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 『もののけ姫』のアシタカの呪いは、ラストで解けたと思われていますが、実は手のひらに薄くアザが残っていることが確認できます。そのことについて、スタジオジブリの公式Twitter(現X、2023年11月3日運用を終了)が、2021年8月に意味深なコメントを残しています。完全なハッピーエンドとならなかった『もののけ姫』の本当の結末とは──?

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◆宮崎駿監督が考える「アシタカの呪い」の本当の意味

 昨年、4Kデジタルリマスター版が全国の映画館で再上映された『もののけ姫』。いまだに高い人気を誇る本作ですが、実は作中では明かされなかった謎が数多く存在します。

 その一つが、アシタカの「呪い」の結末です。アシタカは、タタリ神と化したナゴの守を倒したことで「神の命を奪った業」を背負うことになり「呪い」を受けてしまいます。最終的にシシ神に呪いを治してもらうのですが、なぜか最後のシーンではアシタカの手のひらに薄くアザが残っているのが確認できます。

 この謎については、スタジオジブリの公式Twitterが回答しています。2021年8月に『金曜ロードショー』の『もののけ姫』の放送に合わせて視聴者から質問を募集し、作品の疑問に答えるという企画がありました。

 なんと公式アカウントは、「アザが薄く残っているのは呪いが完全には消えていないから」と答えているのです。つまり、アシタカとサンの感動的なラストシーンは、根本的な問題が解決されないままだったことになります。

 これについて、公式アカウントは宮崎駿監督の意図を紹介しています。宮崎監督曰く「今の若者たちは皆、ハッピーエンドにむしろ納得しない。アザが完全に消えたんじゃなくて、いつまた再発するかわからないものを抱えて生きていくんだというほうが、本当らしく感じていると思います。」と考えていたそうです。

 

 ──『もののけ姫』のキャッチコピーが「生きろ。」……。ラストシーンは、アシタカが「呪い」を抱えながらも前を向いて生きることを選んだとも受け取れます。このメッセージは、何かしらの憂鬱の種を抱えながら生きている現代社会の私たちへのエールだったのかもしれません。

〈文/fuku_yoshi〉

《fuku_yoshi》

出版社2社で10年勤め上げた元編集者。男性向けライフスタイル誌やムックを中心に、漫画編集者としても経験を積む。その後独立しフリーライターに。現在は、映画やアニメといったサブカルチャーを中心に記事を執筆する。YouTubeなどの動画投稿サイトで漫画やアニメを扱うチャンネルのシナリオ作成にも協力し、20本以上の再生回数100万回超えの動画作りに貢献。漫画考察の記事では、元編集者の視点を交えながら論理的な繋がりで考察するのが強み。最近では、趣味で小説にも挑戦中。X(旧Twitter)⇒@fukuyoshi5

 

※サムネイル画像:スタジオジブリ公式Webサイトより 『「もののけ姫」場面写真 (C)1997 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, ND』

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