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※この記事にはTVアニメ・原作小説『Re:ゼロから始める異世界生活』のネタバレが含まれます。ご注意ください。

※本記事はTVアニメ・原作小説『Re:ゼロから始める異世界生活』に関するライター個人の考察・見解に基づくものであり、公式の設定や見解とは異なる場合があります。

 エキドナだけが、なぜサテラをここまで憎んでいるのでしょうか。ほかの魔女たちはサテラ本人を恨んでいないように見えるのに、エキドナだけは激しい怒りを隠しません。その理由をたどると、400年前の関係やフリューゲル、さらには魔女因子の影響まで見えてきます。

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◆ほかの魔女はサテラを恨んでいない? エキドナだけが見せる怒り

 400年以上前にそれぞれの大罪を背負い世界に影響をもたらしたとされる7人の魔女……“嫉妬の魔女”サテラ、“強欲の魔女”エキドナ、“憤怒の魔女”ミネルヴァ、“怠惰の魔女”セクメト、“暴食の魔女”ダフネ、“傲慢の魔女”テュフォン、“色欲の魔女”カーミラ。7人の魔女たちはかねてからの友人関係だったことが明かされています。

 同じ時代を生きた魔女たちですが、最終的に“嫉妬の魔女”サテラによってほかの6人の魔女は飲み込まれてしまいました。そして、サテラはそのまま世界を半分滅ぼしたとされています。

 そんな命を奪われた魔女たちですが、なぜか「サテラを恨んでいない」と口々に言っているのです。その背景には、原作で明かされたサテラの“二重人格”設定が関係していると考えられます。つまり、魔女たちは“嫉妬の魔女”の人格には敵意を向けている一方で、サテラ本人に対しては責任を負わせるような言動を取っていません。

 依然として良好な関係に見えるサテラとほかの魔女たちですが、エキドナだけは明確にサテラに対して激しい怒りと憎悪を抱いています。実際、TVアニメ第38話でも、サテラがエキドナのお茶会に入ってきたとき、「幾重の境界を乗り越えて、夢の城にまで踏み込んできたか。礼儀知らずめ」と怒りをにじませていました。

 このことからも、サテラとエキドナの間には、何かしら仲違いするようなことがあったと考えられるのです。

◆エキドナはなぜサテラ本人を憎むのか 友人への裏切りか、恋の因縁か

 注目したいのは、エキドナだけはほかの魔女と違い、“嫉妬の魔女”ではなくサテラ本人を憎んでいる点です。つまりエキドナだけは、サテラと“嫉妬の魔女”を同一視しています。

 同一視しているということは、もしかしたらエキドナは、サテラが“嫉妬の魔女”となった経緯を知っているのかもしれません。仮に“嫉妬”の魔女因子をサテラ本人の意思で受け入れていたとしたら、エキドナがサテラと“嫉妬の魔女”を同一視する理由にも、憎む理由にも繋がってくるでしょう。

 そしてこの仮説を元にした場合、憎しみの理由は大きく2つ考えられます。まず1つが、純粋に自分や友人の命を奪った憎しみです。エキドナを除く5人の魔女も、自分たちを飲み込んだサテラを許しつつ、その暴挙を行った“嫉妬の魔女”の人格は許していません。

 つまり、エキドナも同じように怒っているのですが、彼女の中ではサテラと“嫉妬の魔女”は同一人物として捉えているため、憎しみは当然サテラに向いていると考えられます。

 また、エキドナはTVアニメでも描かれていた通り、他人の心を理解できない人物です。しかし、性格に難があると自覚していたからこそ、そんな自分に付き合ってくれた魔女たちへの友愛は本物でした。

 だからこそサテラに呑み込まれた5人の魔女たちの魂をわざわざ集めて、自らの聖域「夢の城」に住まわせているという背景があります。エキドナからしたら、サテラは自分を含めそんな友人たちを裏切った存在ともいえるでしょう。

 そして2つ目が、“嫉妬”の魔女因子が絡んでいることから、過去の恋愛感情のもつれがあった可能性です。エキドナは他人の心を理解できないと言っていますが、過去に一度だけ「恋愛感情」を抱いたことがあると明かされています。

 それが誰に対して抱いた恋心だったのかは謎に包まれていますが、仮にその対象がサテラの愛する人物と同じだった場合どうでしょう。個人的な恋敵であるなら、他の魔女たちが抱いていない憎悪を、エキドナだけが抱いてもおかしくないはずです。

 ちなみにサテラの愛している人物はもちろんスバルです。一方で、劇中でのエキドナの様子を見る限り、スバルに恋愛感情を向けていたとは考えにくいでしょう。

 しかし、劇中でスバルはなぜか400年前にいたフリューゲルと同一人物のように扱われることが多いのです。現在放送中のTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、『リゼロ』)4th seasonでもシャウラがスバルをフリューゲルと思って接しています。

 さらに4th seasonのエンディングでは、奇しくもサテラとエキドナ、そしてフリューゲルたちが400年前にともに旅をしていた様子が描写されています。『リゼロ』では、これまでも幾つもの恋愛模様が描かれてきました。つまり、400年前の痴情のもつれがあったとしても、不思議ではないでしょう。

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◆魔女因子が憎しみを生んだ? エキドナの人格に残る不穏な疑問

 実は「魔女因子」に注目すると、エキドナの憎しみの原因が、必ずしもエキドナ本人のものであるとはいえないのです。『リゼロ』では、魔女因子の適性がないものが取り込むと性格や人格が変わってしまうという設定があります。

 劇中では、魔女因子の適性が低かった場合、サテラのように二重人格になったケースや、ペテルギウスのように人格が壊れてしまうケースがありました。つまり、エキドナも“強欲”の魔女因子の影響を受けているとすれば、本来の人格から変わっている可能性は十分に考えられるのです。

 そうなった場合、サテラを憎んでいるのは本来のエキドナではない可能性が出てきます。そして、“強欲の魔女”エキドナの目的は、「この世のあらゆる知識を得て、万事を知る」こと。

 つまり、世界を滅ぼしたサテラは、ある意味でエキドナの目的である「世界の真理」や「叡智」の探究を阻害する存在だと捉えられるのです。そうであった場合、まさに「魔女因子」にとっての宿敵として憎んでいる可能性は大いにありえるのかもしれません。

 

 ──TVアニメでは描かれませんでしたが、エキドナはエミリアが聖域を解放した隙に乗じてリューズ・メイエルのクローンの肉体に定着し、新たな魔女として復活しています。つまり、現世では封印されているサテラと、新たな肉体を得たエキドナがいることになるのです。今後二人の魔女がどう出会うのか、注目してみるのも面白いでしょう。

〈文/fuku_yoshi〉

《fuku_yoshi》

出版社2社で約10年にわたり編集業務に従事した元編集者。男性向けライフスタイル誌やムック制作のほか、漫画編集者としての経験も持つ。現在はフリーライターとして、映画・アニメ・漫画などサブカルチャー領域を中心に記事を執筆。漫画考察記事では、元編集者の視点を活かし、作品内の描写や設定を論理的に読み解く記事制作を得意としている。

 

※サムネイル画像:TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイトより 『TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」第27話 場面写真 (C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会』

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