なんと3月に久しぶりに劇場に『呪術廻戦』が帰ってきます。2024年3月29日から『呪術廻戦』「渋谷事変」Blu-ray&DVD 4巻&5巻の発売を記念したイベントとして、TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のセレクションイベント上映が全国30の映画館で行われます。

 このイベントで上映される映像の中には、TVアニメ放送時とは違う状態のエピソードがあるというのだらか驚きです。実はあのいわくつきのエピソードが新バージョンとしてお披露目されます。

◆上映は全4エピソード! 宿儺vs.摩虎羅が以前とは別の映像になる?

 TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のセレクションイベント上映では、『呪術廻戦』の第41話「霹靂-弐-」、第42話「理非」、第43話「理非-弐-」、第44話「理非-参-」の4エピソードがまとめて上映されます。

 内容としては摩虎羅の登場回から、東堂が駆けつけるまでの「渋谷事変」のクライマックスにさしかかるまでのエピソードが上映されます。作中のキャラクターが続々と脱落していく頃でもあり、今回のシリーズでも特に印象深い頃のエピソードではないでしょうか。

 そして要注目は第41話「霹靂-弐-」。実はこの第41話「霹靂-弐-」に関しては2023年のTV放送・配信時から一部追加カットを加えて、さらに映像を修正したBlu-ray&DVD収録バージョンで上映されます。

 第41話の目玉といえば宿儺と摩虎羅が直接対決を繰り広げる回です。放送の時点でも原作漫画でも描かれていなかったようなアクションなどが盛り込まれていたので、放送時点からさらにブラッシュアップされるのであれば、その見応えはかなり期待ができそうです。

◆放送時点で既にいわくつきのエピソードだった?

 実は今回TV放送時とは別のバージョンで上映されることとなった第41話に関しては放送の時点で、SNS上でクオリティに関して一部話題にもなっていたエピソードです。

 視聴者やファンからの声での話題だけでなく、第41話に関しては制作に参加していたアニメーターによる投稿にも注目が集まりました。

 TVアニメ『呪術廻戦』では作画監督なども務めるRocciaNobili氏は当時、第41話への参加についてもSNSに投稿しており、視聴者に対して感謝の投稿をしています。

 一方で第41話を評価してくれることは嬉しいものの、当初の想定に満たないクオリティーであったことなども当時は投稿されており、“不完全”な状態での放送だったと物議を醸しました。

 現在はその投稿自体は削除されているものの、アニメーション制作を務めるMAPPAの制作体制に無理があるのではないかという厳しい意見も以前から存在しており、今回の投稿も海外ファンを含めて制作体制に関して、少なからず不安の声が上がる情報となりました。

 特定の制作会社に限らず、そもそも日本のアニメーション制作の体系に関しては過密なスケジュールや報酬、雇用の仕組みが独特ゆえに改善の余地が語られ続けている業界です。

 ただでさえ日本とは大きく文化が異なる海外であれば違和感はなおさら。以前以上に日本のアニメが注目されている今、制作体制のあり方についても“独自”ではいられないのかもしれません。

 とはいえ、今回は満を持して話題になった第41話がブラッシュアップされるというだけに、その出来栄えには期待がかかります。

 しかもその映像を劇場のスクリーンで観られるとあれば、格別の体験となり得るでしょう。

 第41話が上映の対象になっているのも、もしかするとMAPPAなりの視聴者へのメッセージなのかもしれません。それが完成度の追求姿勢なのか、ファンへのお詫びなのかは分かりませんが、もとよりソフトの購入を考えていたという人にとっても、貴重な上映イベントとなりそうです。

〈文/ネジムラ89〉

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《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレターを配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi

 

※サムネイル画像:TVアニメ「呪術廻戦」公式サイト より
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