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 『ポケットモンスター』に登場するタケシといえば、10人兄弟の長男として家事や育児を完璧にこなす苦労人という印象が強いですが、実は初期の小説版設定では、彼が「21人兄弟」の長男だったという驚きの事実が書かれています。また、主人公のサトシがなぜ10歳で学校へ行かず旅ができるのか、その裏付けとなる「10歳大人法」というシビアな法律の存在についても詳しく書かれています。

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◆タケシの母親は…… 『ポケモン』の世界では10歳になると……

 TVアニメ版『ポケットモンスター』第5話から登場するタケシは、10人兄弟の長男として家事全般をこなす、面倒見の良い少年としてお馴染みですが、実は21人兄弟という設定が存在します。

 TVアニメ版では、タケシの父親のムノーはポケモンマスターを目指して旅に出るも夢を叶えることができず、家に帰ることもできずにいる「ダメ親父」。母親・ミズホはそんな父親に愛想を尽かして家を出て行きました。

 しかし、1997年出版の小説版『ポケットモンスター The Animation VOL.1』(出版社:小学館)ではもっと驚きの事実が……。母親はジムの運営のために9度も離婚と再婚を繰り返し、そのたびに子供が増え、双子8組を含む21人もの兄弟がいる大家族になったというのです。

 ジムリーダーの資格を持っていない母親がジムを維持するために資格保持者と家庭を築く必要がありましたが、子供の多さが負担となって相手に逃げられていました。タケシの面倒見の良さの裏には、複雑な事情が隠されていました。

 また、サトシは10歳にしてピカチュウや仲間たちと旅に出ていますが、日本では義務教育の真っただ中。ネットで視聴者から「サトシはなぜ小学校に行かないのか?」という疑問が投げかけられたこともあります。

 TVアニメ版の設定では、10歳になるとポケモントレーナーとして旅立つことが許されていますが、前述の『ポケットモンスター The Animation VOL.1』で、その理由について明かされています。

 同作の世界線には「小学校卒業みんなが大人法」、略して「小卒大人法」、別名「10歳大人法」という法律が存在し、10歳で小学校卒業、中学校は希望する人のみが通うのだとか。

 また、10歳の誕生日を迎えた次の年の4月には「ポケモン捕獲の免許」を取得でき、モンスターボールを持つことが許されます。

 さらに10歳から親の承諾なしに結婚・就職など自分の進路を決められます。

 反面、10歳を過ぎて犯罪に手を染めると大人と同じように処罰される、納税の義務があるなど、大人としての義務も負います。 

 つまり、ポケモンの世界では10歳は立派な大人。サトシは自由に夢を追いかけているように見えますが、大人としての責任を背負っているのです。

 

 ──このように、アニメで目にしている華やかな冒険の裏側には、10歳という若さで納税の義務を負い、大人としての責任を全うしなければならない厳しい社会背景が存在しています。

 タケシの並外れた面倒見の良さも、サトシが突き進む夢への情熱も、彼らが「大人」として自立した覚悟を持っているからこそ成り立っているのかもしれません。

 慣れ親しんだ物語も、こうした設定を知ることで、より一層深みを感じられるのではないでしょうか。

〈文/相模玲司〉

《相模玲司》

大学卒業後、編集プロダクションに入社。メンズファッショ誌の編集に従事したのち、フリーランスの編集・ライターとして独立。アニメ・漫画関連のムック本の制作や、週刊誌のWeb版でアイドルの取材記事やサブカルチャー記事の作成に携わる。

 

※サムネイル画像:Amazonより 『DVD「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 完全版/ピカチュウのなつやすみ」(販売元:メディアファクトリー)』

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