TVシリーズ特別編集版『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』の劇場公開が1月5日から始まりましたが、この作品では、メインキャラクターの声を演じる声優が違ったり、ガラケーが登場するなど、ただたんに怪盗キッドをフォーカスした映画にとどまっていません。
4月12日に公開予定の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』の予習のような作品に思われがちのこの特別総集編版ですが、見どころがいくつも用意されており、長年の『コナン』ファンはもちろん、しばらく作品から離れていた人にとっても驚きや発見のある作品となっています。
◆声優が当時のまま!今とは違う声のキャラたち
決定的に違いが分かるのが声優陣です。コナンや怪盗キッドなどさすがに聞き慣れたキャラクターたちの声はおなじみの布陣……かと思いきや、意外にもメインキャラクターなど現在とは違う声優が起用。分かりやすいところでは、毛利小五郎役が現在の小山力也さんではなく、2009年まで声を務めていた前任の神谷明さんとなっています。
また『まじっく快斗1412』などで活躍したキャストも、今回上映されるエピソードで起用されています。
当時はゲスト出演的な扱いとなっていた中森青子役は現在のM・A・Oさんではなく高山みなみさん、小泉紅子役を喜多村英梨さんではなく林原めぐみさんが担当。コナンと灰原のコンビが声の役を兼任しているというのが、面白いポイントでもあります。
兼任といえば、『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』の前半では第219話「集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド」で描かれたキッドと新一が対決することになるエピソードが収録されています。
新一とキッドといえばどちらも山口勝平さんが演じているキャラクター。担当声優が同じキャラクターの対決回ということで、勝平さんがいかに二役を演じ分けるのかを目の当たりにできるという点でも注目です。