<この記事にはTVアニメ『ワンピース』と原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>

 ハートの海賊団の前に現れた黒ひげはやはりローに勝負を挑んできた! まさかの四皇戦勃発に加え、意外な人物の再登場と新事実が判明──!?

 ローの前に突如と現れた黒ひげ海賊団の目的は、やはりロードポーネグリフだったことが判明。

 前回、まだその能力が謎に包まれていた黒ひげ海賊団のメンバーがついにその悪魔の実の力で襲いかかります。早くも激突を迎えた第1093話「勝者総取り!ローVS黒ひげ!」ではハートの海賊団の窮地に加え、まさかのキャラクターが再登場が描かれました。

◆ハートの海賊団がまさかの女体化!? シクシクの実の意外な能力が判明!

 ハートの海賊団の前に突如として現れた黒ひげ海賊団ですが、その目的はカイドウ戦で手に入れたロード・ポーネグリフ。ロード・ポーネグリフを賭けたローと黒ひげの戦いが早速始まります。

 早々にポーラータング号では異変が発生。ローが咳き込んだかと思えば、たちまちローの声と身体に異変が起こり、あっという間に女性の身体へと変わってしまいます。

 この現象はベポ、シャチやペンギンにも伝染していくのですが、これこそドクQのシクシクの実の能力。ドクQは病気を作れるようでこれはドクQの作った“女になる病”だったようです。シクシクの“シク”は病気の“sick”から来ているようですね。ただ、すでに四皇戦を経ているローは過剰な覇気なら能力が通じないことを知っていて、早々に覇気で病気を解いています。

 ちなみにこの女性の姿のローは、本編登場以前から商品展開まで果たしていた曰く付きの姿。元は原作漫画の単行本72巻の読者投稿コーナー・SBSにて性別が逆転した最悪の世代の「もしも」の姿が初掲載されたのが発端で、2016年にはそのイラストをベースにした商品「Portrait.Of.Piratesワンピース“I.R.O”トラファルガー・ロー」というフィギュアが発売。

 これは女性の姿となったローのフィギュアで、今回のローの女体化はそれから数年を経てまさかの本編への登場となりました。

 そしてここから立て続けに黒ひげ海賊団の能力たちがお披露目。ヴァン・オーガーのワプワプの実の能力は瞬間移動能力で、あっという間に近くの勝者(ウィナー)島まで自分とジーザス・バージェスがワープ。狙撃手にとっては最適な能力を手に入れました。

 そしてジーザス・バージェスはリキリキの実の能力で驚異的な怪力を獲得。その両手で巨大な山を持ち上げて投げ飛ばすという離れ業を見せました。

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◆ローの反撃も炸裂!ハートの海賊団もやはり強かった!

 新たに発覚した悪魔の実の能力に加え、黒ひげが白ひげから獲得したグラグラの実の能力も炸裂。これまた圧倒的な威力の技で、島へと上陸したハートの海賊団を牽制しました。さすがにこんな能力を立て続けに見せられたら為す術もない……のが普通ですが、ここで負けないのがさすがのハートの海賊団。後半ではハートの海賊団の反撃も繰り広げられます。

 中でも驚いたのはシャチとペンギンの二人。海中を自由に泳ぎまくったかと思えば、ドクQの爆発するリンゴを吹き飛ばしたり、黒ひげの海賊船を攻撃したり。実はハートの海賊団は“海戦”が得意だったことが分かりました。またヴァン・オーガーの狙撃もベポがいち早く察知。ベポの指示に合わせてジャンバールが銃弾を受け止めます。

 そして極め付けはローの覚醒技。ビッグ・マムに致命傷を与えた必殺技・衝撃波動(ショック・ヴィレ)が黒ひげに命中、そして炸裂ししっかりとダメージを与えます。四皇相手とはいえ、同じ最悪の世代同士の戦いということでなかなか良い勝負をしているように感じさせます。

◆意外なキャラクターが再登場!まさかの人物が黒ひげに協力していた?

 激しい海戦が繰り広げられる中、黒ひげ海賊団の船の中に意外な人物が乗船していたことも明らかになりました。その人物はまさかのビッグ・マム海賊団のシャーロット・プリン。ビッグ・マムがホールケーキアイランドを離れている間に、ヴァン・オーガーと青キジことクザンが襲来し、クラッカーをなんなく撃退。プリンは捕らえられ、今は黒ひげ海賊団の元に囚われていたのでした。

 過去にパンクハザード編で青キジが再登場した際に“闇に通じてる”というセリフが登場していましたが、それを回収するかのようにヤミヤミの実の能力者でもあるティーチとクザンはなんらかの協力関係にあるようです。

 また、プリンに関してもワノ国編ではカイドウとビッグ・マムの会話の中で、三つ目族のプリンが古代文字を読めないのかとカイドウが問うシーンが登場。なぜ今のタイミングでプリンの話が出てくるのかと思いましたが、実はまだまだプリンには活躍の場がありそうです。カイドウのセリフからするに、黒ひげはプリンによって古代文字を読もうとしているのかもしれません。

 プリンにクザンと意外なキャラクターの再登場に激震が走るワンピース。そしてヤミヤミの実の能力が発動されようとする良いタイミングで次回へ続いてしまうのが、相変わらずニクいですね。果たしてこの戦いの行方やいかに──!? と次回が気になったところで再び舞台はエッグヘッドへと戻るようです。今回登場していないルフィサイドの物語が展開する第1094話「深まる謎!エッグヘッド研究層」では、リリスに連れていかれた麦わらの一味の様子や、ボニーの父がくまと知ったルフィたちの続きを見ることができそうです。

〈文/ネジムラ89〉

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《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレターを配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi

※サムネイル画像:YouTubeチャンネル 『ONE PIECE公式YouTubeチャンネル』より

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