<この記事にはTVアニメ、原作漫画『鬼滅の刃』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>

 TVアニメ『「鬼滅の刃」柱稽古編』が明日6月30日に最終話を迎えますが、本編では炭治郎や甘露寺蜜璃、時透無一郎に発現した「痣」について語られました。また炭治郎たちの痣が鬼の紋様と似ているため、同一のものなのではないかと考察をするファンもいます。さらに、『無限列車編』で、命を落とした煉獄杏寿郎ですが、実は彼も痣を発現させていたといわれることもあります。

◆煉獄さんには「痣が出現」していた?

 『「鬼滅の刃」柱稽古編』では炭治郎や柱の甘露寺蜜璃、時透無一郎に発現した「痣」について語られました。痣の発現はこれからの戦いで必須事項となりそうですが、実は『無限列車編』で見事な活躍を見せた煉獄さんにも痣が出現していたとの噂があります。煉獄さんにも痣は発現していたのでしょうか——?

●煉獄杏寿郎に痣は発現していたのか?

 煉獄さんにも痣が発現していたと噂がでたのは、猗窩座との戦いで描かれたとある描写が理由です。

 煉獄さんは猗窩座に左目をつぶされたうえ、肋骨を砕かれて内臓を傷つけられます。そんな重傷を負いながらも煉獄さんは責務を全うするため、刀を振り上げて炎の呼吸の奥義「玖ノ型・煉獄」を放ちました。その後、煉獄さんは猗窩座をあと一歩のところまで追い込むも逃げられてしまい、穏やかに息を引き取ります。

 この一連の流れのなかで、煉獄さんが奥義を放つ前にそれまでなかった痣か血のようなものが彼の右頬に描かれていました。このことからファンの間で「煉獄さんに痣が出現したのでは」と言われるようになったのです。

 煉獄さんの痣らしきものは痣にも血にも見えるため、これまでさまざまな考察がされてきました。しかし、5月より放送が始まった『柱稽古編』で、お館様の妻・産屋敷あまねが「竈門炭治郎様 彼が最初の痣の者」と発言しています。この発言から、煉獄さんの右頬に描かれた痣らしきものは、痣ではなく血ということになるでしょう。

 しかし、ひとりで猗窩座を追い詰めた煉獄さんの実力は相当なものです。なぜ、煉獄さんには痣が発現しなかったのでしょうか——?

●煉獄さんに痣が発現しなかった理由

 煉獄さんに痣が発現しなかった理由は、日の呼吸の使い手である炭治郎に痣が発現していなかったからだと考えられます。

 あまねは『柱稽古編』で柱たちに「痣の者が一人現れると共鳴するように周りの者たちにも痣が現れる」と語っていました。この発言から痣の発現にはきっかけとなる人物が必要だと推測されますが、どんな人物がきっかけとなるかは『遊郭編』で語られた煉獄槇寿郎の手紙にヒントが隠されています。

 槇寿郎は炭治郎へ宛てた手紙に「日の呼吸の選ばれた使い手は君のように生まれつき赤い痣が額にあるそうだ」と語っていました。炭治郎は自身の痣は生まれついたものではないと独白していましたが、この手紙から日の呼吸の使い手には生まれつき痣が発現していたことが読み取れます。おそらく、この日の呼吸の使い手が痣の発現のきっかけとなる人物なのでしょう。

 あまねは『柱稽古編』で痣の話をしたときに、全員の始まりの呼吸の剣士たちには痣があったことや、痣が発現しなくて思い詰めるものがいたことを語っています。

 おそらく、始まりの呼吸の剣士たちがいた時代には日の呼吸の使い手がいて彼の痣に共鳴し、全員の始まりの呼吸の剣士たちに痣が発現したのでしょう。しかし、その後は日の呼吸の使い手がおらず、痣が発現しなくなったと考えられます。

 日の呼吸の使い手である炭治郎は、『遊郭編』で痣を発現し、その後の『刀鍛冶の里編』で彼に共鳴して、時透や甘露寺が痣を発現させました。しかし、『無限列車編』では炭治郎が痣を発現していなかったため、煉獄さんに痣が発現しなかったと考えられます。

詳しく読む⇒『鬼滅の刃』煉獄さんには「痣が出現」していた? ファンの間で話題になってるウワサの真偽は?

◆痣と鬼の紋様はなぜ似ている? 痣と鬼の紋様は同一のもの?

 TVアニメ『「鬼滅の刃」柱稽古編』では、炭治郎や甘露寺蜜璃、時透無一郎に発現した「痣」について語られました。お館様の妻・あまねは痣について柱へ説明するとき「鬼の紋様に似た」と言っています。

 『刀鍛冶の里編』で甘露寺の痣を見た半天狗も「鬼の紋様と似ている」と考えていましたが、痣と鬼の紋様は何か関係があるのでしょうか——?

●痣と鬼の紋様にはどのような効果がある?

 まずは痣と鬼の紋様にどのような効果があるのか考察していきましょう。

 作中の様子からして痣が発現すると身体能力が向上すると考えられます。甘露寺は痣が発現した後、動きが格段に変わっていて、戦っていた半天狗からも「この小娘先刻よりも動きが早い!!」と驚かれていました。

 また、同様に時透も痣が発現した後、玉壺から「さっきよりも尚早い動きで私に傷をつけた」と、痣が発現する前より動きが早いことへ疑問を抱かれています。この様子からして、痣が発現した後は格段に身体能力が向上しているといえるでしょう。

 しかし、痣を発現させるのは簡単なことではありません。痣を発現させる条件について、時透は「心拍数が200を超えること」「体温が39度以上になること」と、語っています。話を聞いた胡蝶は「そんな状態で動けますか?」と驚いていましたが、時透は「そこが篩に掛けられる所だと思う」と言っていました。痣を発現して身体能力を向上できるのは、柱のような人並外れた実力を持つ限られた人物だけといえるでしょう。

 一方、鬼の紋様についてはどのような意味や効果があるのか、作中で明言されていません。鬼の紋様はほとんどの鬼にあるようですが、下弦の鬼や上弦の鬼など強い鬼のほうが紋様がはっきりしているように見えます。

 また、『遊郭編』では禰豆子の鬼化が進んだとき、体に蔦のような紋様が浮かび上がっていました。このときの禰豆子は上弦の鬼に匹敵する強さを身に着け、明らかに身体能力が向上していました。このことを考えると、鬼の紋様もはっきり濃いほど身体能力が向上しているのかもしれません。

●痣と鬼の紋様は同じもの?

 痣と鬼の紋様の効果を考察しましたが、どちらも効果が共通していることから、痣と鬼の紋様は同一のものなのかもしれません。

 それぞれの効果で触れたように、どちらにも身体能力の向上という共通点があります。さらに、ほかにも人間の枠組みを超えた強さを持つという共通点があるでしょう。

 鬼はすぐ傷が治ったり血鬼術を使ったりなど、あきらかに人間を超えた強さを持っています。一方、痣が発現したものも人間離れした動きを見せて、上弦の鬼と対等に戦っていました。加えて痣の発現条件である心拍数が200以上、体温が39度以上という体で戦えるのも常軌を逸しています。このことからも、痣が発現したものは人間を超えた強さを持っているといえるでしょう。

 また、『遊郭編』で現れた禰豆子の紋様について、『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』にて、正式に痣と表記されていたのも根拠の一つです。ファンブックでは禰豆子の紋様について、「鬼化か進んだ身体には、葉の紋様のような痣が全身に発現し、額には鬼の象徴ともいえる角が現れた」と記されています。この表記から禰豆子の身体に浮かんだ紋様と痣は同一であるといえるでしょう。

 これらの共通点や根拠から痣と鬼の紋様は同じものだと考えられ、人間を超越したものの証とも考えられます。

詳しく読む⇒『鬼滅の刃』痣と鬼の紋様はなぜ似ている? 痣と鬼の紋様は同一のもの?

※煉獄杏寿郎の「煉」は「火」+「東」が正しい表記となります。

※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となります。


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テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編

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