「黒ずくめの組織」の原作回に2023年は期待したい……!?

 TVアニメ『名探偵コナン』には、主に原作に基づいたエピソードと、アニメオリジナルエピソードの2種類があります。

 放送予定が発表されていないので断言できませんが、今年は「原作回」に期待したいですね! というのも、次の「原作回」はコミックス99巻の最終シリーズになり、コナンの両親・工藤優作と有希子が登場するうえ、怪盗キッドも絡んでくるのです。その怪盗キッドにも何か裏があるようで……

 さらに、続く100巻では、本作の肝である「黒ずくめの組織」とコナン&FBIバチバチに火花を散らすシリーズが待ち構えています。

  ですが、TV放送も28年目ともなると、「黒ずくめの組織」のキャラクターも増え、いまどんな状況になっているのか、忘れがちな人も多いのではないでしょうか?

  コミックス100巻に収録されている「黒ずくめの組織」関連のシリーズには、過去に登場した組織のメンバーやFBI捜査官がフル動員されています。ここを押さえておくと、キャラクターの関係性が一気に整理できますよ! さらに、長年さまざまな考察がされてきた組織のNo.2ラムの正体が明かされるのは、見逃せないポイントです!

 こちらは、やや長編シリーズなので、TV放送では1話では収まらないでしょう。途中から観始めてしまうと、状況やトリック、キャラクターの関係性がイマイチ分からなくなってしまうかもしれません。

 ただ、一つ注意しておきたいのですが、まだ今年このエピソードが放送されるとは確定していません!

 ですが、劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』には、「黒ずくめの組織」にまつわるストーリーとなっており、満を持してラムが登場する見込み。それを踏まえて、TV放送でもこのシリーズが描かれる可能性を期待したいですね。

 うっかり観逃さないように、新春からTV放送をチェックしておくのがよいでしょう。

冬休みの終わりは映画館で『灰原哀物語』を楽しもう!

  1月6日から、TVシリーズ特別編集版『名探偵コナン 灰原哀物語~黒鉄(くろがね)のミステリートレイン~』の劇場公開が予定されています。

 4月に公開される劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』に向けた総集編なのですが、新作映画は、日本警察をはじめ、FBIや「黒ずくめの組織」の衝突が予想されています。さらに、灰原に組織の手が迫りそうで……! 関係図がちょっと難しそうですよね。

 ですが、総集編があることで、灰原哀の過去や「黒ずくめの組織」との関係性を一気に復習できるハズ! 

 というのも、あらかじめTVシリーズの総集編が映画館で公開されるのは、2021年の『緋色の不在証明』以来。同年の劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』でメインとなったのは、FBI捜査官・赤井秀一とその家族たちでした。赤井の家族は立場や苗字もバラバラで、やはりちょっと複雑……。ですが、総集編は彼らの関係性がしっかりと把握できる内容となっていたのです。

 前例を踏まえると、1月公開の『灰原哀物語』でも、灰原と「黒ずくめの組織」の情報をばっちり押さえられることが予想できますね!

 それと、TVシリーズでも人気の高い「漆黒の特急(ミステリートレイン)」が中心の総集編のようですが、過去の灰原が登場するのも必見です。

 今でこそ少年探偵団の一員として、すっかりかわいい小学生に馴染んだ灰原。ですが、コナンと出会った当時は、もっと含みがあり、組織の追っ手に脅える女の子でした。少年探偵団のみんなとも一線を引いていた節が……。当時の彼女を振り返る良い機会かもしれませんね。

 16日公開なので、冬休み最後の想い出作りとして、お子さんや友達と一緒に映画館に足を運ぶのも良さそうです!

 

 ──「キャラクターの新年のあいさつ」でお正月気分を満喫したら、ぜひ『灰原哀物語』を観に映画館へ! 今年は、TV放送も劇場版も「黒ずくめの組織」の盛り上がりが予想されるので、新年から追いかけるとより楽しめるハズ。2023年を通して『名探偵コナン』から目が離せません!

〈文/mizuno @wr_mizuno

《mizuno》

編集プロダクション出身。アニメ系月刊誌『PASH!』編集者・ライターを経験。複数の紙媒体・web媒体で記銘原稿を寄稿する。KADOKAWA、小学館、主婦と生活社、ムービックなど各出版社・メーカー発売のムック・単行本の編集・取材・原稿執筆を務める。現在はフリーランスの編集者・ライターとして企画立案・記事作成を行なう。2023年、働く女性向けの新規コンテンツ立ち上げに運営として参画中。

サムネイル画像:YouTubeチャンネル『東宝MOVIEチャンネル』より


劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』
©︎2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

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