<この記事にはTVアニメ『ワンピース』と原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
行方が分からないないままだったベガパンクの居場所がついに明らかに! 麦わらの一味に次なる窮地が訪れる──!?
多くの謎が描かれてきた前回に続いて第1108話「理解不能!セラフィムの反逆!」では、新事実などが判明することで少しずつ、可能性が狭まっていき、その答えに迫っていきます。果たして今エッグヘッドを荒らしている人物の正体は何者なのでしょうか?
◆セラフィム戦勃発!ルフィやゾロに意外な味方が参戦する?
前半では前回に引き続き、ついに始まったセラフィムとの戦いが描かれていきます。S-スネークはリリスやピタゴラスの命令も受けず、攻撃を仕掛けてきます。しかも襲いかかるのはS-スネークだけではありません。待機していたルフィやゾロのところへはS-ベアとS-ホークの二人が出現。早くもセラフィム戦の第2ラウンドがスタートします。
ここでも改めてシャカがセラフィムに対して命令をするのですが、やはりセラフィムの静止はできないことから、シャカが状況を整理。ベガパンクの誰かの命令で動いていると明言されており、どうもベガパンクの中に裏切り者がいることが示唆されています。
黒幕としてCP-0が候補から外れたタイミングで、ルッチとカクも目覚めます。命を狙われた二人はまさかの共闘を願い出るというまさかの熱い展開を迎えるのですが、そこはやはりルフィとゾロ。すんなりと受け入れるはずもなく、あからさまな嫌な顔を見せてくれます。嫌そうな顔のインパクトもすごいですが、ルッチとカクがキャラに似合わず思わずツッコミを入れているのもポイント。シリアスな展開でも“楽しい”演出を忘れないところが『ワンピース』らしいです。
◆さらに容疑者は絞られる!? ついにステラの居場所が判明!
暗躍している正体がベガパンクと示唆されたタイミングの今回は、さらにその容疑者を絞っていくような展開を見せていきます。長らくその居場所が分からなかったベガパンクの本体(ステラ)が今回久しぶりに再登場。その行方は研究所内のどこか。なんとサイファーポールの面々と一緒に拘束されていたのだと初めて明かされます。
ルッチたちが上陸する直前、ルッチはベガパンクに対して、以前からエッグヘッドを訪れたサイファーポールの人々が行方不明になっていることを問いただすシーンがありましたが、やはり彼らはエッグヘッドに長期間拘束されていて、そのことをベガパンクのステラも知らなかったようです。
今回ステラも拘束されていることから、シャカ、リリス、エジソン、ピタゴラス、アトラス、ヨークの猫(サテライト)の誰かがサイファーポールを拘束し、セラフィムを動かしてルフィたちを遅い、ポーネグリフの研究をステラがしている件を政府に密告していると示唆しています。
◆バスターコールはまもなく!セラフィムの相手をしてる場合じゃない?
こうなると早く裏切り者を見つけなければいけないという流れなわけですが、さらに視聴者を煽るようにバスターコールがまもなく始まることがさらに描かれていきます。危機感から研究員たちを逃がそうとする戦桃丸。エッグヘッドへ向かう100隻を超える軍艦。もはや一刻を争うというタイミングなのですが、ルフィたちはその危機に気づかないままセラフィムを相手取る事態となっています。
しかも、ここでさらにセラフィムのS-ホークの新たな力がお披露目。元となったミホークは悪魔の実の能力者ではなかったのですが、このS-ホークはMr.1の持っていたスパスパの実の能力が投与されてると判明。全身が刃物になるという剣士にはもってこいの能力なだけにS-ホークの厄介さが余計に増しています。
ルッチとカクの解放をルフィは許諾したものの、ゾロはまだ納得していない様子ですが、果たしてルフィとルッチの共闘は実現するのか?続きが気になるタイミングで来週は総集編回「刻まれる歴史!激動の新旧四皇!」へと続いていきます。懐かしの白ひげのシーンや最近再登場したばかりのシャンクスやバギーといった面々も登場するようです。
総集編回では最近のエピソードのおさらいや今後の展開に通じる設定の復習回となることが多いのですが、なぜここで四皇を振り返るのかは気になるところです。そういえば黒ひげとローの戦いの行方なども描かれないままでしたが、四皇に関する新たな展開を期待して良い、という目配せなのかもしれません。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
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