◆人の形をした亜人まで捕食対象に

 第1話からサイコパスの一面を見せたライオスですが、次に恐ろしい一面を見せたのが原作3巻の「15話 雑炊」です。

 この話では、ライオスたちがほかの冒険者と相打ちになった魚類の人魚を発見します。

 魚類の人魚は顔こそ魚ですが、体つきは腕があり人間に似た亜人です。彼はそんな人魚を物欲しそうに眺めていたところ、チルチャックに「駄目!!」とビンタされ、「亜人系には手を出さないって約束しただろ」と、説得されていました。

 それでも彼は「亜人……ってなんだろうな……」と語り始め、魚類の人魚は牛や豚より人から遠いと言い出します。チルチャックもこの発言に考え込みますが、「駄目ーッ!!」と彼を止め、人魚の肉は食べずに済んだのです。

 しかし、いざ調理が始まるとライオスは人魚の頭に生えていた海藻をちゃっかり採ってきており、鍋の中へ入れようとしました。

 チルチャックが気付いて止めようとしますが、ライオスは「これは完全にただの植物だ」と言い張り、譲りません。

 チルチャックは諦めて「好きにしろ」と許可を出し、ライオスはにっこり笑って嬉しそうに海藻を鍋へ投入し、みんなで食べ始めます。味はおいしかったようですが、海藻に魚人の卵がくっついており、チルチャックは最後まで複雑そうな表情を浮かべていました。

 この一連のエピソードには、ファンから「人魚を食べたがるライオスが怖い」「今までサイコパスとは思わなかったけど、この話では狂気が垣間見えた」と、声が上がります。

 また、この話では食事だけでなく、人魚の歌に合わせて歌うライオスの姿にも「怖すぎる」とドン引く声が上がりました。

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