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ラップにグッとくる。

そんな瞬間を新年早々にとあるアニメーションで出来たので、そのことを報告したいなぁ思ってこの文を打ち込んでおります。

そのアニメこそ『DEVILMAN crybaby』です。

DEVILMAN crybaby COMPLETE BOX(完全生産限定版) Blu-ray

画像引用元:DEVILMAN crybaby COMPLETE BOX(完全生産限定版) [Blu-ray]販売元:アニプレックス

昨年、『夜は短し歩けよ乙女』夜明け告げるルーのうたと長編アニメーション映画2作品を世に送り出した湯浅政明監督が、新年早々またとんでもないアニメーションをカマしてきました。

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『DEVILMAN crybaby』とラップ

2018年1月5日よりNetflix独占で『DEVILMAN crybaby』全10話まとめて配信をスタートしました。

本作は、言わずと知れた永井豪先生の原作漫画をもとにアニメーション化した作品。

エログロにも果敢に挑戦し、原作のラストまでを初めて映像化しようとする試みであることも注目を浴びました。

そして、そんな原作再現が見どころになる一方で、現代の話としてアレンジが加わっているところも見どころのひとつとなっています。

本作では、原作にあった要素が再解釈され、現代に置き換わったアイテムが数多く登場します。

そんな現代化アレンジの中でも特に異彩を放つ要素が“ラップ”です。

不良グループの青年達として登場するワム、ガビ、ククン、バボ、ヒエがラッパーであり、作中で何度もラップを披露します。

この点はモチロン原作にない、今回のアニメ版オリジナルの要素です。

ラッパー役には、実際に現役のラッパーの方を声優に用いたり、ラップ監修してもらったりといったキャスティング部分にも力が入っており、非常にクオリティが高いものとなっています。

ただ、『DEVILMAN crybaby』感想などの中でも意外と見かけるのがラップ要素への疑問符や不満の声です。

「なぜ入れたんだ」とか、果てには「ラップうざい」などなど・・・。

私はむしろ、『DEVILMAN crybaby』のラップ部分にめっちゃ感動しちゃっている方の人間なので、ここはぜひ擁護のコメントを残して置きたい! なんてことを思った次第なのです。

私がラップを好きな理由

 私がなぜラップが好きなのかを説明するのに最適なラップの一節があります。

“自分が自分であることを誇る”

これはラッパーのK DUB SHINE氏の「ラストエンペラー」という曲の一節で、日本語ラップのクラシックでもあるRHYMESTERの「B-BOYイズム」という曲にも引用されているような名文句、いわゆるパンチラインってやつです。

K DUB SHINE 理由

K DUB SHINE氏
画像引用元:理由 SPECIAL EDITION
K Dub Shine レーベル: Sony Music Direct(Japan)Inc. 著作権: (P)2005 Sony Music Direct(Japan)Inc.

日本語ラップのシーンにおいて、この“自分が自分であることを誇る”という考えが、ある意味で非常に大切な概念となっています。

例えどんな生い立ちでも、どんな境遇にあったとしても、そんな自分を決して隠さず、卑下せず、誇っていこう。ポジティブにぶつけていこう。そういったエネルギーが根底にある音楽がHIPHOPにおけるラップであり、ラッパー達の基盤にあります。

傍から見ればやたら偉そうだとか、カッコつけているといったように見えてしまうのかもしれないラッパーの態度も、そもそも根っこの部分に自分を肯定的に捉える理念を抱えているのだから、むしろ必然なのです。

そして、欠点やコンプレックスだらけの自分は、そんなHIPHOPミュージックがすごくかっこよかったのです。

どんな境遇でもビックになろう、強くなろうとするラッパーの面々にパワーをもらって、「こんな自分でも」と思えたりなんかして、大好きだったのです。

『DEVILMAN crybaby』はまさに“自分が自分であることを誇る”アニメだった

DEVILMAN crybaby サウンドトラック

画像引用元:DEVILMAN crybaby Original Soundtrack販売元:アニプレックス

そして、今回の『DEVILMAN crybaby』のラップ。

どんなものだったのか?

特に強烈な印象を残したラップといえば4話『明、来て』じゃないでしょうか。

ラッパーグループの一人、ククンがもう一人のミキに対して自分の気持ちを打ち明けるためにフリースタイルでラップを使います。

ここで「なんで普通に喋らないんだ!」「わざわざラップにするところが痛い!」という声が飛んでくるのも気持ちは分かるのですが、そうじゃないのです!

ククンにとっては、あれが自分の混じりっ気ない本気の自分の気持ちを伝える文法なのです! 嘘なしの100%の自分と、そんな自分の気持ちを今ぶつけているという態度を示すためには、ククンにとってラップこそがもっとも誠意ある方法だったのです。

そして、そんなメッセージだからこそ、自分が他者に置き換わってしまっていたもう一人のミキにとって、響くメッセージとなったのです。

このシーンはポップミュージックだとかフォークソングではだめなのです。“自分が自分であることを誇る”フリースタイルラップだからこそ意味があったのです。

そして、思えばこの『DEVILMAN crybaby』自体が自分を誇るような作品でもありました。

クライマックスにかけて、悪魔なのか、人間なのか、もしくはデビルマンなのか……混乱する人々の姿には、まさに自分が何者なのかを問うというテーマがありました。

混乱する人々を描きながらアニメは視聴者に「君は誰か」を訴えかけます。

そんなテーマを持たせる作品を彩る要素として、まさに自分の在り方を訴え続けるHIPHOPラップは、今回のデビルマンにおいてまさに最適なメッセージツールだったのではないでしょうか。

一見、カッコつけたりとか流行りに乗ってみただけのようにも見えるかもしれない『DEVILMAN crybaby』のラップ要素。

ですが実際は、作品のテーマにもビシッとハマる音楽ジャンルだったりするのです。

『DEVILMAN crybaby』をきっかけにHIPHOPという文化へも興味を持ってくれる人が一人でも増えてくれればちょっと嬉しいです。

(Edit&Text/ネジムラ89)

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DEVILMAN crybaby 公式サイト
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©Go Nagai-Devilman Crybaby Project

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