『機動戦士ガンダムSEED 』シリーズの約20年ぶりの続編、映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が1月から上映されていますが、『ガンダム』シリーズには悲劇的な死を迎えたキャラが多く存在します。
中には、結婚を控えていたマドンナ的なキャラや、主人公の少年の目の前で無惨な死に方をした母親キャラも──。
◆結婚を控えていた悲劇の女性──マチルダ・アジャン(機動戦士ガンダム)
マチルダは、アムロが初めて「女性」を意識したキャラクターであり、アムロにとっては初恋といえる女性なのかもしれません。
そんなマチルダは、大尉であるウッディ・マルデンと婚約関係にあり、オデッサ作戦が終了したのちに、結婚式を挙げる約束をしていました。
しかし、このオデッサ作戦の途中でオルテガの操縦するドムによって、マチルダが乗るミデア輸送機はコックピットごと叩き潰され、彼女は戦死してしまいます。
「作戦が終わったら結婚しよう」という、死亡フラグともとれる演出はここでも採用されていました。
またウッディもジャブローの攻防戦で、シャアの駆るズゴックにファンファンのコクピットを叩き潰され戦死しています。
◆最も残酷な親子の別れ?──ミューラ・ミゲル(機動戦士Vガンダム)
主人公のウッソ・エヴィンは戦闘に参加する中、ずっと失踪していた母親を探し続けていました。その母親というのが、ミューラ・ミゲルです。
敵の人質となってしまったミューラを助けるためにウッソは戦いますが、彼女を捕らえていたモビルスーツの身動きが取れなくなってしまったところに、敵の巡洋艦のタイヤがミューラを直撃。ウッソは目の前で探し求めていた母親を失ってしまいました。
その後、ウッソが母の頭が入ったヘルメットだけを持って「母さんです」といったシーンにショックを受けた人も多いようです。
◆ガンダム史上、最も痛々しい最期?──ニコル・アマルフィ(機動戦士ガンダムSEED)
ニコルはとても純粋で成績優秀な戦士で、ピアノの才能にも恵まれていました。そんな彼は、視聴者からの人気も高く、アスランとともに活躍が期待されていました。
しかし、アークエンジェルとの交戦中に、エネルギー切れとなってしまったアスランを庇う形でキラのソードストライクガンダムの攻撃がニコルの乗るコックピットに直撃。レーザーの刃がニコルの腹部を直撃したものの、半分で攻撃が止まってしまったため即死には至らず、あまりにも痛々しいシーンとしてファンには語り継がれています。
また、ニコルの死はアスランがキラに対して強い憎しみを生むきっかけとなり、キラにとっても今後の戦闘に関して考えさせられることが多い印象的な戦闘の一つとなりました。
そのため、キャラクターたちがニコルの最期を何度も思い返すので、その痛々しいシーンは物語の中で何度も登場します。そのたびに視聴者も思い返すので、忘れられないシーンの一つとなっているようです。
〈文/Takechip 編集/乙矢礼司〉
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