<この記事にはTVアニメ『ワンピース』と原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
ベガパンクを暗殺しにやってきたCP-0がついにエッグヘッドに上陸! 最初の犠牲者が発生──!?
ベガパンクから直々にエッグヘッドから連れ出してほしいと頼まれたルフィ。第1099話「迎撃準備!ロブ・ルッチ襲来!」では、CP-0がエッグヘッドに到着し、早くもベガパンクの暗殺に成功してしまう?
◆カクがなんだか癒し系? エッグヘッドにCP-0が侵入!
ピタゴラスによって上陸を拒否されたCP-0の面々でしたが、さっそくバーソロミュー・くま型のセラフィムの能力によって、あっという間にエッグヘッドへの侵入に成功します。
ベガパンクが悪魔の実の再現が可能であることは以前話していましたが、やはりこのセラフィムにもバーソロミュー・くまのオリジナルと同じくニキュニキュの実の能力が充てられているのが分かりました。
CP-0側にセラフィムがいるのは厄介ですが、ベガパンクサイドもジンベエ型のS-シャークと、女ヶ島で既に活躍が描かれたS-スネーク、S-ホークを投入。加えて、ベガパンクに近しい人物であることが示唆されてきた戦桃丸もやはりエッグヘッドにいたのか指揮役に任命。ここに来て戦桃丸やセラフィムたちが味方サイドになるというまさかの意外な展開に突入しました。
エッグヘッドを訪れたCP-0の面々も反応はそれぞれ。中でも意外にも楽しそうな様子を見せているのがカク。ホログラムと知らずに巨大な怪獣に戦いを挑む様子はやけに幼く見えます。
さらには月歩(ゲッポウ)を使えるのをよいことに、その足でエッグヘッド上空のラボにまで飛んで行こうとするのですが、センサーのようなものが敷かれている“フロンティアドーム”の仕掛けによりカクにレーザーが直撃。カクがエッグヘッドの構造を身をもって教えてくれるようなギャグキャラクターのような立ち回りを見せてくれました。他二人が真面目そうな分、相対的に損な役回りを担わせられているような気がします。
逆にやけにエッグヘッドの情報に詳しいのがステューシー。ルッチも知らないエッグヘッドの情報にも精通しているようで、彼女がなぜやけにエッグヘッドに詳しいのかは何か事情がありそうです。
◆アトラスvs.ルッチが勃発! いきなり奥義が炸裂
そんなCP-0の襲撃にいても立ってもいられなくなったのが、ベガパンクの一人・アトラス。既にCP-0たちが暗殺を企てていることを察していたシャカはアトラスに退避の命令を下していたのですが、肝心のアトラスはそれを知ってか知らずかルッチへと早々に挑んでいきます。
ただしもとより暗殺が目的だったルッチにとっては飛んで火に入る夏の虫。アトラスの攻撃が放たれる前に悪魔の実の能力で変身……したかと思えば、顔面めがけて「六王銃(ロクオウガン)」を放ちます。攻撃を受けたアトラスは顔の左半分を破壊された状態にさせられてしまいました。
ロボットなのが幸いだったと言うべきか、これが生身の人間だったらもっと悲惨な絵面になっていたでしょう。この技はエニエス・ロビー編のクライマックスでルフィに対して放った、六式の全てを極限まで高めた者のみが使えるとされる究極奥義であり、一撃でアトラスを仕留めるつもりで放ったのが分かります。
◆四皇になって以来初めてのルッチとの再会!
残念ながら早くもベガパンクの一人が脱落することとなってしまったのですが、そこへ駆けつけたのがルフィ、チョッパー、ジンベエの面々。ベガパンクに言われて真空ロケットで上層へ向かおうとしていたのですが、上層へ向かうよりも前に早くもCP-0と対面することになりました。
2年前にエニエス・ロビーで戦った因縁の二人の再会ということでさっそく戦いになるかと思いきや、CP-0としては四皇となったルフィとは簡単に戦ってはいけないようで、海軍への許可を要するようでした。
一方のルフィも、ルフィなりの理由がなければ応戦という形は取らないのがセオリーですが、アトラスは直前にご飯を食べさせてもらった恩がある相手。そんなアトラスの無残な姿を見たルフィはさっそくルッチに殺気立ちます。
意外と人のことを覚えていないことも多いルフィですが、さすがにルッチのことは“ハトのやつ”として覚えていたようで早々にルッチに対して反応。ルフィ対ルッチの対戦カードが早くも再び実現しようとしているところで次回へと続く熱い展開となりました。
CP-0の上陸からルフィとの遭遇までがこの1話の間に果たされてしまうのだから、このスピード感にも驚きです。
そして期待どおり次回はさっそくルフィとルッチの戦いが勃発するようです。
既にギア5の登場シーンが予告映像から示唆されている第1100話「異次元の力!ルフィVSルッチ!」は、久しぶりに激しいバトルシーンが登場しそう。ここ最近は落ち着いた話が続いただけあって、その分の迫力のある“動き”のあるシーンに期待できそうです。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
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