『ドラゴンボール』で悟空が初めて超サイヤ人に変身したナメック星での名シーンは、多くのファンの記憶に残っています。怒りの感情が爆発して金色の髪と青い瞳に変わる──。しかし、超サイヤ人になるための真の条件は、実は「怒り」だけではありませんでした。
◆超サイヤ人変身に必要なのは?
『最強ジャンプ2018年1月号』の付録「DRAGONBALL サイヤ人 超最強COMICS」の巻末Q&Aコーナーで、鳥山明先生は超サイヤ人変身のメカニズムを解説しています。
超サイヤ人になるためには、体の中に「S細胞」というものが必要らしいのです。このS細胞がある量に達したとき、怒りなどをきっかけにS細胞が爆発的に増殖し、超サイヤ人に変身できるそうです。そして、S細胞を増やすもっとも効果的な方法は「穏やかな精神」を保つこと。
戦闘民族のサイヤ人にとってこれは苦手で、だからこそ超サイヤ人は長く伝説とされてきたのでしょう。悟飯や悟天が比較的簡単に変身できた理由も、親から多くのS細胞を受け継いでいたからと考えられます。地球という環境が惑星ベジータに比べて穏やかに暮らしやすく、S細胞を増やしやすかったことも大きな要因のようです。
この超サイヤ人伝説の始まりとなったのが、古代サイヤ人「ヤモシ」です。惑星ベジータと呼ばれる前の時代、正しい心を持つヤモシは仲間5人とともに反乱を起こし、追いつめられたときに初めて超サイヤ人に変身しました。ほかのサイヤ人たちはその姿に驚愕しましたが、ヤモシは多勢に無勢で力尽き倒されます。以後、ヤモシの魂はさまよい、正しい心を持つサイヤ人を探し続けているといいます。
──穏やかな心でS細胞を増やし、超サイヤ人になる。そして古代戦士ヤモシの魂が、正義の心を持つ者を探し続ける。鳥山先生が明かしたこの設定は、「怒り」だけで変身すると思われていた超サイヤ人伝説に、新たな深みを与えました。
〈文/コージ〉
※サムネイル画像:Amazonより 『「DRAGON BALL 完全版」第22巻(出版社:集英社)』


