◆強力な悪霊が味方・卒業生がついに参戦!『ダークギャザリング』の心霊バトルが本格化!
ただ物語が大きく動き出したから必見というわけでなく、この一件以降からついに“卒業生”と呼ばれる霊たちが本格的に参戦するところこそが見所となっています。
夏までのエピソードでは、夜宵による知識やテクニックを駆使して悪霊たちと戦っていましたが、常人の力ではどうにもならないような悪霊たちが出てくるようになり、さすがの夜宵もついに秘蔵の仲間にした霊を使うようになるわけです。
この秘蔵の霊というのが“卒業生”。本来捕らえた霊は夜宵の部屋に収容されるのですが、あまりにもその力が強力すぎて夜宵の部屋を“卒業”したことに由来しています。
その卒業生が本格的に登場したのが第12話「H城址-危険度S」。このエピソードで登場する悪霊は幻を見せたり、無数の手を作って襲ってきたり、なにより強力なのが遠隔で首を切断しようとすることにあります。
この強力な霊に対して夜宵が繰り出したのは卒業生の邪経文大僧正。僧侶の姿をしたこの霊は、経文を唱えることで聞いたものを生者も死者も問わず地獄へ強制成仏させるという強力な能力を持っています。
この経文により、無数の分霊が次々に成仏していく中、敵の悪霊は大僧正の首やあごを切断することでお経を止めさせようとしますが、今度は周囲の鳥や狸といった動物たちが読経しだすというホラー展開とホラー展開がぶつかりあうという異様なバトル描写が繰り広げられます。
これまでのがっつり対策をした人間が心霊たちを倒していく展開から、本格的に次のフェーズへ突入した瞬間と言えます。