1月6日(金)より、劇場上映が始まった『名探偵コナン灰原哀物語〜黒鉄のミステリートレイン〜』(以下、『灰原哀物語』)は、黒ずくめの組織のバーボンが誰か明かされた、物語のターニングポイント的なエピソードが描かれていますが、本編では灰原哀が命を狙われることに。
なぜ、灰原哀が命を狙われることになったのか、これには前日譚があります。
ベルツリー急行に乗った灰原哀。どのような経緯で黒ずくめの組織に命を狙われることとなったのでしょうか?
◆『漆黒の特急』でバーボーンの正体が明らかに!
本編がTVアニメで放送された2013年当時は、沖矢昴、世良真純、安室透の3人のキャラクターがバーボン候補として挙がっており、視聴者も含めてバーボンの正体を探らせていた時期でした。
当時の放送や『灰原哀物語』を見た人はご存知の通り、このエピソードのラスト、ついにある人物がバーボンを名乗ります。そうです、今でこそ知られるようにバーボンの正体は安室透であり、黒の組織の一員として灰原哀の命を狙う役回りを担います。
ちなみにこの頃、安室透が公安の一員であることは明らかになっていないので、現在のようなコナンとの協力関係にはありません。最近の活躍に馴染みがある人には、コナンと安室のドライな関係性は逆に新鮮に見えるでしょう。
また、沖矢昴についても、いまでこそその正体はFBIの赤井秀一であることが明らかになっていますが、当時は沖矢の正体も不明。赤井秀一が生存していることが本格的に明らかになるのはTVアニメ第782話「緋色の帰還」なので、この後でした。
そして、もう一人のキーパーソンである世良真純についても、この「漆黒の特急」で初めて彼女が赤井秀一の妹であることが判明しました。どういう思惑で動いているのか、謎だった彼女の素性がはっきりと示唆されるという、赤井家としても重要な放送回だったのです。
『灰原哀物語』と言いながら、なぜ灰原以外のキャラクターたちの動向が複雑に入り組む回となったのかは、こういった新事実のお披露目回となっていたからなのです。