊能力は戦闘力の差が大きすぎると効かないと述べています。

 そのため、同じような能力でも魔人ブウと兎人参化には実力差があるため、触っても人参にならない可能性が高いです。

詳しく読む⇒「あのキャラ」たちがコンビを組んだら最強? 『ドラゴンボール』夢の合体ワザ4選

〈文/アニギャラ☆REW編集部 @anigala01

 

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